春は定期券売り場が混雑する季節。あなたは会社から支給される毎月の交通費のままに定期券を買ってはいないだろうか。「いやでも6ヵ月定期って高いし…」なんて呑気なこと言ってはいけない。
毎月定期券を買った場合と6ヵ月定期を買った場合だと、一体金額にいくらの差が出るのかをお教えしよう。これでもうあなたは毎月定期券を買えなくなる……!?
JR横浜駅からJR東京駅への通勤の場合
早速だがJRの横浜駅から東京駅への通勤を想定してシミュレーションしてみよう。
●1ヵ月の定期購入の場合 → 13,550円×12=162,600円
●3ヵ月の定期購入の場合 → 38,610円× 4=154,440円 ←1ヵ月定期との差8,160円
●6ヵ月の定期購入の場合 → 65,020円× 2=130,040円 ←1ヵ月定期との差32,560円
ご覧のとおり、1年間1ヵ月定期を買い続けてきた場合と比べて3ヵ月定期を購入した場合は8,160円の節約となり、さらに6ヵ月定期を購入した場合は年間で32,560円の金額が節約できると言う事になる。
また、1年間3ヵ月定期を買い続ける場合と6ヵ月定期を買い続ける場合を比べると、24,400円ほどの差が出てくる。
このように6ヵ月の定期購入は非常に得なことが分かるだろう。また、定期券を使わずに通勤するたびに運賃を支払うという猛者もいるようだが、それも手間がかかってしまうだろう。
しかし、定期であれば、当然ながら切符購入の手間も省けてしかも節約もできるので、最初のコストはかかってしまうが、断然6ヵ月の定期券を購入する方がいいことが分かる。
同じ料金で、もうひと駅先まで買えるかも?
定期券を購入する場合、通勤に使う区間を購入するわけだが、経路などを伸ばして購入しても定期券の金額が変わらない場合がある。
例)
浦和→上野の金額55,840円
浦和→東京の金額55,840円
(※共に6ヵ月単位の場合。東京と上野の間に 御徒町、秋葉原、神田がある。)
ひと駅ぐらいであれば、定期券の金額が変わらない区間もあるので、お得に定期券を使おうと思えばできるだけ長い経路を利用してしまうのも手だ。
通勤の時には使えなくても、プライベートで遊びに行くときに、もうひと駅先に行けるだけで行動範囲がぐっと広がることもあるだろう。
定期券にもちょっとした落とし穴が?
数字で見ていくと、定期券がお買い得なのは分かったが、もしかしたら人によってはお買い得にならない場合もある。それは、通勤の日数だ。
毎日通勤をする方は、もちろんお買い得になる。しかし、通勤の日数が少ない方の場合は、定期券を購入すると、もしかしたら損をしてしまう可能性もある。
また、仕事の内容にもよるが、残業があり家に帰れない人もいるだろう。そうなった場合、やはりお休みの回数によっては、定期券を利用しない方がいい事もある。
通勤日数が少ない場合は、定期券よりも切符を購入して負担を減らす方法もある。また、定期券ではなく、回数券という方法もある。
このように定期券がお買い得だとしても、無駄になるというケースもあることは頭に入れておいた方がいいだろう。
定期券の購入時の混雑を避けるには
最後に、定期券の購入時期は、余裕を持つべきだとお伝えしたい。
特に年度末というのは非常に混雑をする時期だ。都内のとある駅ではなんと4時間待ちという実例もあったほどだ。なので、この時期は避けて購入するのがいい。
もしくは今ならネットで購入するのもひとつの手だ。これなら駅まで行かなくても、定期券購入をする事が可能になる。混雑を避けようと思った場合は積極的に利用すべきだ。
以上のことを注意して、上手に6ヵ月の定期券を購入して浮いた金額をあなたの人生に有意義に使ってみよう。