宝くじの購入経験者は、国民の70%にのぼると言います。ただし、「当たる気がしないけど、買う」という人が大多数ではないでしょうか。今回は、実際の宝くじの当選確率、そして、購入すべきくじについてご紹介します。
1000万分の1の当選確率
日本国内において、最も知名度の高い宝くじは「ジャンボ宝くじ」です。春・夏・秋・年末の4回開催されています。季節ごとに開催されるイベントですが、当選確率はどれくらいなのでしょうか。
実は、ジャンボ宝くじの1等に当選する確率は、わずか1000万分の1しかありません。日本国民が全員1枚ずつ宝くじを購入したとしても、11人か12人しか当選しないというレアな確率だと言えます。
ちなみに、宝くじを買い占めした場合、前後賞合わせて7億円の配当が出るのに対し、2100億円の金額がかかるそうです。買えば買うほど赤字になると考えてよいでしょう。
もし、仮に宝くじの当選だけで生計を立てようとした場合、ギャンブルの中でも非常に成功率は低いとされています。当選することを期待して購入するというよりは、運試しのような気持ちでチャレンジするのがよさそうです。
当選確率が高いナンバー系くじ
ロト7やナンバーズ3など、ナンバー系くじと呼ばれるくじも存在します。自分で当選番号を選べるというゲーム性もありますが、当選確率の点はどのようになっているでしょうか。
まず、ナンバーズ3は「ジャンボ宝くじ」と比べると、こちらは圧倒的に当選確率が高く、1,000分の1で当選するため魅力的です。
当選金額は10万円ですが、3つの数字から選ぶだけなので、十分な可能性があると言えます。
一方、ロト7になると確率がぐっと下がり、約1030万分の1の当選確率です。平均当選金額は4億円にものぼるビックイベントですが、それだけ当選する可能性は低くなります。
もし、ロト7に挑戦する場合、この点を理解しておくとよさそうです。
前後賞も含めると飛躍的に高確率な宝くじ
ジャンボ宝くじやロト7など、高額な当選金額が狙える宝くじは、当選確率が低いことをお伝えしました。しかし、これらはあくまでも1等を目指す場合に限ってのことです。実は、前後賞も含めるともう少し確率は高くなります。
たとえば、ロト7の2等は735,391分の1という当選確率です。
当選確率はロト7の1等と比べると15倍ですが、約1000万円の当選金額が得られるため十分に高額だと言えるのではないでしょうか。
ジャンボ宝くじの前後賞の当選確率は500万分の1ですが1億円当たります。また、2等は約333万分の1の当選確率ですが、1000万円の当選金額です。こちらに当選した場合、十分な高額当選だと言えます。
「買わなきゃ当たらない」は本当
宝くじやロト7の当選確率の低さについてお話しました。しかし、本当に宝くじやロト7は当たらないのでしょうか。実は、そこには疑問が残るというデータもあります。ここからは、「買わなきゃ当たらない」という点についてお話ししましょう。
この記事を作成している7月11日現在、直近10回(第159回~第168回)のロト7のうち、1等は5口出ています。2等で言えば、なんと80口も当選しました。
もちろん、ロト7全体の購入枚数からすると微々たる当選枚数かもしれませんが、決して当選しないものではありません。つまり、「買わなきゃ当たらない」ですが、「買えば当たるかもしれない」のです。
なお、宝くじやロト7の高額当選を狙った詐欺が横行しています(※1、※2)。こういったトラブルには注意しなければなりませんが、現実として当選する可能性を考えないものは考えものです。
※1……独占入手!ロト6攻略情報詐欺のウラ側を直撃取材【第1回】
※2……ロト6攻略情報を高額で販売する詐欺の手法を尋ねた【第2回】
あくまでも趣味の範囲で楽しむべきという点はありますが、当選を目指して宝くじやロト7を購入するのは夢があってよいのではないでしょうか。
(文/三堂有人)