あなたはお金の管理と聞くとどんなイメージを持ちますでしょうか?
- 何となく細かくて大変そう
- 厳しい節約を強いられそう
- 数字に追われてしんどそう
などと考える人がいらっしゃるかも知れません。
しかし、お金の管理はそれほど大変ではなく、基本的なことを抑えておくだけで誰でも手軽で簡単に行うことが可能です。
この記事ではお金に対する視点をちょっぴり変えるだけで、簡単に管理することができる方法を紹介します。お金の管理をして効果的に貯蓄を増やしましょう。
【この記事の目次】
1.夫婦で家計を共有する
お金の管理を意識されている人の多くは既婚世帯なのではないでしょうか?もちろん独身の場合にも家計費はしっかりと意識し、将来必要なさまざまな資金を準備するために着々と貯金に励んでおられる方もいらっしゃることでしょう。
しかし、取り急ぎ家計費の管理に直面しているのは既婚世帯で、今まで自分のためだけに使っていたお金を、夫婦お互いのためや、子供たちのために使う必要があり、収入は家族の生活費のために使わなければなりません。
その時に、なるべく家計は夫婦で共有することをおすすめします。特に共働きの場合、夫婦で家計を別にされている人もいらっしゃいますが、お互いが会社からも立っている給料の額を知らないご夫婦や、お互いの月の支出額を把握していないご夫婦も多いようです。
しかし、結果的には浪費を招く可能性もありますので、生計を1つにする方が効果的に貯蓄が増えるかと思います。
2.家計簿でお金の動きを把握する
お金の管理をする上で重要なこととして、家計簿をつけるということがあげられます。家計簿は家計の通知簿といわれるほど、その月のお金の管理状況が浮き彫りになるもので、毎日コツコツとつける習慣が付いてしまえば、ほとんど労力をかけずに家計管理を行うことができます。
家計簿を付けると月々の収支が明示化され、毎月無理なく貯められる金額が分かってきます。それによって少しだけ節約した方が良いか、もっと収入を増やす工夫をしなければならないか、無駄な出費を減らす工夫が必要かなど、家計のテーマがはっきりしてきます。
家計簿はエクセルを利用しても良いですし、家計簿アプリを使用しても構いません。ノートに手書きをする人もいらっしゃいますので、その書式やツールは自由です。あなたが使いやすくて継続しやすい方法を選びましょう。
3.目標の貯蓄額を決める
お金の管理をする時に、ただ単に漫然と管理していたのでは効果的に貯蓄を増やすことはできません。節約をする意味や貯蓄に励む意味合いが薄いと励みにならないからです。
そこで、明確な目標を持つことをおすすめします。分かりやすい目標は貯蓄の金額です。数字の目標はとても具体的ですので、必要な額を誰でも自由に設定することが可能です。
あなたが理想とする貯蓄の目標を決め、それに合わせて銀行口座を作って貯めて行くという具体的な行動も効果的だと思います。
また、いくら貯まったらレストランに食事に行く、さらに貯まったら家族で旅行に行くなど、段階的に目標設定をした上、達成の際のご褒美を設定しておくとさらなる励みになるでしょう。お金の管理は自己管理でもありますので、マインドの管理もとても大切です。
4.財布の中にいくら入っているかを常に把握する
あなたは今、財布の中にいくら入っているか言えますでしょうか?人によって1万円単位までなら言える人、千円単位までなら把握している人、きっちり1円単位まで分かる人などさまざまですが、全く分からない人も中にはいらっしゃるのではないでしょうか?
しかし、お金を大切に管理するという観点から考えると、自分の財布に入っているお金は常に把握しておくことをおすすめします。そうすることでお金を大切にする意識が定着し、浪費リスクが減らせますので、なるべく細やかな金額まで把握するようにしましょう。
5.固定費を見直してみる
家計の中で大きな割合を占めているのは固定費です。人生で一番高い買い物と言われている住宅ローンや、人生で二番目に高い買い物と言われている保険を含め、通信費や光熱費など、月々支払いが必要なものは全て合わせると相当な額になっているはずです。
この固定費をそれぞれ見直すことで、かなり節約ができるケースがあります。ローンの借り換えや保険の見直し、通信費のプラン変更や光熱費の支払方法の変更など、少しでもお得になる方法をそれぞれ検討してみましょう。
6.小銭を大切にする
一般的にお金を大切にするということは小銭も大切にすることだと言われることがあるようですが、恐らくそれはお金に対する意識やマインドを高める意味合いで使われている言葉だと思います。
しかし、この考え方は具体的な行動にも表れて来ます。例えば道端で小銭が落ちていたら、小銭を大切にする人であれば拾うでしょう。タクシーなどで小銭のお釣りをもらわない人もいらっしゃいますが、小銭を大切に考えていると躊躇なく受け取るかと思います。
貯金箱は小銭を貯め続けた結果、大きな金額になる典型例ですので、小銭を大切にしていると、いつしか大銭に変わるということがいえます。
7.収入増加にも目標を作る
お金を管理する上で大切なことは、貯金や節約だけでなく、収入を増やすということに対して目標設定することもあげられます。収入をいつまでにいくら増やすという目標を立てておくと、今のままでは達成できない場合、現状を変えるしか方法がなくなります。
すると、今の会社で仕事をさらに頑張る必要がでてきたり、副業を検討するなど新たな発想が生まれるでしょう。目標設定をし、必ず達成するという強い意志を持つことで、具体的な行動に落とし込むことができますので、ぜひ収入に対する目標も設定してみましょう。
8.買い物をお得にするための工夫をする
お買い物をする時は少しでもお得に買い物をしたいものですよね?どうせ同じ金額のものを買うのであれば、ちょっとでもポイントが付いたり割引で買えるとお得です。
そのためにはクレジットカードで買い物をすると、カードポイントが貯まっていく上、カード1枚で手軽に決済ができるのでとても便利です。ただ、クレジットカードの場合は支払いまでの期間が長いため、家計管理が複雑になるという理由で嫌がる人もいらっしゃるようです。
その場合にはデビットカードという方法もあるので活用してはいかがでしょうか?デビットカードはクレジットカードのように買い物をしますが、支払いは預金口座から行いますので、使いすぎの心配はありません。
ポイントもお得に貯めて行くことが可能で、たとえば楽天銀行デビットカードの場合100円ごとに1ポイントが貯まりますので、よりお得にお買い物をすることができます。年会費も無料のため、持っておいて損はない1枚といえるでしょう。
このように、よりお得に買い物する方法を積み重ねることによって、後から大きな貯金額の差となるはずですよ。
まとめ
お金の管理をするためには、さまざまな具体的方法がありますが、いずれの場合も管理する人の意識やマインドが重要となってきます。いかに自分をコントロールするかが継続のカギとなりますので、なるべく手軽な方法で無理なく管理する方法を選択しましょう。
お金の管理は結局のところ自己管理と言っても過言ではありません。これはお金に限らず全てに通じることだと思いますので、まずはお金から上手に管理してみてはいかがでしょうか?
(文/田中英哉)