自分にもしものことがあった場合、そのリスクはどのように回避すれば良いのでしょうか?独身の場合と家族がいる場合とで、その状況はことなりますが、死亡してしまった場合や、病気やケガで長期入院を余儀なくされた場合には、自分や家族の生活費を工面しなくてはなりません。
しかし、生命保険に加入している場合には、一定の保障額が支給され、ありがたい生活保障となるでしょう。この記事では30代が考えるべき生命保険の内容や必要な補償、選び方のポイントについて解説します。
【この記事の目次】
生命保険のキホンを知ろう
生命保険は、簡単にいうと月々保険料を掛けることによって、もしもの時に保障を受けるというものです。死亡した場合に被保険者が受け取る死亡保障や、解約時に受け取れる解約返戻金など、いざという時の備えとするものです。
30代でライフプランを立てる場合、老後資金のことまでしっかりと考えるケースが多いため、将来リスクも踏まえたお金の計画を立てることが大切です。そんな場合に不測の事態に備え、一定金額の保障がある生命保険商品の検討は重要なのです。
生命保険には貯蓄型と掛捨て型がある
生命保険には、「終身保険」「定期保険」「収入保障保険」「養老保険」などの種類があり、掛けた金額が返って来ない掛捨てタイプや、貯蓄性のある保険などさまざまです。
保障期間や保障内容もマチマチなので、収入や手持ち資金なども考慮しながら、自分に合った保険を選ぶと良いでしょう。それぞれの生命保険の特徴に関しては、下記一覧表にまとめましたので参考にしていただければと思います。
《生命保険の種類と特徴》
保険種類 | 終身保険 | 定期保険 | 収入保障保険 | 養老保険 |
月払保険料 | 一生涯同じ | 満期まで同じ | 満期まで同じ | 満期まで同じ |
保障期間 | 一生涯 | 満期まで | 満期まで | 満期まで |
満期保険金 | なし | なし | なし | あり |
解約返戻金 | あり | なし | なし | あり |
生命保険選びのために押さえておきたい用語
生命保険を選びをする場合には、インターネットや保険の窓口で相談する人が多いかと思います。その場合に基礎的な用語を知っておくと、よりスムーズに生命保険選びができるでしょう。
《知っておくと生命保険選びがスムーズになる用語》
- 保険料:保険料とは月々支払う費用
- 保険金:保険金とは万一のことがあった時に受け取るお金
- 保険者:保険者とは保険料を支払う人
- 被保険者:被保険者とは保険を掛けられている人
- 契約者:契約者とは、保険を契約した人
生命保険選びをする時には、最低限これだけは知っておきましょう。
30代に必要な補償とは?
生命保険をかけるにしても、過剰な保険をかけてしまうと保険料がもったいないですし、逆に保障が足りなければ、万一の場合に困ることになります。では、30代が生命保険を検討する場合には、どのようなことに注意すれば良いのでしょうか?
まずは、必要な保障がどれくらいなのかから紐解く必要があります。ただ、必要な保障は、同じ30代だったとしても、未婚の場合と既婚の場合、子どもがいる場合といない場合とでは、大きく異なるでしょう。それぞれのケースで必要な保障について考えてみましょう。
30代未婚の場合
30代未婚の場合は、もしも死亡した場合のお葬式代や、病気がケガをした場合にかかる費用、老後資金をためるための金額を吟味する必要があります。それがいくらなのかは人によって異なると思いますが、要するに「死亡保障」「医療保障」「貯蓄性」の3つのポイントを意識すると良いかと思います。
独身の場合は、死亡保障に重きをおく必要はありませんので、どちらかというと貯蓄性のあるものを重視すべきだという考え方が一般的だと思います。
30代既婚で子どもなしの場合
「死亡保障」「医療保障」「貯蓄性」の3つのポイントを意識した場合、結婚はしているけれども子どもがいないのであれば、独身の時よりも死亡保障を充実させると良いでしょう。
お葬式代の他に、残された家族の生活費をまかなえるように準備が必要です。多くの場合は男性が収入の柱となるケースが多いため、男性に万一のことがあった場合に、女性の生活が保障されるようにしておくことが大切です。
医療保障や貯蓄性に関しては、独身の場合とさほど条件を変えなくて良いと考える人が多いようですが、もしものために、若干手厚くする人もいらっしゃいます。
30代既婚で子どもありの場合
同じく「死亡保障」「医療保障」「貯蓄性」の3つのポイントを意識した場合、30代既婚で子どもがいる場合には、いくつか充実させるべきポイントがあります。まず「死亡保障」に関してはお葬式代や生活費に加えて教育費用の保障の検討が必要です。
医療費保障は今まで通りで構いませんが、「貯蓄性」に関しては老後資金に加えて進学資金の保障を検討しましょう。子どもの教育費は大きなウエイトを占めますので、貯えるにも一定の期間が必要です。なるべく早めに対策を講じておくことをおすすめします。
生命保険の選び方
生命保険の選び方として、必ずといって良いほど質問されることがらが「終身保険と定期保険はどちらが良いか?」「医療特約か別な医療保険かどちらがいいか?」という内容です
それ以外にもさまざまな保険選びのポイントがあるのですが、具体的な内容は相談者の状況によるので、まずは大まかにこれらの選別をしておき、その上で担当者に相談すると良いでしょう。
終身保険と定期保険はどちらがいい?
終身保険と定期保険では、低コストで死亡保障が確保できる定期保険を優先すると良いでしょう。低コストで家族の保障を確保することが可能です。もしも家計に余裕がある場合には、終身保険に加入するという順番が効果的です。ただし、終身保険か定期保険かよりも、個別商品で選ぶという人も多いようです。
医療特約か別な医療保険かどちらがいい?
医療保障に関しては、特約を付けることによって、しっかりと医療費負担を軽減してくれるため、入院しても治療費の心配をせずにすみます。ただし、医療特約を付けるよりも医療保険に入った方が良いという考え方をしている人が数多くいらっしゃいます。特約を付けてしまうと医療保障だけを見直しずらいため、分けた方が良いというのがその理由です。
付けておきたい特約はある?
付けておいた方が良いと考える人が多い特約に、リビングニーズ特約というものがあります。これは、余命宣告をされた時に、治療費用や余生の費用を前倒ししてもらえるという内容です。基本的には税金がかかりませんし、保険料もかからないので、人気の特約となっています。
ネット通販か保険窓口かどちらがいい?
生命保険選びの手段は、ネット通販の場合と保険窓口のようにプロに相談する方法とどちらが良いのでしょうか?保険料はネット通販の方が安いので、ネット通販で加入する人も多いのですが、自分にフィットしていない保険に加入すると、実質的にはロスが多い可能性もありますので、プロに相談する人も多いようです。
保険はネットだけではよく分からないケースもあるため、詳しい人はネットで、詳しくない人は保険窓口に相談するのが無難です。
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まとめ
30代になると結婚がより現実的になっていたり、子どもの教育費計画や、老後のライフプランを立て始める時期ですので、それに合わせて生命保険の加入や見直しを検討すべき時期でもあります。自分に合った生命保険を選ぶには、最低限の知識を身に付けた上で、プロに相談するとスムーズです。
保険に詳しい人の場合には、ネットで加入しても良いのですが、詳しくない場合にはロスが出るともったいないので、保険の窓口に相談にいきましょう。