あなたは、「これだけあれば生活できる!」という最低年収はいったいいくらだと思いますか?それは実はビックリするくらい少ないかもしれません。ここでは、そこに上手に「ゆとり」さえ生まれさせるテクニックについてお話します!
ゼッタイに必要な出費とは?
「これだけあれば生活できる」というレベルの最低年収を割り出すにあたってまず考えたいのは、「ゼッタイに必要な出費」とは何なのかです。これは人によってちがうと思いますが、筆者が考える「ゼッタイに必要な出費」と、「人によって必要な出費」に分けて挙げていきます。
<ゼッタイに必要な出費>
- 光熱費(電気・水道・ガス)
- 通信費(ネット回線・携帯電話)
- 食費
- ファッション(洋服・靴・カバンなど)
- 税金・健康保険・国民年金など
<人によって必要な出費>
- 家賃
- 自動車維持費(駐車場代・ガソリン代・保険・車検など)
- たばこ・お酒
- 仕事の交通費
- 生命保険・医療保険
それでは次に、上に挙げた出費を、筆者が1人暮らしをしていた6年前のデータを参考に平均を出してみます。
<ゼッタイに必要な出費(月々)>
電気 | 3,500円 |
水道 | 3,000円 |
ガス | 4,000円 |
ネット回線・携帯電話 | 4,600円 |
食費 | 20,000円 |
被服費 | 10,000円 |
交際費 | 10,000円 |
ここまでの合計は55,100円。
この他に、税金・国民年金・健康保険などが20,000円以下。合わせても、ゼッタイに必要な出費は1ヶ月75,000円前後といったところです。
ファッション費が月平均10,000円では決して贅沢はできませんが、好きな洋服やカバン、アクセサリーは購入できていました。そもそも筆者はブランドにこだわるタイプではなく、たま~に出かけて、とても気に入ったものを見つければ購入する感じなので、あまり参考にならないかもしれませんが。
<人によって必要な出費(月々)>
家賃 | 50,000円 |
自動車維持費 (駐車場代・ガソリン代・保険・車検など) |
20,000円 |
その他に、趣味にかかるお金がありますね。筆者は音楽が好きなので、一人暮らしのころは毎週1回防音室に行ってドラムを叩いていました。1時間500円。1ヶ月で2,000円ですね。
それと、スポーツジムと岩盤浴を交互に週1回のペースで。その時、ついでにおいしいものを食べたくなるので、その費用も込みで1回1,500円。1ヶ月で6,000円になります。
これが筆者の趣味なので、趣味にかかるお金は併せて8,000円程度。そのほかの時間は仕事と家事で忙しいので、これだけ趣味が楽しめていれば私生活大充実。大満足な日々です。
※もしもお酒やタバコ、パチンコなどが好きなら、趣味にかかるお金はけっこう高額になると思われます。
生活に困らない程度の最低年収とは?
ここまでで挙げた、生活するのに必要な出費を合計すると、1ヶ月あたり約15万円になりました。年で計算すると180万円です。もしも実家暮らしか持ち家に住んでいてローンの支払いもないなら、年収108万円でもやっていけることになります。これは目からウロコではありませんか?!
なぜそんなに稼ぎたいのか?
それでは、大勢の人はどうして年収の高い仕事に就きたがるのでしょうか?ひとつには、年収が低かったら結婚できない…という心配がありますね。とくに男性はそういう圧力が強いです。
女性は、結婚相手にある程度の年収を求めます。結婚して子どもが生まれてから、お金がなくてハラハラする日々を送りたくないからです。たしかに、結婚するのなら家族を養うために、ある程度の年収か貯金があった方がいいです。それが責任感ともいえますね。
それでも、一人暮らしで年収100万円代でやっていけるのなら、いずれ結婚を考えるにしても、貯金をするのに年収500万円や600万円など、そこまで高い年収は必要ないかもしれないのです。
節約は工夫次第
「節約」と聞くと、ガマンしたり貧乏くさい日々を送ったり……というイメージが湧いてきませんか?でも、上手な節約とは、贅沢しながら貯金していくことだと筆者は思います。
オシャレに節約するために、圧力鍋と履かせ鍋があるといいですよ。5分~10分コンロを使うだけで、1~2時間煮込んだのと同じ料理ができます。部屋のコーディネートは高価なもので飾るより、空間を生かしてみましょう。つまり、「節約」とは「創意工夫」なのです。
(文/河原まり)