【この記事の目次】
悩むことや学ぶことより、「実行力」!
こんにちは!冨田賢です。この連載も、いよいよ終盤にさしかかってきました。あなたはこれまでの連載を読んできて、いかがでしたでしょうか?何か、自分の中で変えられたことはありますか?
多くの人はビジネスに関する本を読んだり、今回のような記事を読んだりすることで、自分の中の「考え」を変える方法や知識を得るところまではできます。新しい知識を得て、それまでに知らなかったノウハウを知るのは楽しいものですし、新たなステージに進んだような気になりますよね?
しかし、今までそのような本や記事を読んできたあなたに聞きますが、今はどうでしょうか?文字やセミナーなどから得た知識を、仕事に具体的に活かせていますか?成果は上げられていますか?
連載4回目の今回は、そのように頭で「理解」した知識を、実際の「行動」に落とす「実行力」についてお話したいと思います。
頭で理解していることと、体で動かせることの差は大きい
誰だって仕事で成果を上げたいものです。あなたもきっとそうでしょう。
成果を上げずに現状維持で良いなんて言ったって、あなたはそれで現状維持しているつもりでも、世の中の変化やライバルの成長によって、あなたは知らず知らずのうちに衰退しているんです。
成果を得るためには全力で頑張り続けてようやっと追いつくか追いつかないか、というものなのです。私だって今も日々全力で進化するためにやっています。それさえやっていれば、成果を上げるということは難しいことではないのです。
しかし、多くの成果が出せない人は、無駄に理解力や想像力が高いものですから、新しい知識を得ると自分がそうなってしまったと勘違いしてしまうきらいがあるのです。
知と行は、二つにして、一つ
頭の中で言い訳ばかりを考えて、それを実行しないことの方が人間はラクなんです。それで成果が上がらなかったら、今度はそれをまた都合よく国や他人のせいにして、どこかの居酒屋で、気の合う仲間とクダ巻いて憂さ晴らしをする方が、ツラいと言いながらも実はよっぽどラクなんですよ。
知識を得て理解する → 実行しないで満足する → 成果が上がらない → 居酒屋でクダを巻く → また単に新しい知識だけを得る……これが、本をたくさん読んだりセミナーに足しげく通ったりしているのに、いまひとつ仕事が上手く行っていない人の陥るマイナスのスパイラルです。
誰だってこんな不毛なスパイラルに陥るのは絶対にイヤですよね?ではどうすれば良いのか?答えはもうお分かりでしょう!そうです、考え方を変えて、いや考え方を変えるだけでなく「行動を今すぐ変える」、つまり「実行する」ことです。
かの吉田松陰は「知と行は、二つにして、一つ」という言葉を残しました。「知識は、実行して初めて、意味がある。学んだということは、実践してみて、初めて、知ったと言える。」という陽明学の考え方をもとにした教えです。
そう、もう答えは1つしかありません。あなたが成果を上げるためには、考え方や行動を変え、今すぐ何かを実行する、これ以外の手段はないんです。実行しているかぎり、成果は絶対に出る、これは自明のことです。
小さなことからでいい。まずは最初の一歩を踏み出せ!
厳しいことを言ってしまいますが、成果が上がらず、収入も上がらないと、クヨクヨしている暇があったら稼げるようになるにはどうしたら良いかを考えましょう。どうしたら自分の力が付くかを考えるのです!くり返しますが、そのためには具体的に行動を変えるしかありません。
そして行動の「量」は必ず「質」に転化します。成果が出ない人は、量が足りないことがほとんどです。まずは行動の量から増やすべきなのです。
そのために何をするか?それはこの連載の2回目でじっくりと説明してきたことですね。「結果に執着」して、大きな目標を月間の目標や、毎日の目標に落とし込んで、その目標を毎日毎日達成し続けることでしたよね?(参照リンク)
もう、あなたがやるべきことは見えています。いきなり「年収を1000万円に上げろ」と言われたら、無理だよと思うでしょうけど、「今日中に担当しているクライアント10社全部に電話してアポイントを取れ」と言われたら、できるかも……と思いませんか?大きな目標は、そのような小さな目標の達成の積み重ね以外の何物でもないのです。
その一歩はやがて大きな差となってあなたの力となる
私たちは年間の大きな目標よりも、目先の成果が上がらないと、なかなかモチベーションが上がらないものですが、毎日の小さな目標を達成させることは、そのモチベーションを保つためにもとても重要なんです。
あなたが今日、自分の小さな目標を達成できたとしたら、ぜひ素直に喜んでください!達成できた自分を誇りに思ってください!そしてそこで得た「自信」を、明日の目標を再び達成させるためのパワーの源としてください。どんな人もそうやって日々の目標をコツコツと達成し続けることでしか、大きな目標を達成することはできないんです。
私のところにコンサルティングで来られた経営者の方で、自社の業績がなかなか上がらないと困っていた人がいました。
その方は当初は見た目も冴えず、負のオーラが漂っていたのですが(失礼!)、彼は私がアドバイスしたことを、きちんと実行した、という点だけは他の人よりも優れていました。そう、彼には「実行力」があったのです。その結果、その方は見事に会社の業績を上げました。
1年後のあなたを変えるには、こうして毎日の目標を明確にしてそれを達成し続けること。それは、ただ漫然と努力するのではなく、「結果」を出すことに執着することで、実現します。シンプルながらもそれこそが唯一の方法であることを忘れないでください。
最後にこれまでの内容を、もう一度おさらい
以上、連載4回にわたって、あなたがまず「年収1000万円を目指す」ためにはどうすれば良いのか、について、私なりの考えを述べさせていただきました。
最後にもう一度要点を復習しましょう。あなたの成果が上がらないのは努力の仕方が間違っているからだったのですね?「結果に執着」して正しい努力のやり方をマスターすることがまずは大切です。
そして日々の目標を達成し続けることによって「小さな成功体験」を積み、それがやがてあなたの「自信」となるのでしたね?
この「自信」があなたを「仕事に前向きに」させてくれるのです。そうなればまた結果を出すことができるというプラスのスパイラルに早く乗りましょう。
これをこの通りに実践していれば、あなたには実力は確実につきます。そうすれば収入も上がるでしょう。もうそのころには「自分で稼げる力」も十分に身についているはずです。そこまで力をつけたあなたであれば、もう老後の不安なんてまったく無くなっていることでしょう。
目標達成に向かう途中で、また何か悩むことがありましたら、いつでもこの連載を読み返してください。
連載最終回の次回は、皆さんからお寄せいただいた質問に、私が直接回答させていただきます。これまで話してきたことをさらに具体的に解説した内容になっています。お楽しみに!
【連載】冨田賢・直伝!まずは年収1000万円目指せ!【第1回】将来のお金の不安など「自分で稼げる力」さえあれば何も怖くない! 【第2回】年収が上がらないのは「努力のやり方」が間違っているからだ! 【第4回】年収1000万円のために最後に必要な力は「実行力」だ! |
(監修・冨田賢/文・HOW MATCH編集部)