「宝くじに当たったら幸せな生活が待っているのではないか」と、よい未来をイメージする人もいるかもしれません。しかし、現実には宝くじの高額当選は不幸を招く可能性が高いです。なぜ、宝くじの高額当選は人生を狂わせてしまうのでしょうか。
宝くじに当たったらみんなどうしてる?
高額当選者は、宝くじで手に入れたお金をどのように使っているのでしょうか。ここでは、マネーの情報サイト「マネスト」より、高額当選した人によるお金の使い道をご紹介します。
第1位 「貯蓄」
第2位 「不動産の購入やリフォーム」
第3位 「借金返済」
第4位 「マイカーの購入」
第5位 「旅行」
第1位の貯蓄は、なんと45.9%という結果でした。なるべく謙虚に、現実的にお金を使いたいと考える人は多いと考えられます。この情報だけを見ると、高額当選を果たした人が不幸になるとは考えづらいです。
高額当選後に待ちかまえる苦しい生活
宝くじで当たったら、その後の生活は華やかに思えるかもしれません。しかし、現実には苦しい生活が待ち構えている人もいると言います。「宝くじで当たっても堅実にお金を使う」と回答した人が多い日本人ですが、なぜ、このようなトラブルになってしまうのでしょうか。
まず、高額当選後、親族や友人から「お金を借りたい」と、連絡がたくさん来るパターンがあります。自分の運によって手に入ったお金だからと思い、一切対応しないでいると、「ケチだ」と言われ、友人関係が崩壊してしまったそうです。
次に、高額当選したことが会社の人たちに知られてしまい、陰湿ないじめに遭ってしまった女性のケースです。彼女は周囲からのやっかみを受け、退職してしまいました。周囲からいじめに遭ってしまうこともあるのです。
また、遊びのために使い過ぎた結果、破産してしまった人もいると言います。一度高額当選すると、「次も当選するだろう」と、根拠のない自信が芽生えてしまうそうです。ほかにも、浪費癖が身に付いた状態で仕事を辞めてしまい、一生を棒に振ってしまった人もいます。
高額当選が招く不幸な生活の原因
すべての人が宝くじで高額当選の結果、不幸な生活に転落してしまうわけではありません。手に入れたお金を使い、よりよい生活を生み出している人もいます。そこで、宝くじに当たったら不幸になってしまう人と、そうでない人の違いについて考えてみましょう。
まず、高額当選しても不幸にならない人は、本気で宝くじを買うことはありません。その理由は、宝くじの還元率が日本のどのギャンブルよりも低く、回収できる見込みがないからです。
遊びで購入することはあっても、投資する価値がないと判断しています。つまり、「お金を払って得られるであろう回収率」ひいては「お金の価値」を理解しているのです。
一方、宝くじに当たって不幸になってしまう人は、ギャンブルの還元率や投資する価値を判断できない人が多いと言われています。「当たったらどうしよう」と考え、さまざまな妄想をします。
そして、過去に高額当選が出た宝くじ売り場まで行き、偶然を期待して購入するのです。まぐれで高額当選をしても、お金をたくさん持っているというプレッシャーに負け、破たんしてしまうことでしょう。
お金持ちにふさわしい実力を身につけよう
宝くじが当たったあとの未来を決めるのは、お金に対する適正な感覚の有無です。せっかくの高額当選をムダにしないようにするには、どのような金銭感覚を身につけるべきでしょうか。
一番確実な方法は、本や人との出会い、実践を通じてビジネスを学ぶことです。肉体労働でも頭脳労働でもかまいませんが、「どうやったら自分の力でお金が稼げるか」を本気で考え、真摯に取り組む必要があります。
お金持ちにふさわしい実力は一朝一夕では身につきません。夢を追いかけて宝くじを購入するのもよいですが、当選したときにお金のプレッシャーに負けないようにしましょう。
(写真/jointstar / Shutterstock.com)