病院勤務の看護師の中には、美容外科への転職を希望する人たちが多いことをご存知でしょうか?美容外科はクリニックと名の付くところが多く、たとえば脱毛クリニックや整形手術により、美に関するお悩みを解決するところです。
仕事内容が医療に近いことから勤務をためらう人達もいらっしゃいますが、看護師という医療経験者であれば、すんなりと馴染むことができるようです。
また、専門の転職サイトや一般の求人サイト、求人誌などで、スタッフ募集の求人情報が積極的に出されているため、求人広告を見て転職する人も多いのです。
この記事では、病院勤務の看護師に役立つ、美容外科への転職情報について紹介します。
過酷な病院勤務の実態
病院勤務は一般的に厳しい職場環境と業務内容だといわれています。
病院勤務の場合は日勤だけでなく、夜勤もありますし、シフトによっては残業との境界線が分かりにくい場合もあります。そのような中、独特の雰囲気を持つ病棟を走り回らなければならないこともあり、体力が必要です。
また、美容外科は治療ではなく、美容のための施術であることに対して、病院のような医療機関の場合は、病気やケガの患者を治療するため、診療科ごとに対応スキルがことなります。
手術介助も高度なノウハウが必要なので、とても責任が重い上、強い精神力も必要です。
病院勤務はシフト調整が難しい
病院勤務は不規則なシフト体系で、自分の生活リズムをパターン化しにくいという特徴があります。病院勤務の看護師は、2交代制の場合と3交代制の場合があるようですが、いずれも夜勤があります。
二交代制の場合、たとえば日勤が8時半から17時半、夜勤が16時半から9時までのように設定されていること一般的です。三交代制の場合は日勤が8時半から17時半、準夜勤として16時半から1時、深夜勤として0時半から9時としているところが多いようです。
いずれにせよ、日勤と夜勤が繰り返すため、生活リズムが取りにくいのです。
給料の割に病院勤務は忙しい
病院勤務の看護師の平均年収は約470万円程度だといわれています。一方、美容外科看護師の平均給与は年収430万円から500万円程度のようです。
病院勤務の看護師は激務であるにも関わらず、美容外科看護師の同等か、場合によっては美容外科看護師よりも安い給料となっています。
そのため、病院勤務の看護師の多くが、美容外科看護師へ転職を希望するのです。
美容外科看護師の5つのメリット
病院勤務の看護師から見た場合に、美容外科看護師の仕事は多くのメリットがあります。ここでは、数あるメリットのうち、特に大きな5つのメリットを紹介します。そのメリットとは、
- 「基本的に夜勤がないので楽」
- 「勤務が規則正しいので生活リズムが付けやすい」
- 「ハイレベルな知識やノウハウが不要」
- 「ゆったりと仕事がしやすい」
- 「自分もキレイになれる」
の5つです。それぞれ具体的に見て行きましょう。
1.基本的に夜勤がないので楽
美容外科看護師は、基本的には夜勤はありません。日勤が基本です。そのため働いていて体が楽というメリットがあります。特に今まで日勤と夜勤を繰り返してきた看護師が、日勤のみの美容外科看護師になると、随分体が楽になったという声を耳にします。
一般的な日勤労働者には当たり前のことでも、今まで夜勤と日勤を繰り返して来た病院勤務の看護師にとっては、日勤のみというのはとてもありがたいことのようです。
2.勤務が規則正しいので生活リズムが付けやすい
病院勤務の看護師が土日もなく交代制であるのに対し、美容外科看護師のお仕事はカレンダー通りの勤務となる場合が多いため、このことも生活リズムが付けやすい要因の1つとなっているようです。
また、今までプライベートの時間を取りにくかった人も、勤務日時が固定されている美容外科看護師に転職することによって、充実したプライベートタイムを過せるようになります。
3.ハイレベルな知識やノウハウが不要
ハイレベルな知識やノウハウも不要です。もちろん、一定以上の業務スキルは必要ですが、ハードな病院看護師の仕事を経験して来た人にとっては何の問題もないでしょう。
4.ゆったりと仕事がしやすい
病院勤務の看護師が美容外科に転職をすると、すぐに仕事に馴染む人が多いようです。仕事に慣れてからは、今までのような激務とは打って変わって、ゆったりと仕事をしている人が大半です。
また、病院勤務の際には多くの同僚が忙しく働いているため、その分だけ人間関係のトラブルがありますが、美容外科の場合には少人数がゆったりと働いているため、人間関係のトラブルが少ないという傾向があるようです。
5.自分もキレイになれる
美容外科で仕事をしていると、その職場環境から、自分自身も高い美意識を保つようになります。また、美容外科によっては、従業員が格安で施術を受けられるところもありますので、働いている人ならではの特典となります。
つまり、自分自身が美容外科における美しいスタッフとして、顧客から憧れられる存在と成り得るのです。
美容外科看護師の4つのデメリット
病院勤務の看護師が、美容外科看護師に転職すると、メリットが多いため、気持ちよく働くことができるかと思います。
しかし、デメリットが全くないというわけでもありません。いくつかのデメリットもあります。ここでは、転職する前に知っておきたいデメリットについて4つ紹介したいと思います。
1.仕事内容の中で雑務の割合が高い
美容外科の仕事は、雑務が多いというデメリットがあります。
今まで病院の看護師として働いた人にしてみれば、「どうして自分がこんなことをしなければならないのだろう?」と疑問に感じることも有るかも知れません。
美容外科に転職する場合には、あらかじめ雑務が多いことを想定しておきましょう。ただ、雑務は楽だと考えることができる人には、このことはメリットとなるでしょう。
2.突発的な休暇を取りにくい
突発的な休暇を取りにくいというデメリットもあります。急なプライベートの用事があったとしても、よっぽどの事情がない限り休みを取りにくいと考える必要があります。
ただし、このことは美容外科に限らず、どこの会社でも同じだと思いますので、過剰に気にする必要はありません。特に病院勤務の看護師経験者であれば、今までの方が休みが取りにくかったと思いますので、デメリットと感じない人が多いかと思います。
3.人によってはやりがいを感じない場合がある
美容外科のお仕事は、人によってはやりがいを感じないケースもあります。
今まで病院勤務でバリバリと働いていた看護師が、ゆったりと働ける美容外科で勤務をすると、どこか物足りなさを感じることもあります。そのため、忙しく働いていることに働き甲斐を感じる人には、デメリットとなる場合があるでしょう。
まとめ
病院勤務の看護師は、仕事内容もハードワークで、勤務時間も不規則であるため、精神的にも肉体的にもキツイと感じる人が多いようです。そんな看護師たちに転職先として人気なのが美容外科です。
病院勤務の看護師と同等以上の給料でありながら、仕事はゆったりとできる上、勤務時間も規則正しいため、のんびりと働くことが可能です。
もちろん、仕事である以上は責任がありますが、病院勤務経験者であれば問題なく馴染むことができるでしょう。例えば、ナース人材バンクでは求人広告などに掲載されていない人気の非公開求人や土日休み、年間休日125日以上など自分の希望条件に合わせて求人を探すことができます。
今の仕事場で悩んでいるのであれば、看護師専門の転職サイトを活用して美容外科クリニックを転職先として検討してはいかがでしょうか?