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サービス残業をしてる人の割合は6割以上と衝撃的!その実態と対策とは?

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メディアやネットでは、ブラック企業が取り沙汰されることが多いですが、サービス残業を強いる企業はその最たるものではないでしょうか。

この記事ではサービス残業の実態と、サービス残業をしないための対策について紹介します。

今時サービス残業してる人っているの?

残業をした場合には、時間外労働手当として割増賃金が支払われます。もしも会社側から労働者側に支払いがなければ、サービス残業となり、労働賃金の未払いと同じ状態といえます。

しかし、労働に関する法律がしっかりと整備され、SNSなどで経営者を含む企業側の姿勢や、会社の勤務実態の情報が拡散されるこの時代に、サービス残業はまだ存在するのでしょうか?恐らく、日本の会社員を取り巻くサービス残業の状況を知ると、驚かれるかと思います。

サービス残業者は何と6割超え!

日経ビジネスの調査記録(2016年10月20日の記事)によると、サービス残業をしている人は、なんと6割を超えるという内容が報告されており、多くの従業員が使用者にこき使われているとも思える実態が浮き彫りとなっています。

使用者側からすると人件費の削減となりますが、労働者側からすると、一生懸命仕事をした分が、賃金に反映されていないこととなり、まさにタダ働きとなっているのです。

サービス残業の平均時間

サービス残業の平均時間はどれくらいなのでしょうか?日本労働組合総連合会(2014年)が3000人に行ったアンケート調査によると、1カ月の平均サービス残業時間は16.7時間とのことです。

一般社員の平均は18.6時間、係長級の平均は17.5時間、課長級以上の平均は28.0時間とのことで、役職が上がるごとにサービス残業の時間も増えていることが分かります。

サービス残業の違法性

ここまでお読みいただいていると、日本人はたくさん残業をしているのだなぁと思う方がいらっしゃるかも知れませんが、この調査結果は残業どころか、サービス残業の調査結果です。

労働基準法37条では、「時間外労働、休日に労働した場合は割増賃金を支払わなくてはならない」と明記されているので、サービス残業は労働基準法違反なのです。

サービス残業の典型例をご紹介!

サービス残業はハッキリと認識できるものと、知らず知らずのうちに行っているものがあります。

「私は残業はしていない」と思っている人も、ひょっとするとサービス残業に該当する行為を気づかないうちにしている可能性もあるでしょう。サービス残業の典型的なパターンを紹介します。

始業時間前に仕事をする

始業前に勤務をする朝型勤務をしている人は、ひょっとするとサービス残業となっている可能性があります。出勤時間前の賃金も支払ってもらっているのであれば良いのですが、定時から賃金のカウントがされていたり、タイムカードを定時直前に押している場合にはサービス残業となるでしょう。

朝は人や電話が少なくて集中しやすいため、早起きして仕事をする人もいらっしゃいますが、賃金に反映されていなくては、徳にはなっても得にはならないでしょう。

名ばかり管理職の残業

名ばかり管理職のケースもサービス残業が多い典型例です。労働基準法に定める管理監督者は、経営者に近い裁量が必要です。しかし、会社側が勝手に定めた管理職は、労働内容や権限は一般従業員と変わらず、業務量だけが増えることが多いのです。

管理職手当があるという理由で、残業代が出ない会社があるようですが、名ばかり管理職の場合には残業代は支払わなくてはなりません。

残業しているのに定時でタイムカードを押す

残業しているのにもかかわらず、タイムカードは定時で押せと指示する会社も存在します。このケースはかなり悪質で、確信犯だといえるでしょう。上司の命令だから仕方なく押して、サービス残業をせざる負えないケースもあるようです。

また、残業を禁止と宣言するものの、物理的な業務量が追い付かず、自己判断でタイムカードを押させた上で残業をさせるケースもあります。無言のプレッシャーをかける方法もまた悪質といわざるを得ません。

自宅に仕事を持って帰る

会社で残業をせず、残った仕事を自宅に持ち帰る方法を取っている人もいらっしゃいます。このケースではサービス残業をしている気になっていない場合がありますが、これも立派なサービス残業です。

勤務している場所が変わっているだけなので、今までサービス残業だと認識していなかった場合には、まずはサービス残業であることを知りましょう。

サービス残業を回避するための対策!

では、サービス残業を回避するためには、どのような対策を取れば良いのでしょうか?人によってさまざまな方法があるかと思いますが、ここでは効果的な方法を、程度の軽い順に紹介したいと思います。

具体的には、「残業しないキャラを作る」「定時に帰る仲間を作る」「労働基準監督署に相談する」「法的手段に出る可能性を匂わす」「さっさと転職をする」です。それぞれ1つずつ見ていきましょう。

残業しないキャラを作る

残業しないキャラを作ることは意外と重要で効果的です。定時に帰る時には、何となく帰りにくいために会社に残っているという人もいらっしゃいますが、定時に帰る人であるキャラを作ってしまえば、気兼ねなく帰ることができます。

サービス残業が違法だと知っている上司であれば、逆に帰るなといいにくいため、習慣化してしまえば大手を振って帰ることができるようになります。

定時に帰る仲間を作る

そうはいっても、冷ややかな目で見られる可能性も否めません。そのような場合には、定時で帰る仲間を作って、定時で帰れる社風を作ってしまうというのも良い方法だと思います。

数人が定時になるとイソイソと帰りだすようになれば、自分も気兼ねなく帰ることができるでしょう。他にも定時で帰りたいと思っていた人はいるかと思いますので、仲間を集めてしまいましょう。

労働基準監督署に相談する

根本的に問題解決したい場合には、どうすれば良いのでしょうか?労働組合があれば一緒に闘えば良いのかも知れませんが、ない場合には労働基準監督署に申告すると良いでしょう。サービス残業を証明する資料があれば、これまでの残業代が返ってくる可能性もあります。

労働基準監督署であれば、客観的な調査に乗り出してくれますので、根本解決につながる可能性が高いのです。

法的手段に出る可能性を匂わす

もしもサービス残業のことで会社ともめた場合には、法的手段に出るという方法も想定しておくと良いでしょう。揉めそうな前触れなどがあれば、訴訟を踏まえて弁護士などを探しておくと良いかと思います。

法的手段に出ることを匂わすことで、サービス残業の抑止力となる可能性もありますし、それでも体質が変わらなければ本当に訴訟をしても良いかと思います。

さっさと転職をする

サービス残業をさせる会社の体質改善をするためには、一定の時間がかかるかと思います。また、上手く変えれたとしても、社員を大切にしないという基本軸がブレていれば、ほかのところで不満が出る可能性もあるでしょう。

それならば、さっさと転職活動を始めて、転職してしまった方が良い場合もあります。ただし、サービス残業の実態が6割を超えているので、残りの4割の会社に入社することが必要でしょう。

しかし、実際に残りの4割の会社を自分で探すのはなかなか難しいものです。企業イメージや面接での印象は良くても、実際に働いてみると結局サービス残業だらけ‥という事にもなりかねません。そこで、転職サイトだけでなく転職エージェントを併せて利用すると良いでしょう。

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おわりに

サービス残業は多くの人が強いられている実情があり、まだまだ社会として改善が必要です。しかし、個人が社会の改善までの時間を待っていれば、それまでの間に権利を放棄しなければなりません。

自分でもしっかりと主張をし、サービス残業を回避する必要があるでしょう。サービス残業をしている人が多数派だからといっても、違法であることには変わりありません。しっかりと自分の権利を守りましょう。

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