ただの転売じゃない!せどりの魅力
片手間で稼ぐことができるのが最大のメリット
本業を持つサラリーマン、家事や育児に忙しい専業主婦、学業にできるだけ専念したい学生さん。これらの人が片手間で収入を得ることができるのがせどりです。
高度なスキル不要!誰でもできる手軽さ
仕入れて利益を乗せて売る。これがせどりですね。実にシンプルなものです。仕入れ先はネット通販でもディスカウントストアでも古本屋さんでも構いません。
そして販売する場所はやはり集客力の高いネットがいいでしょう。特にこれと言って高度なスキルも要らず、ネットと売る商材さえあれば誰でも物販ビジネスとしてせどりをすることができます。
ですが中にはせどりを始めたはいいものの、全然稼げないという人も多く存在します。なぜなのでしょうか?理由を知って改善点を見つけましょう。
手軽さが招く稼げない理由と失敗
せどりがシンプルなビジネスということはわかりました。せどりの利益率は一般的に15%から30%前後と言われており、決して高い利益率ではないのですが、その分最短、最速で結果を出すことも可能となっています。では稼げる人と稼げない人の差がつくのはなぜでしょうか?
仕入れの際の人気商品の見極め方が甘い!
せどりで利益を出すためには「売れる商品」と「売れない商品」の見極めが重要になります。最近はスマートフォンのアプリなどでもせどりに使えるアプリが多く登場しているので、人気商品のリサーチなども簡単にできるようになりました。
まずは薄利でもいいので売れるキーワードやジャンルをリサーチする癖を付けるようにしましょう。
販売の際に他の出品者の中に埋もれてしまっている!
仕入れた商品を売る場所として代表的なのがAmazonです。ですがこのAmazonの場合、商品一覧ページにて、同じ商品は安い順に並ぶことから、同じものを出品している出品者が多ければ多いほど、自分が出品している商品はたくさんの出品者の中に埋もれてしまうことになるのです。
埋もれないようにするにはどうしたらいいのでしょうか。Amazonの場合は、やはり出品価格を最安値に近づけることが必要になるので仕入れの段階である程度ライバルとなる出品者を絞り、最安値を探る必要があります。
また最安値に近づけることができない、Amazonでは埋もれてしまうという場合には出品する場所を変えましょう。その場合はヤフオクなどがおすすめです。ヤフオクであれば自分で撮った写真やより詳しく書いた商品説明なども載せることができ、他の出品者と差別化を図ることができます。
「稼げない」を「稼げる」に変える方法
利益率の数字に騙されてはいけない
仕入れた商品は一応売れているが思うように利益が上がらない、商品はよく売れているのに薄利多売になっている、という人もいるでしょう。中には具体的に利益率30%を目指して商品を仕入れて売っているのに……という状況になってる人もいるでしょう。こういった人は利益率に問題があるのかもしれません。
通常の物販で考える利益率は売上高から売上原価を引いた粗利益を売上高で割ったものを言います。ですがせどりの場合は粗利益からAmazonやヤフオクの手数料を引いたものを基本にしなければなりません。
Amazon | 8%~45%の販売手数料(商品カテゴリによって変動) |
ヤフオク | 999円以下の商品の場合一律54円の落札システム手数料 1,000円以上の商品の場合落札価格の5.40%の落札システム手数料 |
メルカリ | 販売価格の10%の販売手数料 |
一般的なせどりの販売でもこれだけの販売手数料や落札システム手数料がかるのです。
例えば仕入れ値50万円で、売上が100万円だった場合、通常の物販であれば利益率は50%となるのですが、せどりの場合はAmazonで手数料が15%かかった場合は粗利益となる50万円から15万円を引かなければならないのです。となると残りの利益は35万円となります。
利益率30%を目指しても手数料で15%引かれてしまうのであれば、本当の利益率は15%となってしまっているのです。
利益率が低くなると、販売の機会を逃したり、販売価格に変化をつけることができずに値下がりのリスクに対応することができなかったりと、何かと問題が生じてしまいます。
3つのポイントで商品を選ぶ
手数料が利益率を圧迫して稼げない状態に陥っている人は、
- 単価が高い
- 手数料が安い
- 高ランキング
この3つのポイントに絞って商品を選ぶことで利益率を上げることができます。
単価が安ければ安いほど、販売数が多ければ多いほど、手数料が売上を圧迫します。だから利益率にこだわった商品を仕入れることが大事なのです。
Amazonで販売手数料が安いカテゴリーは、
- 家電
- カメラ
- パソコン
- ホビー
- スポーツ用品
などです。季節商品や消耗品、トレンド商品などをこういったカテゴリーの中から探して仕入れてみましょう。
(文/中村葵)