福岡市は全国の政令都市の中でも人口増加率ナンバーワンの都市です。人口が増加している最大の理由は多くの人に選ばれているからですが、ではなぜ福岡市が選ばれているのでしょうか。
福岡が人気な理由って?
住環境が良い
まず最初に福岡市が人気の理由として挙げられるのがコンパクトシティで住環境が良いという点です。 東京などの大都市の人が口を揃えて言うのが都市としての機能がまとまっている福岡市は住環境が良いということです。
地下鉄やバスなどの公共の交通機関が発達しており、自転車や自動車での通勤も多い中で、平均通勤時間は30分程度なので都市の規模の割には職場近接が楽です。
また都市部から30分程度車を走らせるだけで山や海などの自然と触れ合うことができるので子育て世代だけではなく、単身でも住環境を重視して福岡市を選択する人が増えているのです。
食費がリーズナブル
そして二つ目に挙げられるのが食の魅力です。福岡と言えば屋台ですが、福岡の屋台の文化は世界的にも評価されており、名物となっている豚骨ラーメンだけではなく、新鮮な魚介類などもリーズナブルな価格で楽しむことができます。
他県の人の中にも福岡の飲食店のレベルは高いという人が多く、どこに入っても美味しい、安いという魅力があります。
充実のショッピングモール
そして最後に挙げられるのがショッピングモールなどが充実している点です。博多区や中央区には大型ショッピングモールや百貨店などがひしめき合い、女性1万人あたりの婦人服店の数は全国でも第一位となっています。
郊外にもショッピングを楽しむことができる商業施設が充実しているのでファッションレベルが高く、おしゃれにも困りません。 福岡市の人気の理由は衣・食・住の3つが高いレベルで揃っていることではないでしょうか。
福岡の家賃と物価の相場はどのくらい?
家賃の安さ
東京から福岡に来た人の多くが驚くのが福岡の家賃の安さだと言われています。
職場が市内にあっても福岡であれば通勤時間は30分以内のところでマンションなどを借りることができ、オートロックやデザイナーズマンション、カードキーや角部屋、風呂トイレ別などの希望を東京の家賃相場の約半分程度で叶えることが可能です。
東京の家賃相場が77,200円なのに対して福岡の家賃相場は36,000円となっており、ちょうど半分ぐらいですね。
福岡市は博多区、中央区、西区、早良区、城南区、南区、東区の7つの区で構成されているのですが、家賃相場が比較的高いと言われている中央区や博多区でもリーズナブルな金額になり、さらに早良区や西区など都心から少し離れたところに行けば驚くような家賃の部屋を見つけることもできます。
離れているとは言っても地下鉄で繋がっているので不便さはほとんどありません。中央区や博多区などショッピングモールやオフィス街などが集中している地域へのアクセスも便利なところがほとんどです。
物価の安さ
また東京に比べると物価の安さも魅力となります。生活をする上で食料品などはなくてはならないものなので、これから移住を考えている人にとっては気になる部分ではないでしょうか。
51都市の食料物価の平均を100円とすると福岡市の平均は94.9円となっており、都市圏の中ではダントツの安さとなっています。
福岡県の平均年収はどのくらい?
物価が安いのであれば平均年収も安いのではと思う人もいるでしょう。もちろん東京や大阪、愛知などに比べると平均年収は落ちてしまいますが、福岡は全国展開する大手企業の求人が多い都市です。
また福岡銀行や西日本シティ銀行などの地銀も目立つ県であり、給与水準は高いと言えるのではないでしょうか。 福岡の平均年収は442.6万円となっています。
東京23区の平均年収は902万円となっており圧倒的に東京23区の方が平均年収は高くなるのですが、福岡ではこのぐらいの平均年収でも結婚をし、子供を持ち、車を所有し、マイホームを購入することができる生活のしやすさがあります。
福岡に住むデメリットが全くないというわけではないのですが、それでも魅力の多い都市であり、その理由に人口が爆発的に増えているのではないでしょうか。
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(文/中村葵)