資産運用を始めてみよう!
最近ふるさと納税や株主優待といった資産運用をする人が増えてきているようです。ひとえに資産運用といってもその種類は多岐にわたります。従来から存在する定期預金や保険はもちろん、インターネットの普及によりネットビジネスという選択肢や株式投資、FXなど様々です。
それらの普及に伴い、最近は投資信託という選択肢も広がってきました。投資信託は多少のリスクはつきものですが、プロに投資を委託するため、仕事が忙しいという人でも利用できる資産運用には持ってこいのサービスと言えるでしょう。
投資信託を利用する人の多くは、投資信託にお金を託すとプロが運用してくれるため、自分が投資に手を出すよりもリスクが低く、なおかつ資産運用にもなると考える人が多いようです。
今回はそのような時間がないけれど資産運用もしたい!自分で投資をするのも怖いからプロに任せたい!というわがままな要望に応える投資信託について、毎月もらえる分配金を一つの指標にしながらお話ししていきます。
投資信託ってどういう人がするもの?
一般的に投資と聞くと30代〜40代のうちからしておくものだという認識が強いみたいです。しかし、毎月分配型の投資信託はあまり若いうちからおすすめできるものではありません。というのも投資信託は、株式投資やその他の投資のように複利で資産がどんどんと形成されるものではないからです。
分配型の投資信託には毎月分配金というものが支払われます。この分配金は信託会社の投資による利益だけでなく、なんと投資家が払った元本からも支払われているのです。
分配金の落とし穴
つまり、もし10,000円を毎月の分配金が100円の投資信託に預けたとして、投資信託が1年間の間にその10,000円を10,500円にしたとしましょう。しかし、毎月100円投資信託から分配金が与えられたのであれば、信託会社は1,200円支払わなければいけません。
500円の利益しか出していないのに、1,200円支払わなければならないとすると、信託会社は700円の赤字なわけです。そしてこの赤字は、元々あなたが投資した10,000円の中から700円が引かれるわけです。つまりあなたも投資した700円は赤字となってしまうのです。
分配金が多い裏にはこのような落とし穴が存在する可能性もあるわけです。これをずっと続けるといつかはあなたの投資した1万円は0円になってしまいます。実際には新たに投資家が、その投資信託にお金を預けるため0円になるということはありませんが、少なくとも投資信託ではこのようなお金の流れになるため、若い人でこれから資産を形成しようという人にはあまり向きません。
しかし、毎月の支払いを投資信託で補おうと考えている人には非常に有効です。例えば年金だけでは生活が難しいから毎月安定したお金が欲しいと考えている人や、毎月決まった飲み会があるサラリーマンの人にはおすすめの投資と言えるでしょう。
人気の分配型投資信託とは?
それでは実際に投資するのであれば、どのような分配型投資信託がいいのでしょうか。やはり分配金がしっかりもらえるのはもちろんですが、投資信託の一口あたりの価格が安定しているものが人気を集めていると考えてよいでしょう。
やはりどれだけ分配金が多くても、元本が減ってしまえば分配金でもらえる金額も小さくなります。また分配金は必ず毎月支払われるというものではありません。投資のプロとは言っても運用に失敗することも当然ありますし、そのようなときには分配金がもらえない可能性も存在します。
ですから分配金が一定に出ているかどうかということも一つの要素になるようです。つまり分配金がある程度安定していて、投資信託の一口あたりの価格が安定しているものは投資する価値のある投資信託といえるのではないでしょうか。正しい知識を身につけることで上手な資産運用を目指しましょう!
(文/河崎鷹大)