昭和44年に放送が開始された国民的なテレビアニメ「サザエさん」。平均視聴率が20%前後とも言われており、幅広い世代から愛されています。
そんな日本を代表するサザエさん一家の収入・支出はどのようになっているのか気になりませんか?2人のサラリーマンが支える磯野・フグ田一家の家計に迫ります。
2人の商社マンと2人の専業主婦
磯野家・フグ田家の二世帯住宅であるサザエさんの家。一家の大黒柱である波平は54歳。勤務先の山川商事では課長を務めています。そんな波平の長女サザエの下に婿に来てくれたマスオは28歳。勤務先の海山商事の営業課に勤めています。
あまり知られていませんが、実はこの二人かなりの高学歴とされています。京都大学卒業の波平と、2年の浪人生活は経たもののマスオも早稲田大学卒業という、国内でもトップクラスの名門大学の出身だったのです。
2人のサラリーマンの年収合計は1300万円!?
では、この一家の世帯年収はいくらになるのでしょうか?商社で課長を務める波平の年収ですが、中小企業であれば600万円、大企業であれば800万円程度が目安といえます。
外資系の商社で課長クラスとなれば、軽く1500万円以上にもなりますが、テレビを見ている限りは、そこそこの規模でありそうな800万円と仮定します。
そして2年浪人しているため、社会人4~5年目のマスオ。現在は係長で、まだまだ昇給・昇格の雰囲気がなさそうであり、400万円~500万円辺りが一般的な相場でしょう。そのため2人合計は1200万円~13000万円程度だと想定できます。
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一軒家の資産価値は?家計状況は?
諸説ありますが、サザエさんの家が立っているのは、「東京都世田谷区桜新町あさひが丘」という住所なのだとか。床面積は30坪程度です。
時代背景から考えてみると、田舎にある一軒家のため、ローンなしでの購入も可能であったでは?と予想されます。最寄駅までバスを使用している光景も写ってるため、駅から少し離れた場所で、安く一括購入していたかもしれません。
波平の妻であるフネは50歳、マスオの妻であるサザエは24歳の専業主婦。カツオ11歳とワカメ9歳は、カモメ第三小学校という公立学校に通っています。タラオは3歳で、保育園や幼稚園にも通っておらず、カツオとワカメも習い事はしていません。
あと数年で波平が定年退職なことを考えれば、教育費を計画的に貯蓄中なのでは?という見解になります。波平・マスオともに高学歴であり、波平であれば京都大学卒業であり、最低でも部長までは昇り詰めることが想定されます。
マスオの場合では、早稲田・慶応大学ということもあり、役員まで出世する可能性はあるものの、パッとしない人材であれば部長にも昇格できずじまいのケースも少なくありません。そのため、将来的にはある程度の世帯年収の増加は期待できます。
磯野家・フグ田家の教育費や相続問題
カツオはともかくワカメの場合には、大学進学の可能性が高くなります。子ども一人当たり1000万円の学費が必要だとされる現在、磯野家の家計であれば、まず問題なく送り出すことができます。そのためアニメの中で「節約」という単語は出てくるのは、教育費のために少しでも無駄を省く!という意味なのではと思われます。
問題になってくるのは、係長からどのように格を上げるのか期待されるマスオ。フグ田家は、マンションや一軒家を購入して、住宅ローンを組んでいない分、一般的な20~30代夫婦よりも裕福な暮らしができていると予想されます。
しかしタラちゃんに弟や妹が生まれることが容易に想定されるため、将来の貯蓄は必要になります。しかし、一般的な家庭よりも恵まれている点があります。
それは二世帯同居のため、家賃がかからず、波平・フネの他界後は、カツオに相続される可能性は否めませんが、フグ田家が相続できる可能性が大きくなります。いずれにせよ、庶民的なイメージのある磯野家・フグ田家の家計状況は、思いのほか潤っているのだということが明らかになります。
(文/橋本みゆき)
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