【この記事の目次】
「努力はしているのに」って思ってませんか?
こんにちは!冨田賢です。連載2回目の今回は、成果を上げるための「正しい努力」の仕方についてお話したいと思います。
「自分はそれなりに努力はしているのに、仕事の成果が上がらない、会社の評価が上がらない……。」
あなたもこんな悩みを抱えていませんか?悩んでいますよね?
あなたはそれなりの努力はしている「つもり」ではないでしょうか?努力とは具体的に何をしていますか?そしてその努力が、「次のどのような成果に結びつく努力」であるのかについて、きちんと説明ができますか?
「結果」に執着することが何より大切!
とても当たり前な話をしてしまいますが、「努力する目的は結果を出すため」です。
結果とは何でしょうか?それは人によってさまざまであると思いますが、営業であれば「ノルマを達成すること」でしょうし、受験勉強であれば「志望校に合格すること」でしょう。ダイエットであれば、「半年後までに目標の体重まで痩せること」でしょう。
しかし、たとえどんな営業の仕事であったとしても、たった1日で達成しなければならないようなノルマは課せられません。半年、または年間目標として大きなノルマが与えられ、その大きなノルマの達成のためには、1ヵ月でここまで達成する必要があるということで、月ごとの目標を定めているのです。
さらに言えばその月ごとの目標を達成するためにはその月の10日までにはどこまで達成している必要があるのか、20日までには?25日までには?と営業日数ごとに突き詰めて行けば、今日この日にあなたがすべきことが明確になってくるのです。そのうえで、「結果」を出すことに執着することが何より大切です。
努力賞は存在しない!
そうやって見えてきたあなたが今日すべきことは何ですか?例えば「提案書を完成させること」であったり「アポイントをとること」であったり「上司に企画を説明すること」であったりするでしょう。それら細かな仕事ひとつひとつを達成させることこそが、すなわち「結果」になるわけです。
世の中では、努力したことだけの努力賞はないわけです。「結果」を出さないとダメなんです。あなたは今日もこの小さな「結果」を出し続けることに、全力で執着することが何より大切なのです!
あなたの努力は「何のための努力」ですか?
しかし、こういったことは、あなたもきっと分かっていることでしょう。分かっていてもそれが達成できないから困っているのではないでしょうか。
結果に執着し、成果を出すために前向きに取り組むことは、実際、ものすごいエネルギーを使います。人間はグチグチ言っていた方がラクということも、実はあるのです。
例えば1回の交流会に参加するとしても、私の場合、「今日は何人と名刺交換する!」という目標を定めていますので、それを達成するために全力で交流会に参加するわけです。交流会が終わって会場の外に出るころにはもうグッタリです。
そこまで大変な思いをしてでも目標を達成したいと思えるのは、それが後に私の大きなビジネスの目標達成に直結していることが見えているからです。
あなたの場合はどうでしょうか。今のその仕事を、何のためにやっていますか?言い換えれば何が好きでやっていますか?「自分の企画で世の中の誰かが幸せになってくれること」でも良いんです。もっと言えば、何も世の中のためじゃなくて、「家族がもっと喜んでくれること」という身近な結果でも構わないんです。
明確な「ビジョン」とリンクさせる
あなたの中にもし、そのような「このためなら全力で頑張れる!」という目標やビジョンがひとつでもあるのでしたら、まずはそれを何よりも大切にしてください。その目標だけは、あなたがこれからどんなステージに到達したとしても、いつでも支えてくれる存在となるはずです。
そこで再度質問ですが、あなたのその目標は明確な映像、ビジョンとして描かれていますか?
ビジョンや目標の設定をせずに、何かを成し遂げられることはありません。何かをするときには、それは「何のためにやっているのか」、自分の目指すビジョンと必ず紐付けて考えることが重要です。
何のためにやっているのかというビジョンと紐付けられていれば、あなたが日々の目標を達成して結果を出すことが、そこまでツラくははならなくなるはずです。
そのためにも、漫然と何かをするのではなく、「どうなりたいのか」というビジョンを明確にすることが必要となります。
「ビジョン」は「結果」に直結する!
ここまでくれば、あなたの努力は無駄な努力から開放され、日々の「結果」を出すことができる正しい努力ができるようになっているでしょう。
あのピーター・ドラッカーは「未来を変えられるのは、今だ!」と言いました。人間、過去を変えることはできませんが、未来は変えられます。未来には可変性があるのです。少し前に流行った「今でしょ!」じゃないですが、今から始める毎日の少しの違いが、1年、2年、5年、10年でとてつもなく大きな違いになるのです。
今日から始める少しの違いが1年でどれほどの差を作り出すのかについて、分かりやすい数式をお見せしましょう。
- 1.01365=37.8
- 0.99365=0.03
つまりこういうことです。1.01の365乗は37.8ですが、0.99を365乗しても0.03にしかなりません。その差はなんと、1,260倍です。この差が2年ならさらに2倍、10年ならさらに10倍となるわけです。
あなたが毎日達成すべき目標を1として、その目標にプラス1%(0.01)だけ超えるくらいの達成を毎日続ければ1年で大きな成果になりますが、目標の1を、ほんのわずか1%(0.01)到達せずに0.99のまま毎日を送ってしまうと、1年間で見ると大きな差になってしまうことを肝に銘じるべきです。
プラスのスパイラルを作り出すには?
このようにして、あなたにプラスのスパイラルを作り出す方法をまとめますと、
- 努力すること自体を目標とはしない
- 月間目標、年間目標達成のために今日何をすべきかを考える
- 今日の目標が見えたら結果を出すことに全力で執着する
- 何のための努力なのかを一度じっくりと考える
- 努力の目標を達成できた瞬間のビジョンを明確に描く
ことになります。さあ、まずは闇雲に目の前の業務だけをこなし続けることとは決別して、大きな目標を達成するために今日、今この瞬間に何をすべきかを全力で考えましょう!
次回は日々の目標を達成し続けるにあたって、大切な「自信」を持つことと、その自信を支える「小さな成功体験」についてお話したいと思います。あなたはそれまでに「大きな目標を達成するための今日の目標」について、しっかりとまとめておいてください。またお会いしましょう!
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(監修・冨田賢/文・HOW MATCH編集部)