貯蓄の代表とも言える銀行預金と保険をかけながら貯蓄もできる貯蓄型保険はどちらがいいのでしょうか。それぞれの長所や短所をまとめてみました。
銀行預金vs貯蓄型保険の違い知っていますか?
仕事を始めてもうすぐ10年、収入も安定してきて、そろそろ本格的に貯蓄を始めようと思う人も少なくないのではないでしょうか。
一般的な貯蓄方法を調べてみると、銀行預金と貯蓄型保険が出てきます。銀行預金と貯蓄型保険ではどのような違いがあり、どちらが自分に合っていると言えるのか比較検討してみましょう。
金利
やはり金利は貯蓄をする上で大きな基準の一つとなるでしょう。100万円を貯蓄する場合、金利が0%ならば1円も増えることはありませんが、金利が1%あれば、年に10,000円ずつ預金が増えて行くのです。
銀行預金であれば、種類によりますが金利は0.03%程度で、貯蓄型保険は高いものであれば返戻率が110%~120%にもなります。
これではどちらが良いかわかりづらいですが、仮に毎月10,000円を30年間預け続けるとすると銀行の定期預金(金利0.02%)では、増えるお金はたったの576円。一方貯蓄型保険(返戻率110%)では36万円増えます。
しかも貯蓄型保険には利率変動型といって、景気が良くなり、金利が上がるとお金が増える制度もあり、金利という視点からすれば、貯蓄型保険が有利であることがわかります。
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預け入れ期間
銀行の定期預金では最短1ヶ月から最長10年まで預け入れることができます。定期預金ではイベントやお金のかかる時期に合わせた預金ができるというメリットもあるのです。
一方貯蓄型保険は種類にもよりますが、定期預金よりも期間が長くなることが一般的です。
しかし貯蓄型保険では払い込みが終われば問題ありませんが、途中で解約してしまうと、戻ってくるお金が払ったお金よりも少ないということも十分に考えられます。
長期間安定して貯蓄できると自信のある人には貯蓄型保険はお得な貯蓄方法と言えるでしょう。
目的
目的がそれぞれ違うので、一概にどちらが良いとは言えません。銀行預金は主に貯蓄そのものを目的とした場合に利用します。
ですから特に目的はないけれど、将来のために貯金しておこうと考えるような人には銀行預金がおすすめされます。
一方貯蓄型保険は保険と貯蓄を同時に行うということが最も大きな特徴と言えるでしょう。
例えば子どもが大学に進学するときにお金に困らないようにするためであったり、老後の生活の資金を貯めるということを目的とした終身保険であったりと、何かしらの目的を持った貯蓄方法と言えます。
使い分けかた
貯蓄型保険と銀行預金では、“何のために貯蓄するのか”ということが決め手の一つの大きなポイントになります。
将来、具体的にお金が必要になる予定があるなら貯蓄型保険、具体的な目的はないけれど、とりあえず貯蓄しようという人には銀行預金がおすすめです。
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貯めやすさ
最後に貯めやすさということですが、定期預金は引き落としですし、貯蓄型保険も同様なのであまり変わりないでしょう。ですから、どちらがより解約しやすいかで比べてみます。
手続きという意味ではそれほど大きな違いはありません。違いといっても貯蓄型保険は代理人に委託することができるくらいでしょう。
しかし精神的な意味で考えてみると定期預金は元本保障があるものもありますが、基本的に貯蓄型保険には元本保証がありません。
ですから元本割れするリスクと考えると、貯蓄型保険の方が解約しにくいと言えるのではないでしょうか。
まとめ
今回貯蓄型保険と銀行預金について、それぞれ特徴をまとめてみました。自分にはどちらの貯蓄方法が合っているのか考えながら選んでもらえたらと思います。
(文・河崎鷹大)
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