最近は公共料金の支払い方法として、クレジットカードを利用する人が増えています。ガス代や電気代、水道代などの料金をカード払いによって支払うのです。
他にも携帯電話や固定電話、インターネットなどの固定費もカード払いが可能です。
この記事では公共料金をクレジットカード払いすることによるメリットとデメリットを紹介した上で、クレジットカード払いを行う際の注意点を解説します。
もしも今までカード払いという発想がなかった人は、ぜひ参考にして下さい。
公共料金をクレジットカード払いする3つのメリット
クレジットカードはカード1枚で支払いが済んでしまうため、加盟店での利用がとても手軽です。
最近はクレジットカードの利用シーンが増え続けており、実店舗のみならずインターネットショップでの支払い、国民年金、NHK受信料などの支払いも可能です。
また、場合によっては家賃もカード払い対応としている不動産会社もあるなど、クレジットカード払いという方法は、より身近なものとなっています。
そんな中、ここでは公共料金の支払いに焦点をあて、まずはそのメリットから紹介します。
メリット1.カードポイントが自動的に貯まる
公共料金の支払い手続きをクレジットカードでしておくと、カードポイントが貯まってお得です。クレジットカードは、カード利用時に一定のポイント還元されます。
ポイント還元率はカード会社やクレジットカードの種類によって異なりますが、多くの場合1%以上の還元となり、商品やサービスと交換が可能です。
場合によってはボーナスポイントを得ることもできるため、よりお得に支払いを行うことが可能です。どうせ同じ金額の公共料金を支払うのであれば、ポイントをもらって支払う方が良いですよね?
一旦個人情報やカード番号の登録をしておけば、あとは放っておいても支払ができるので、楽に支払うことが可能です。
メリット2.年会費無料の条件を達成しやすい
クレジットカードは年会費無料のカードが目覚ましく普及しています。
かつて富裕層の象徴といわれたゴールドカードでさえ、初年度年会費無料のカードがあるほどで、手軽に保有することが可能となっています。
しかし、クレジットカードの中には2年目以降の年会費を無料にするために、一定金額や一定回数以上の利用を条件としているものもあります。
しかし、公共料金の支払にクレジットカードを利用することで、年会費無料の条件をクリアしやすくなるため、2年目以降もお得に活用することが可能です。
メリット3.支払いが手軽
公共料金の支払にクレジットカードを利用すると、支払い自体がとても手軽になります。
いちいち支払期日を気にしなくても自動的に決済が行われますので、手軽なだけでなく支払忘れを防ぐことも可能です。
クレジットカードは後払いであるため、公共料金の支払い遅延や滞納リスクを気にされる人もいらっしゃるようですが、実は逆にクレジットカード払いにしたほうが、支払遅延や延滞リスクを回避することができるのです。
公共料金をクレジットカード払いする3つのデメリット
公共料金をクレジットカードで支払うことは、メリットばかりではありません。いくつかのデメリットも想定しておく必要があります。簡単にデメリットをまとめると、
- 光熱費は口座振替の方が得な場合がある
- 家計管理がずさんになる可能性がある
- 家計の項目を分別しにくい
の3つのデメリットが想定できます。
では、これらのデメリットとは一体どのような内容なのでしょうか?1つずつ具体的に見て行きましょう。
デメリット1.光熱費は口座振替の方が得な場合がある
公共料金をクレジットカードで支払うとポイントが還元されてお得だというメリットを紹介しましたが、実は口座振替口座振替割引サービスを行っている電力会社やガス会社、水道局があります。
ガス会社や水道局でこのサービスを行っているのはごく一部の会社なのですが、電力会社は大半の会社が口座振替口座振替割引サービスを行っているため、クレジットカードの還元ポイントと、口座振替割引サービスのどちらがお得かを検討する必要があります。
具体的に解説しますと、この割引サービスは1カ月に54円(税込)であるため、還元率1%のクレジットカードの場合は5,400円以上の利用があればクレジットカードの方がお得です。
あなたのカードの還元率と月々の平均光熱費を計算して比較してみましょう。
デメリット2.家計管理がずさんになる可能性がある
公共料金をクレジットカードで支払ってしまうと、家計がずさんになる可能性があります。これは口座振替の場合も同じことがいえ、自動的に支払が完了してしまうところがネックとなります。
自動的に支払が完了した場合には、お金を使った感覚がなく、場合によってはいくら支払ったのかを把握していない人もいらっしゃいます。支払に対する意識が低下することで家計管理に対する意識も低下しやすくなることは、体験的に理解できる人は多いかと思います。
便利な支払方法の場合は、管理をおろそかにしないように気を付けましょう。
デメリット3.家計の項目を分別しにくい
クレジットカードで支払いをすると、家計の項目を分別しにくくなります。
たとえば固定費のほかに飲食代や趣味の買い物、日用品の買い物をした場合、全てまとまった金額で請求がきます。
そのため、もしも家計簿などを付けている場合には、どの項目で使用した金額なのか、いちいち明細を見て足し算や引き算をする必要があります。
できることなら光熱費用のカード、日用品用のカード、食費用のカードなどという具合に、クレジットカードも分類することをオススメします。
公共料金をクレジットカード払いする時の2つの注意点
ここまで公共料金をクレジットカードで支払う場合のメリットとデメリットについて紹介して来ました。
個別の事情によってカード払いにしない方がお得な人もいらっしゃるかも知れませんが、全体的にはクレジットカードで公共料金を支払った方がメリットがあるようです。
では、クレジットで公共料金を支払う場合にはどのようなことに気を付ければ良いのでしょうか?最後は公共料金をクレジットカード払いにする際の注意点を紹介します。
1.限度額への注意
クレジットカードには限度額があることが大半です。ブラックカードの場合には限度額がないカードもありますし、プラチナカードの限度額も使い切れないくらいの限度額があるカードも珍しくありません。
しかし、一般のクレジットカードの場合は10万円から30万円程度の限度額のものも多く、ゴールドカードですら50万円から100万円程度がデフォルトでの限度額となっています。
そのため、公共料金以外のショッピングやサービス利用により、限度額を超えてしまった場合には、公共料金の支払いができなくなってしまうので、やはり用途別にカードを分けた方が良いでしょう。
2.ポイント失効に注意
せっかく貯めたカードポイントですが、一部のカードを除いて、ポイントには有効期限があります。しかし、自動的に支払をしていると、貯まったポイントを気づかない間に失効している可能性もあります。
クレジットカードで支払うメリットを受けることなくフイにしてしまうと勿体なないので、ポイントがどれくらい貯まっているのかは定期的にチェックしておきましょう。
まとめ
公共料金の支払い方法は現金や口座引き落としなどの方法がありますが、最近ではクレジットカードで支払うことも可能です。
どうせ同じ金額を払うのであればポイントを貯めながら支払うとお得で、なおかつ手軽に支払うこともできるので、一般的にカード払いが普及しているようです。
一方でいくつかのデメリットもありますので、メリットとのバランスに配慮しながら、あなたにとってお得な方法を選びましょう。