「節約」を考えたときあなたは何を節約しますか?「食費!」と答える人が多いのですが、実は効果があるのは「固定費」なのです。毎月支払わなくてはいけない固定費なので、節約すればずっと効果があるのです。さっそく固定費を見直してみませんか?
固定費とは?
家計には固定費と変動費があります。固定費とは毎月一定にある決まった金額の支出です。
- 住宅ローン
- 家賃
- 駐車場代
- 通信費
- 住民税
- 所得税
- 塾など習い事の月謝
- 小遣い
などが該当します。一方で変動費とは使った量によって変わるため毎月の支出が一定ではないものです。
- 食費
- 水道光熱費
- レジャー費
- 被服費
- その他雑費
などが該当します。固定費は一度下げれば持続します。上手くいけば何十年もその効果が期待できるため、節約のポイントは固定費の削減なのです。
固定費削減のメリット
節約は我慢だと思っている人が多いです。そのため節約するのは一時の我慢である食費や水道光熱費であることが多いのですが、効果があるのは前述した通り固定費の削減です。固定費を削減することは我慢する節約ではなく工夫した節約になります。
ちょっと想像してみて下さい。住宅ローンの支払いが10,000円安くなったら?車を無くして維持費の30,000円が無くなったら?税金が10,000円少なくなったら?
そうすれば、浮いたお金を貯蓄すれば好きなことに使えます。それこそストレスフリーの生活です。固定費を削るためにできることを考えてみましょう。次のはあくまでも一例です。
- 住宅ローンを見直す
- 車を軽自動車に変える
- ふるさと納税制度を利用する
- 新聞や雑誌はインターネットを見る
- 通信費、通信プランを見直す
- 小遣いを見直す
通信プランの見直しや小遣いの見直しについてはやり過ぎに注意しましょう。固定費は削減する前に費用の理由・使い道、その仕組みをきちんと把握しましょう。
見直した結果、使い勝手が悪くなってしまったらストレスが増えて何のために固定費を削減したのかが分からなくなってしまいます。
「他人は他人、うちはうち」の精神
小遣いや習い事は周囲に影響されて決めていることが多々あります。インターネットで調べると家族の小遣いの平均額や、子どもに習わせるべき習い事などが紹介されていますが、家族やそれぞれの生活スタイルに合わせて必要性を検討しましょう。
固定費の削減については家族で話し合うことが大切です。節約が上手くいくのには「家族みんなで頑張っている」という認識を全員がもつことです。
大人だけで決めたりせず、かならず全員で決めましょう。固定費の削減には子どももかかわってくることですから、子どもにもきちんとした説明をして納得してもらうことが必要です。
節約は家族みんなでするもの
固定費を上手に削減すると毎月10,000円から50,000円削減できると言われています。
既に上手にやりくりしている家庭にはそれほど効果はありませんが、保険のプランやローン金利などは常に変動するものです。2年経つと大きく変わっているので定期的な見直しは行いましょう。
節約はみんなでするものです。みんなでお金を貯めるのだからみんなで使えるのです。その点をきちんと理解して、家族みんなで上手にやりくりするよう心がけましょう。
(文/高橋亮)