主婦でもサラリーマンでも投資が出来る仕組みとしてFXという取引が浸透しています。FXとは「外国為替証拠金取引」の略称であり、「Foreign eXchange」の略称でもあります。
これは日本での造語のようなものです。このFXという仕組みは、なんとスマートフォンさえあれば24時間いつでもどこでも簡単に行うことができます。
FX取引について
FX取引とは、「通貨自体に投資」し、その取引を行うことで利益を出すというものです。「通貨自体に投資」というものがピンとこなければ、日本円を外国のお金と両替すると考えてください。
その上で「買った通貨の価値が上がる」・「売った通貨の価値が下がる」ことで取引の差益を出していきます。これを為替差益といいます。
例えば1ドル100円だった通貨の価値が1ドル110円になったら、そこに10円の値上がりがあることになり、この10円が利益となります。
このような貨幣の価値の変動を利用して取引を行い、利益を出していくことがFX取引といえます。
FX取引は何時でも出来る?株式投資との違い。
FX取引は株式投資と違い何時でも取引が可能です。正確に言うと、世界中を見渡せば24時間昼間という時間は存在するため、必ずどこかの取引所が開いているため24時間取引が可能なのです。
これはインターネットの発展による利益とも言えるかもしれません。そのため、株式市場は日本の東証が午前9時から午後15時となっておりその時間の中での取引に限定されていますが、FXは24時間できるというわけです。
この24時間は4つの区分で区切られて把握されています。
6~8時 | オセアニア時間 |
8~15時 | 東京時間 |
15~21時 | 欧州時間 |
21~6時 | ニューヨーク時間 |
こうして1日が始まり1日が終わるという仕組みになっているわけです。時間によって値動きが変わってきます。
- オセアニア時間ではあまり市場参加者が多くないため値動きが少ない傾向があります。
- 東京時間では日本人やシンガポール人が活動を始めるため、少しずつ値が動き出します。特に始まってすぐの8~10時前後までは値が動きやすい傾向です。
- その後は緩やかな進行を続け、欧州時間に入ります。この時間に入ると欧州の通貨が動き出し値動きが活発になります。
- 19時前後で一度中休みを挟んで、ニューヨーク時間までずっと値が動いています。ニューヨーク時間に入る21時からは最も市場参加者が多くなるためかなり荒い値動きをすることもあります。
- 荒い値動きはヨーロッパの株式市場が終了となる2時まで続くことが多いです。
この様に時間と値動きの傾向を頭に入れておくことで、勝負をかける時間帯や休憩をする時間帯などを設定することができます。自分の得意な時間帯を見つけることも安定して利益を上げていく方法としては優れた方法です。
ぜひ、研究を進めてみることをお勧めします。
FX関連記事
FX取引が出来ない時間はいつ?
FXは24時間トレードできると先述しましたが、実際には取引所が閉じてしまっていて取引が出来ない時間帯があります。
土日
基本的に世界の取引所というのは銀行です。世界の銀行は日本の銀行と同様に土日がお休みである場合がほとんどです。そのため、取引が停止されることになります。
細かく見ていくと、イスラム圏は金曜が休みであるため土日でも取引が行われていますが、取引額も量も、東京・ロンドン・ニューヨークの3大市場と比べて微少であるためほとんど気にしなくても良いと言えるかもしれません。
ただし、土曜の朝に閉まったFX取引ですが、土日にわずかに値動きします。これは、小さな取引所が土日も営業をしている可能性があることと、ある程度の機関投資家用に銀行が提案しているコンシェルジュサービスの中に土日の決済を認めるサービスがあるためです。
そのため、土日が空けてすぐの月曜日に、一気に値が動くことがあります。
土日に取引が出来ないということは、土曜の朝の取引終了後のポジションは月曜日に再び取引可能になるまで変えることができないことを意味します。
小さいとはいえ値が動くのがFX取引です。強制ロスカットが発生しないように逆指値を入れておくなど、工夫が必要でしょう。
メンテナンス時間
このメンテナンスというのは銀行ではなく、FX会社が独自の取引ツールに対するメンテナンス時間になります。そのため、これはFX会社によってまちまちということになります。
毎週あるFX会社もあれば毎日メンテナンスを行っているFX会社もあります。見比べて自分の取引スタイルに最も適したFX会社を探すことをお勧めします。
サマータイム
これは取引時間の問題ではありませんが(24時間取引できることには影響がない)、FXの時間を考える上で必ず忘れてはならないのがこのサマータイムです。
アメリカ・ヨーロッパなどの地域では、夏時間と冬時間ということで1時間ずれた生活を送っています。それが取引時間などにも影響を与えます。
夏時間から冬時間への切り替え日
ヨーロッパ | 10月の最終日曜日 |
アメリカ | 11月の第1日曜日 |
オセアニア | 10月の第1日曜日 |
冬時間から夏時間への切り替え日
ヨーロッパ | 3月の最終日曜日 |
アメリカ | 3月の第2日曜日 |
オセアニア | 4月の第1日曜日 |
これを境に1時間のズレが生じます。このズレの影響は経済指標などの発表が最も重要です。すなわち、夏時間に比べて冬時間の方が1時間遅く経済指標の発表が来るということになります。
冬時間に慣れていると、1時間早く来る夏時間の経済発表の確認を見落としてしまったなどということはよくあることです。
そうした、時間の違いによって、取引環境が急変し、思わぬ損害を被ることもあり得るので、こうした時間の変化にも注意が必要でしょう。
仕事の休み時間や夜寝る前にも出来るのがFX
この様に、FX取引は24時間いつでも取引が行えるというのが最大のポイントです。
そのため、昼間に仕事をしている人でも昼休みなどの休憩時間や、帰ってきてからの夜などに取引ができますし、逆に夜にすごく忙しい人でも、昼間の空いた時間などで利益を上げることが可能となっています。
確かに値動きの激しい時間帯とそうでない時間帯がありますが、どのような相場であっても自分が行うアクションやポジションによって利益を出すことができるのがFX取引の最大の注目点です。
ただ、夜寝る前に熱中してしまい、次の日に寝不足で会社に行くなどということが内容に気を付けてくださいね。