かつてはこまめに家計簿をつけないと把握できなかった毎月の支出。現代ではクレジットカードとスマホの発達で、簡単に見える化ができるようになっている。貯蓄を効率的に行う基本は、収入を増やすか、支出を減らすかのどちらかだが、収入を増やすというのはなかなか難しいもの。
今回は、私の2015年12月のクレジットカード利用明細をもとに、本気で節約していたらいくら貯蓄に回せていたのかを検証してみたいと思う。
まずは利用していないサービスの解約から
検証をはじめてまず目についたのが、pixivやニコニコ動画などの利用料金だ。以前、何かに利用するかもしれないと思って登録していたのだが、ここ数年ログインすらしないまま、解約するのも面倒だったので放置してしまっていた。この検証を機に解約したが、本来はもっと早く解約すべきであったと反省する。
また、私はFC2レンタルサーバーを利用しているのだが、契約当時はアダルトなネタでも取り扱えるようにアダルトプランで契約していた。しかしこちらもついぞアダルトネタを扱うこともないため、やはりこれを機に通常プランに変更した。
- pixiv解約 -540円
- ニコニコプレミアム解約 -540円
- FC2レンタルサーバーアダルトプラン(3,500円)→通常プラン(1,500円)に変更 -2,000円
もっと安く購入できていたもの
数万円する家電であれば価格.comなどで最安値を探したりもするのだが、10,000円しない商品は最安値を調べずに購入してしまうことも多い。
12月には書店に併設されている文具店で新しいシステム手帳を購入したのだが、定価で購入したこの商品を価格.comで確認してみたところ、なんと2,000円以上安く販売しているサイトが存在した。
また、同じ書店で「ダンジョン飯」の1巻と2巻を購入したのだが、近所のブックオフにて2巻セットが700円で販売されていた。
- ダヴィンチ システム手帳A5スリムサイズ(8,640円)→Amazon(5,801円) -2,839円
- ダンジョン飯1巻、2巻(1,340円)→ブックオフ(700円) -640円
もっと安く済ませられたもの
私は月に1回、新幹線を利用して隣県にある実家へ帰省している。12月は年末の帰省と合わせて2回新幹線を利用したのだが、帰省の際は仕事が終わったあと最終の新幹線に乗るため、実家に到着するのは毎回深夜となってしまい、せっかく新幹線で帰ってもその日は寝るだけになってしまっている。
そのため、何度か高速バスの利用を検討したこともあるのだが、慣れていることもあり新幹線の利用を継続していた。仮に高速バスを利用していたら以下のようにお金が浮いていたはずである。
- 新幹線2往復分(25,680円)→夜行バス回数券4枚綴り(11,300円) -14,380円
さて、合計でいくら浮くはずだったのか
上記の差額をすべて合計すると、12月だけで20,939円も節約の余地があったことが判明した。
また、カードで支払っていない買い物もたくさんあるため、すべての買い物で最安値を確認して購入していればさらに節約できていたはずだ。
カードは賢く使い分けよう!
支出の無駄をなくすには、まず支出を把握することが重要となるが、このようにクレジットカードの利用明細は自分の支出を見える化するための非常に有効なツールとなる。カード会社が提供するアプリでいつでも明細が確認できるし、家計簿アプリを利用すればスマホ上で家計管理が完結する。
さらに、食料品などの生活必需品はポイントがより多く溜まる流通系カードで支払い、新幹線などの交通費は国内旅行傷害保険付帯のゴールドカードで支払う、といった具合に、利用シーンにより最適なカードを使い分ければ金額上には現れないメリットを享受することも可能だ。
(文/古川靖)