現金を持ち歩かなくても買い物ができるクレジットカード。とても便利ですが、その反面落とし穴もあります。
クレジットカードでの支払いは、現金を使っている感覚が持ちにくいためついつい使いすぎてしまうことがあります。少しの買い物のつもりでも、いつの間にか高額になっていた……なんていうことも。クレジットカードを使うにしても、銀行残高を把握し、予算内で使っていきたいですよね。
ところで、もしも引き落とし日に残高不足になってしまったら……。そんなときはいったいどうしたよいのでしょう?
ここでは、クレジットカードの危険性や、それを避ける方法、引き落とし日に銀行残高が不足してしまった場合の対処法などについてお話します。
【この記事の目次】
クレジットカードって危険!
まず、クレジットカードの利用に伴う危険性について考えておきましょう。
利用額が把握しにくい
クレジットカードの利用額が、いつの間にか銀行残高を上回ってしまう危険性があります。
一般に、クレジットカードのキャッシングを利用すると、その月にいくら利用したのかを知らせる通知が債権者から届きますが、途中で知りたいと思っても難しい場合がほとんどです。
必要のないものを買ってしまう危険性
クレジットカードを持っていると、現金が手元になくても何でも購入できてしまうため、金銭感覚が狂う危険性があります。
買い物をするときは「欲しいかどうか」ではなく、「必要かどうか」を考える必要があります。
分割払いすると利子がつく
リボ払いなど、支払い回数が多い支払方法を選んでしまうと、利子分が高くなり、支払金額が増えてしまいます。できるだけ一括払いにすること、金利の低いカード会社を選ぶことが大切です。
紛失する危険性がある
一番怖いのが紛失ではないでしょうか?もしも誰かに拾われて不正利用されてしまったら……と思うと冷や汗ものです。
でも、ほとんどのクレジットカードには「盗難保険」が付いているので大丈夫です。もし悪用されてもすぐにカード会社に連絡し、盗難保険を申請すれば自己負担額ゼロとなります。
借金に慣れてしまう危険性
「キャッシング」や「ローン」も言い方を変えれば「借金」。支払日にきちんと支払いができれば問題ないのですが、滞納気味になると信用情報にもキズがつきます。
返済のために他のカードのキャッシングを使うことで一時的に問題を解決できても、支払い分が増えるだけで、問題は悪化してしまいます。
クレジットカードのキャッシング機能を利用するときには、以上の危険性を踏まえ、計画的に行いたいものです。
クレジットカードの支払日にどうしても返済できない!どうしたら?
銀行残高を把握して使っていても、思いがけない出費が重なって返済日までに現金の用意が間に合わないことがありますね。
そんな時には、すぐにクレジット会社へ電話連絡しましょう。そして、いつまでなら支払えるのか相談しましょう。支払金額が膨れ上がってしまって一括払いが無理なら、リボ払いへと変更してもらうこともできるでしょう。
この時点でクレジット会社ときちんと連絡を取り、次の期日までに支払いを済ませれば、個人信用情報にキズが付くことはありません。支払延滞の相談は気分が重くなりますが、放っておくともっと厄介なことになってしまいます。
それよりは、きちんと電話連絡をして、今後の支払い計画について相談する方がいいでしょう。
クレジットカードの支払いを無視すると、どうなる?
レジットカードの支払日を無視すると、まずカード会社から利用者へ、支払催促の通知が届きます。それでも無視していると電話がかかってきます。
携帯や自宅の電話に出ないと、職場にかかってくることもあります。それでも応対しないと「支払う意思がない」とみなされ、事態は悪化していきます。
クレジットカードは差押えとなり、内容証明文書が届き、支払督促申立が行われ、裁判所に行くことになります。裁判になると、債務者に対して一括払いが強制執行されます。
返済できないと、カードはどうなる?
カード会社に「返済能力がない」とみなされると、クレジットカードが差押えになります。さらに、個人信用情報に延滞情報が記載されてしまいます。一般にいうブラックリスト入り、ということですね。
すると、5年間はクレジットカードの申請が通らなくなり、一切の借金、カードローンの利用ができなくなってしまいます。
クレジットカードが強制解約されると、返済額は全額一括返済しなければなりません。この時点では、おそらく一括返済をする力はないでしょう。そうなったら、どうしたら良いのでしょうか?
クレジットカードの支払い目処が立たない場合…
こうなったら、個人で解決しようとしても無理なことがほとんどです。弁護士や司法書士などの専門家に相談し、債務整理手続きをする必要があるでしょう。
債務整理方法には、任意整理、自己破産などありますが、クレジットカードの支払い目処が立たないということであれば、任意整理という方法をとることがほとんどです。
任意整理の方法については下記の記事を参考にしてみてください。
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クレジットカードの上手な使い方
クレジットカードの利用には危険が伴うものの、上手に使えば便利さだけを生かすことができるはずです。これから、クレジットカードの上手な使い方について考えてみましょう。
クレジットカードの利用限度額を減らす
クレジットカードは、現金での支払いとちがい、お金を使っている感覚が無くなりがち。ついつい使ってしまうので、使いすぎを防ぐためには利用限度額を少な目に設定しておくとよいでしょう。
持っているクレジットカードの枚数を減らす
利用限度額を少な目に設定していても、使っているカードが多いといつの間にか合計返済額が膨らんでしまうことが……。それに、返済のために別のカードを使う、なんていうことをすると、余計に事態が悪化します。
クレジットカードは少ない方がいいでしょう。
クレジットカードの支払い方法を見直す
利子のことを考えると、もちろん一括払いに越したことはないでしょう。しかし、一括払いが無理なら分割払いにするしかありません。
無理をして滞納するよりも、分割払いで確実に返済していく方がいいでしょう。
カードの支払日に返済できない際は、カード会社に即連絡
カードの支払日にどうしても間に合わないなら、カード会社に即電話連絡し、分割払いに変更してもらうか、支払日を伸ばしてもらうかしましょう。
この時点で解決できればブラックリストに載ることもありません。
おわりに
さて、いかがだったでしょうか?クレジットカードのキャッシング機能はとても便利ですが、危険性も伴います。でも、その危険性を前もって意識しておけば、困った事態に陥ることもなく、便利さだけを生かして利用することができますね。
また、クレジットカードを利用していく中で、万が一支払いが難しくなってしまっても、迅速に対応することでブラックリスト入りを回避することができます。
クレジットカードは銀行残高を意識し、慎重に利用していきましょう。
まとめ
- クレジットカードは便利だが、うっかり使いすぎてしまう危険がある。
- 返済日までに銀行残高を確保できないときは、カード会社に連絡しよう。
- 返済を無視すると強制解約となり、ブラックリスト入りになる。
- 返済目処が立たないなら、弁護士に相談して債務整理をするべき。
- クレジットカードは、利用限度額を少な目に設定するとよい。