人気テレビアニメに登場するアニメキャラたちの年収は、たびたび取り上げられており、たとえばサザエさんの旦那さんのフグ田マスオや、クレヨンしんちゃんの主人公しんのすけの父である野原ひろしなど、主人公の家族たちの年収が注目を集めています。
今回は、国民的人気アニメのドラえもんの登場人物の中で、のび太のパパである野比のび助の年収がいくらくらいなのかを、のび助のプロフィールや世間相場などからシュミレーションしたいと思います。
一時期、野比のび助は低所得者であるという噂がネットで話題となっていましたが、果たしてその噂は真実なのでしょうか?その真相に迫ります。
野比のび助ってどんな人?
ドラえもんの登場人物である野比のび助は、全て漢字にすると「野比野比助」と書きますが、「のび助」と表記されていることが多いようです。ただし、基本的にはパパと呼ばれ、のび助自身は自分のことを「ぼく」と言っており、これらのことから温和で柔らかい雰囲気のある名わき役というポジションとなっています。
のび太は後に幼馴染のしずかちゃん(源静香)と結婚し、子どもを授かりますが、実はその子供も「ノビスケ」で、野比家の家系に2人の「ノビスケ」が存在するややこしい設定となっていますが、のび太のパパが「のび助」であることに対してのび太の息子は「ノビスケ」とカタカナ表記となっているので、ちゃんと見分けることは可能です。
野比のび助の人柄をご紹介
漫画ではその人の人柄を細かく設定することにより、登場人物としての命を吹き込みます。では、のび助はどのような人柄として描かれているのでしょうか?
《ヘビースモーカー》
のび助は喫煙者で、原作では幾度も煙草を吸っているシーンが描かれています。吸っている煙草の銘柄はコロコロ変わっており、特に1つの銘柄にこだわりがないことが伺えます。
さらに、煙草をやめようとしたこともあり、その回数は実に32回を数えます。そして32回全てにおいて禁煙失敗となっており、人間味豊かな人物としてえがかれています。
《巨人ファン》
野球が好きで、ひいきにしている球団は巨人です。巨人が勝つと上機嫌となり、負ければ不機嫌になるほどの思い入れを見せています。
《癖》
貧乏ゆすりが癖で、原作でもその様子がしっかりと描かれています。
《運動オンチ》
運動が苦手で、ひょっとしたらそれがのび太に遺伝しているのかも知れません。一応ゴルフをするようですが、上手ではないようです。
《雨男》
のび助は雨男として描かれています。その様子はドラえもんの道具である「雨男晴れ男メーター」によって測定されており、最低10という数字のうち8.5という雨男ぶりを発揮しています。
野比のび助のプロフィールを徹底リサーチ
《身長:不明》
のび助の身長は不明ですが、およそ160cm前後ではないかといわれています。これはジャイアンの身長が157cmであることから、並んだ画像などの比較により推定された身長です。
《年齢:36歳から41歳》
のび助の年齢は36歳から41歳と見られています。原作を参考にした場合と、アニメを参考にした場合など、もろもろの場面ごとにズレがあるようですが、いずれにしても今でいうところのアラフォー世代であることが分かります。
《職業:〇〇商事の会社員》
のび助が勤めている会社名は〇〇商事ですが、実は会社名は幾度か変わっているようです。初期設定では会社経営者だったようですが、現在は〇〇商事となっています。
役職は定かではありませんが、係長以上、課長以下の課長補佐であるという説が有力です。
《妻:玉子》
妻は玉子で専業主婦という設定となっています。のび助とのなれそめは、元々画家志望だったのび助が、援助者からの援助を断った帰りに、玉子が落とした定期券を拾い、玉子に渡そうとして追いかけたことだと描写されています。
野比家は一軒家だけど結構高い家なんじゃないの?
野比家は一軒家ですが、実は結構広い住居に住んでいます。
野比家の間取りを紹介すると、1階はリビングとダイニング、和室が2つあり、2階にも部屋が2つあります。つまり5LDKという間取りの家に住んでいるのです。
《野比家の間取り》
【1階】
- リビング 7.5畳
- ダイニング 9畳
- 和室 6畳
- 和室 10畳
【2階】
- のび太の部屋 6畳
- 和室 6畳
住所が「東京都練馬区月見台すすきが原」ということで、土地価格相場が分かる「土地代データ」を参考に、野比家の住宅を購入するために必要な資金の目安を試算してみました。
建物の敷地 リビング7.5畳+ダイニング9畳+和室6畳+和室10畳=32.5畳
32.5畳=50.31㎡(江戸間にて)
建ぺい率を考えると少なくとも70㎡の土地が必要で、練馬区の平均土地データ40万0625円/㎡を掛け算するとおよそ2,800万円の土地代となります。
建物代がざっくり1,500万円程度だと仮定すると、合計で4,300万円ほどの住宅に住んでいることとなり、実はかなり高額な家に住んでいることが分かります。
野比家の住宅の落とし穴!実はあの家は〇〇である
現在の価値で約4,300万円の住宅に住んでいる野比家はかなり裕福であると思われたかも知れませんが、そこには大きな落とし穴があります。
実は野比家の家は新築で立てた家でも、中古で購入した家でもありません。借家なのです!
あれだけの家に住んでいるのだから高収入世帯だという噂もありますが、借家なので一概に高収入とはいえません。
では逆に、定収入世帯で住宅を購入するお金がなくて借家に住んでいるのでしょうか?いよいよ年収の真相に迫りたいと思います。
結局のところのび助の年収はいくらなの?
のび助の年収は原作では650万円とされています。平均年収を専門にリサーチ・紹介している「平均年収.jp」によると、
- 大企業の35~39歳の年収は579万円
- 中企業の35~39歳の年収は492万円
なので、同世代の平均値よりもかなり高収入といえるでしょう。
ただし、国内上位10社の商社の平均年収は、35~39歳が1,011.9万円であるため、同じ商社で比べると中堅以下の年収であることが伺えます。
国内上位10商社の役職での年収を比較すると、
- 係長クラスが1,214.3万円
- 課長クラスが1,604.5万円
となっており、エリートサラリーマンに比べると半額以下の中流庶民として描かれています。
ちなみに、商社にも
- 総合商社
- 専門商社
- 独立系専門商社
- 地域商社
と種類があり、
- 総合商社の平均年収は1,350万円
- 専門商社の平均年収は590万円
- 独立系の専門商社が580万円
- 地域商社が570万円
となっています。
いずれにせよ、のび助は商社マンとして働き、玉子やのび太の生活を支えています。玉子が専業主婦でいれるのも、のび助がそれなりに稼いでいるからではないでしょうか?
まとめ
のび太のパパである野比のび助は、〇〇商社で働く商社マンで、課長補佐のポジションで日々業務に励んでいるようです。
趣味はゴルフとしながらも、運動オンチのためスコアは芳しくなく、結果的にそれがのび太に遺伝しているようです。
禁煙に32回も失敗するなど、人間味に溢れる描かれ方をされていますが、年収650万円ということで、実はしっかりと稼いでいます。野比家の大黒柱としての責任をしっかり果たしているといえるでしょう。
(文/田中英哉)