【この記事の目次】
「銀行員=副業していない」というイメージ
「副業」というと、やはりサラリーマンや主婦が行っていることであるというイメージが強いです。しかし、実際には本業の収入だけでも相応の金額を稼いでいる人であっても、副業で収入を得ているという事自体は十分に考えられます。
さて、「銀行員」という場合、どうお考えでしょうか。おおよその人は「銀行員=副業」というイメージを持てないのではないのかと思います。しかし、実際には多くの銀行員が副収入を得ているという実態があります。その手法は「不動産投資」です。
不動産投資とは?
「不動産投資」とは、家賃収入によって収入を得る方法です。不動産自体にも価値が発生しますが、副業収入としての本質は「賃貸に出すことで発生する家賃収入」です。
不動産自体はローンで購入することができ、毎月の返済は家賃収入で賄うという手段を取ることが多いです。仮にローン金額と毎月の収入が同じ金額であっても、ローンはいつかは完済できるため、完済後は家賃収入と不動産という資産の保有が可能になります。つまり、元手がない人でも手を出せる可能性が高い副業であり、かつ高い収益性が見込まれるのです。
銀行員と不動産投資
では、銀行員が不動産投資を行う理由は何か、その根底には「銀行員という仕事柄」が考えられます。銀行員は、あらゆる仕事の中で特に「転勤」が多い仕事です。
転勤をするということは、住まいが変わるということになります。当然ながら、購入した不動産があれば、そこに住み続けることはできなくなってしまいます。売却という方法もありますが、他人に貸し出すことで家賃収入を得続けることができるため、転勤にあたって保有する不動産を賃貸に出す人が多いのです。
長く銀行員を続けている中で、そうした家賃収入を得ることが「効率のよい方法」であると理解していくのです。
株式投資やFXとの相違点は「リスク」
では、銀行員は副業の中でも人気の「株式投資」や「FX」といった、こちらも元手を必要としながら収入も多くなる方法を選択するのでしょうか。
個人の好みにもよるでしょうが、不動産投資を行う銀行員の殆どは、株式投資やFXをしていないことが多いです。その理由は「リスクの大きさ」です、株式投資の場合でも、FXの場合でも、失敗すれば元手の大半を失うことになります。
不動産投資の場合、火事や天災に見舞われないかぎり不動産は残り、借りる人がいる限り家賃収入が発生します。つまり、リスクの少ない方法として不動産投資が好まれているのです。
とはいえリスクが無いわけではない
先ほど「リスク」の話をしましたが、不動産投資とて全くのノーリスクというわけでもありません。むしろ、素人が手を出せばかなりの痛手を負う可能性もあります。
まず「災害」のことです。先程も述べましたが不動産という「逃げられない、動かせない」資産は、火災や地震などの災害に見舞われれば、最悪の場合は不動産が完全に消失します。
次に「空室」です、家賃収入は借りる人がいてこそ発生するものであり、借り手がいなければ当然ながら家賃は発生せず、維持管理費とローンの返済だけ必要になります。
その他にも「金利の上昇」「物件価値(家賃)の下落」「不動産投資会社とのトラブル」といったリスクもつきまといます。しかしながら、そうしたリスクを踏まえた上で必要な知識を身に付ければ、不動産投資は将来的に大きな利益を生み出すことになります。
銀行員でなくとも不動産投資はできる
「銀行員」という、お金や融資、不動産価値のスペシャリストだからこそ、不動産投資が好まれているのも頷ける話です。しかし、銀行員でなければ不動産投資ができないというわけでもありません。その点は勘違いしないようにしましょう。
(文・高橋亮)