派遣社員は住宅ローンが組めない!?その真偽について調べてみた

節約・貯めたい        2017年04月14日

(この記事を読むのに必要な時間は約 6 分です。)


  • 今は派遣社員として働きつつ、ワンルームの賃貸マンションに暮らしているけれど、いつか自分の城と呼べるマイホームを購入したいな…と夢見ている方も、多いのではないでしょうか。

    この記事では、そんな派遣社員の方でも、審査を通して住宅ローンが組めるのか、調査してみました。

    派遣社員でも住宅ローンは組める

    結論から言えば、派遣社員であっても、住宅ローンを組むことは可能です。なぜなら、住宅ローンを組む際の審査においては、雇用形態が正社員であるかどうかというよりは、より広く、返済能力を重視しているからです。

    もっと平たく言えば、住宅ローンを貸す側は、返済金を取り損ねるリスクさえなければよく、「この人だったら、確実に返済してもらえるな」と信頼できれば、それでよいのです。

    そういうわけで、雇用形態そのものが問題になることはないのですが、通常は、審査のハードルが上がることは多いです。

    なぜなら、派遣社員が現在就いている仕事をずっと続けていられるという保証はないですし、また、一般論として、正社員よりも派遣社員の給料は低く、稼ぎが少ないからです。それはつまり、それだけ、返済が滞るリスクが高くなるということだからです。

    雇用形態は派遣社員だが、凄腕のプログラマーなど、高い専門的技能を持ち、高額の収入があると証明できたり、親の遺産などで、すでに十分な貯蓄があるといった場合などは、すぐに承認が降りる可能性もありますが、レアな事例と言ってよいでしょう。

    審査を通しやすくするためのコツ

    では、普通の派遣社員でしかないという人が、住宅ローンの審査に通ることはないのかというと、そうではありません。ただし、審査に通るためには、幾つかのコツがあります。

    まず、派遣先である勤務先に長期間勤務しているということは、重要度が高いです。逆に、短期間で勤務先がコロコロと変わったり、職歴が空いている期間が長い人などは、いつ無収入になるかわからず、返済が滞るリスクが高い人物とみなされてしまいがちです。

    この点で不安がある人は、住宅を購入する前に、まず、いずれかの勤務先で数年単位で勤め上げ、信頼を作ることから始めるのがよいでしょう。

    次に、融資を受ける銀行をメインバンクとすることです。そうすれば、融資をする銀行側としては、常に相手の貯蓄残高関連の情報が把握でき、リスク管理もしやすくなるので、ハードルがより低くなります。

    また、頭金をできるだけ多く用意し、借入額を抑える、という手も有効です。

    借入額が小さければ小さいほど、利息も含めた月々の返済額も小さくできますし、返済額が小さくできるということは、多少収入が低かったり、仕事の継続性に不安要素があっても、返済が滞ることはないだろうと、銀行側が安心できる可能性が高まるからです。

    逆に言えば、月々の収入や仕事の継続性に自信がない派遣社員の方は、ある程度まとまった頭金を貯めるまでは、住宅ローンを組むのは控えておいた方がよい、とも言えるかもしれません。

    最後に、これは注意点ですが、クレジットカードローンの利用は避けるのが無難です。一般に、返済にかかる利息が大変高いですし、自らの首を絞める結果に繋がりかねません。

    銀行の選び方

    正社員などと比較すると、派遣社員を含む、非正規雇用の労働者は、どうしても金利を高く設定されてしまう傾向にあります。

    これは、正社員は、仕事を継続するであろうことが期待でき、したがって収入も安定し、返済が滞るリスクが低いのに対し、非正規雇用の労働者は、いつ仕事をなくすかわからず、収入が不安定で、返済が滞るリスクが高いとみなされているからです。

    こうした事情で、高く乗せられる金利を、リスクプレミアムといいます。

    では、派遣社員は、どれくらいの高い金利でローンを組まなくてはいけないのか、銀行を1つずつ訪ねて回る必要があるかというと、そうではありません。

    現在では、インターネットのお陰で、一度入力すれば、自動で、複数の銀行への一括審査を申し込んでくれるサイトがあります。この一括審査を利用して、複数の銀行からの審査結果を比較し、よりよい条件を提示してくれそうな銀行と話を進めていくとよいでしょう。

    複数の銀行と話を進めていく中で、なるべく、こちらの事情や条件を柔軟に汲み取って審査してくれる銀行とお付き合いができれば、ベストです。

    なお、銀行の審査を受ける際には、並行して、フラット35の審査も受けておきましょう。

    フラット35とは、住宅金融支援機構と民間金融機関が提携し、借り手に提供している、長期固定金利の住宅ローンです。こちらの審査もパスすれば、どのプランでローンを組むのか、より選択の幅が広がることになります。

    オススメ銀行

    まず、ダントツでオススメできるのが、住信SBIネット銀行の住宅ローンです。変動金利・固定金利ともに、他社よりも、かなり低めで抑えられる印象です。

    理由としては、この銀行が、実店舗を持たないネット専業型の銀行で、その分、ランニングコストがかかっていないため、金利を低く設定できているのかもしれません。

    住信SBIネット銀行が提供する住宅ローンの、もう1つ大きな特徴が、8大疾病保障が無料ということです。この疾病保障というのは、

    • がん
    • 急性心筋梗塞
    • 脳卒中
    • 糖尿病
    • 高血圧症
    • 肝硬変
    • 急性腎不全
    • 慢性膵炎

    という8つの疾病のいずれかで就業不能になった場合、返済が保障されるという仕組みです。この保障は、通常、金利にプラス0.3%分くらいの価値があると言われており、これが無料で付いてくるというのが、いかにすごいサービスか、理解できるのではないでしょうか。

    ただ一点、デメリットをあげておくと、ネット専業型の銀行ということもあり、実店舗が存在せず、対面形式での相談などをすることができないということです。

    ただこれは、インターネット機器の利用が不得手な一部のお年寄りなどにとっては重要でしょうが、パソコンやスマートフォンで日常的にインターネットを活用している人にとってみれば、デメリットではないかもしれません。

    その他にも、じぶん銀行やソニー銀行など、金利が安い銀行はありますが、それぞれ異なる特色がありますので、自分で色々と比較して考えてみるのも面白いでしょう。

    例えば、じぶん銀行のプランには、がんと診断されただけで、就業不能状態かどうかを問わずに、即座にローン残高が半分になるというプランもあります。

    おわりに

    本記事で紹介したように、派遣社員でも、銀行から返済能力ありとみなされれば、住宅ローンを借りることはできます。

    ただ、月々の収入や仕事の継続性に不安があるのであれば、頭金を大きくすべくお金を貯めたり、なるべく金利が安い銀行を選ぶなど、後々の自分が辛くならないよう、気をつけましょう。

    まとめ

    • 派遣社員でも住宅ローンを借りることはできるが、返済能力を見られるため、審査のハードルは上がりやすい
    • 一つの企業に長期間勤めているなど、信用が上がる要素があればあるほど、審査は通りやすくなる
    • 住宅の購入以前に、頭金を貯めて多く支払ったり、金利の安いネット銀行を使うなど、月々の支払いが安く済む工夫をして、後々苦労しないようにすべき

    (文/tdom)

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    日系企業でのアメリカ駐在、外資系企業への勤務を経て、2017年夏から海外移住を始める30代半ば♂。趣味は旅行、ゲーム・マンガ・アニメ、筋トレ、各種スポーツ観戦など。酒好き。

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