借金をすると、多くの場合ローンという形で、毎月決まった返済額を支払うという方法をとります。会社員の場合は会社からの給料の範囲でローンを組み、自営業の人の場合は収入の範囲でローンを組みます。
いずれも自分の生活に支障がでない範囲で借入金額を決め、月々返済していくことになります。この記事では借金をした時の返済シュミレーションとして、1,000万円の場合、400万円の場合、300万円の場合を解説します。
ローンの種類によって金利も異なりますので、そのことを踏まえてシュミレーションしたいと思います。
借金1,000万円、400万円、300万円はどこで借りれるの?
人生の中でお金を借りる機会はほとんどの人があるのではないでしょうか?しかし、個人融資は必ず借りれるとは限りません。どんな仕事をしているかや年収、財産の状況によって、融資NGとなるケースも珍しくありません。特に、希望目的や金額と、金融取引先がアンマッチングの場合は、借入が難しくなります。
というのも、借金の目的によって金融取引先は異なります。住宅ローンか自動車ローン、カードローンによって、銀行から借りるのか、消費者金融から借りるのか変わりますし、それぞれの取引先や借入金額によって利息の実質年率も変わります。まずは、どこから借金ができて、どういう金利となるのかをザックリと知っておきましょう。
住宅ローンの場合
念願のマイホームを購入する時は、一軒家であれマンションであれ、頭金以外の不足の部分は住宅ローンを組むかと思います。住宅ローンを借入れる場合は、銀行やフラット35などを利用することが可能です。
銀行によって金利も異なりますし、変動金利を選ぶか固定金利を選ぶかによっても金利は大きく異なります。
《住宅ローンの借入先の例と金利の目安(2017年7月時点)》
銀行
変動金利0.5%~0.6%台
10年固定0.7%~1.4%台
信託銀行
変動金利0.5%台
10年固定0.6%~1.1%程度
ネット銀行
変動金利0.444%~0.975%
10年固定0.66%~1.1%
フラット35は全期間固定で、1.09%~1.64%
目的別ローンの場合
お金を借りる場合には目的別ローンがあります。これは、用途を限定したローンです。本当は住宅ローンもその一つなのですが、金額が大きいため、住宅ローンというカテゴリが一般化していると考えられます。
ここでは、住宅ローン以外の目的別ローンを簡単に紹介します。目的別ローンはさまざまな種類があるのですが、その中でも馴染み深いのが教育ローンや自動車ローン、ブライダルローンや葬祭ローンです。
たとえば国の教育ローンは、日本政策金融公庫から借入が可能です。固定金利のみで年率1.81%、借入限度額350万円となっています。自動車ローンは銀行やカーディーラーで手続きすることが可能です。ブライダルローンや葬儀ローンも、掛かる費用の不足分を補う形でローンを組むことができます。
ただし、自動車ローンやブライダルローン、葬祭ローンはそれほど高額となはならいため、今回の金額における解説では割愛いたします。
カードローンの場合
カードローンは、まとまった金額の借入が可能です。銀行の場合は最大1,200円まで融資してくれるところもありますし、消費者金融でも最大800万円とまとまった金額の借入ができます。銀行カードローンの場合は1%台~14.5%程度、消費者金融の場合は3.0%~18.0%の金利となっています。
借金1,000万円、400万円、300万円返済シュミレーション
借金をした場合には、月々どれくらいの返済額となるのでしょうか?借金の金額や種類ごとに具体的に紹介したいと思います。ただし、分かりやすさを追求するために、諸条件は度外視し、あくまでも単純計算での比較といたしますので、目安として参考にしていただければと思います。
カードローンで借金1,000万円返済シュミレーション
カードローンで1,000万円以上借入が可能な銀行は限られています。ここでは低金利で1,000万円以上の借入が可能な住信SBIネット銀行の金利を参考にシュミレーションいたします。
住信SBIネット銀行のミスターカードローンプレミアムコースは、1,000万円の借入の場合、0.99%で借入が可能です。住信SBIネット銀行の毎月の返済額は、残高900万円超の場合80,000円とあるので、10年強の返済を想定していることとなるでしょう。単純に10年で完済したとすると、返済総額は10,507,234円、そのうち利息分は507,234円となります。
カードローンで借金400万円返済シュミレーション
400万円の場合は、金利が4.39%で、月々の返済額は40,000円となります。仮に10年で返済したとすると、返済総額は4,949,173円、利息分は949,173円です。1,000万円借りた時よりも金利が上がる分、利息額も大きくなるようです。
カードローンで借金300万円返済シュミレーション
300万円の場合も金利が4.39%です。月々の返済額は30,000円で、返済総額は3,711,871円、利息分は711,871円となります。ただし、カードローンで300万円以上借りている人は少数派で、多くの人が50万円以内というのが実態のようです。
住宅ローンで借金1,000万円返済シュミレーション
住宅ローンで1,000万円の返済シュミレーションをしたいと思います。住宅ローンは住信SBI銀行の10年固定金利0.66%を適用して算出いたします。その結果は、月々の返済額は86,136円、返済総額は10,336,311円となり、利息分は336,311円です。カードローンよりも遥かに有利であることがお分かりいただけるかと思います。
目的別ローンで借金300万円返済シュミレーション
400万円や300万円で住宅ローンを借りるケースは少ないかと思いますので、目的別ローン300万円のシュミレーションをいたします。ここでは国の教育ローンを10年借りた場合を紹介します。
この場合、毎月返済分は9,647円、返済総額は4,051,955円で、利息分はたったの51,955円です。
多重債務になったらどうすればいいの?
借金をしたのはいいけれど、万が一多重債務となって返済が厳しくなった場合にはどうすれば良いのでしょうか?ここではイザという時に役立つ2つの方法を紹介します。困ってから慌てなくて良いように、借入前に想定しておきましょう。
おまとめローンを利用する
たとえばカードローンやキャッシングを複数社で利用していて、返済が苦しくなっている人がいらっしゃるかと思います。その場合、各社バラバラな金利で返済日もバラバラであるため、借金自体の苦しさに加えて管理も大変です。
そのような場合には、銀行や消費者金融が提供しているおまとめローンの利用がおすすめです。複数社の借入を一つにまとめることで、金利も返済日も一本化することが可能で、結果的に借金の負担が軽くなることが多いのです。
早めに債務整理の相談をしよう
どうしても借金の返済が苦しくなったら債務整理をするのが一番良いでしょう。債務整理方法は任意整理・個人再生・自己破産と、程度によって異なります。
債権者との交渉や手続きは弁護士や司法書士に任せることができるので、詳しくは弁護士事務所や司法書士事務所で無料相談を受けることがおすすめです。
例えば、アース法律事務所では24時間、借金に関する無料相談を受け付けています。全国対応で相談料無料・初期費用も¥0なので安心して相談できます。
債務整理を弁護士に依頼すると、その時点から借金の督促がストップしますので、毎月の支払いや取り立てにお悩みの方は、こちらからすぐに相談することをおすすめします。
まとめ
借金はその種類や金額によって金利も異なりますし、総返済額も異なります。そのため借金の目的に合わせてシュミレーションをする必要があります。ここで紹介した金額や金利はあくまでも目安ですが、典型的な借金のパターンで算出させていただきました。ぜひ参考にしていただき、計画的な利用を心がけていただければと思います。