警察庁のまとめによると、2014年の架空請求詐欺の総額は171億円だった。主な架空請求詐欺の手口はアダルトサイトと考えられるが、実は女性の被害者が増えているという。「大切なお給料を詐欺で失いたくない!」と悩む女性の皆様に向け、アラサー世代男性たちによる一風変わった悪徳業者撃退法を紹介したい。
アダルトサイト詐欺の被害総額174億円!
まずは、2014年のアダルトサイト詐欺被害件数と被害総額を見てみよう。
架空請求の被害総額の大半はアダルトサイトだと考えられる。架空請求の被害額はそのままアダルトサイト詐欺のそれと認識して構わない。この金額は、同年のオレオレ詐欺被害額174億円に匹敵する。
国民生活センターの統計は年度で統計を取っているため若干異なるが、1年間で約106,000件に上るという。これは、架空請求詐欺の被害相談件数としては過去最多の記録だ。
スマートフォンから被害に遭う女性が急増中
近年、アダルトサイト詐欺のうち、女性の被害者が増加しているという。被害者のうち、45%がスマートフォンから被害に遭ったそうだ。その理由は、スマートフォンの普及が関係している。
女性のなかには成人向けコミックや動画を閲覧、視聴する人も少なくない。店頭での購入には抵抗があっても、スマートフォンからなら恥ずかしくない。
しかし、女性は男性よりもアダルトサイトに免疫が薄く、スマートフォンでアダルトサイトを閲覧中に詐欺に遭いやすいと考えられる。周囲に相談できず、泣き寝入りしているのが現状だ。
1人あたりの平均被害額は27万円
アダルトサイトの詐欺に遭っている人の被害額は、平均すると1人あたり27万円。単純に考えると、架空請求詐欺の被害者女性のうち、およそ80%が月収の1か月から2か月分に相当する被害に遭っている。 月給1か月分以上の大切な給与を守るため、アダルトサイトを閲覧する可能性がある女性は架空請求詐欺から身を守るべきだ。
しかし、女性はアダルトサイトを利用した詐欺に免疫がない。そこで、私はアラサー世代の男性に架空請求詐欺への対処法を尋ねてみた。
なぜ、アラサー世代の男性なのか。
彼らは、インターネットに対するリテラシーが低い時代に高校生活を過ごしたからだ。ビクビクしながらアダルトサイトを閲覧し、架空請求詐欺と戦ってきたという。「もう時効だろう」と言い、笑って話す私の友人のアドバイスをぜひ参考にしてほしい。
勇気が必要だけど、すぐできる架空請求詐欺対策って?
1.論理的かつ、毅然とした態度を取る
「契約を結んでいないにも関わらず、なぜ請求しなければならないのか」と、論理的に切り返すパターン。架空請求詐欺を働く相手は、脅迫罪やその他の刑罰の対象になっている可能性が高い。論理的な会話や法律の知識が必要なので、すばやい頭の回転が必要だろう。
2.とにかく電話を無視する
友人がよく使っていたという撃退法がこれだ。電話が頻繁にかかってくるのは迷惑だが、所詮は架空請求だと放置するのが賢い。もし、あまりにもしつこいようなら、着信拒否もしくは警察に通報する旨を伝えてすぐに電話を切ろう。
3.未成年としてやりとりする
私の友人は、高校時代に架空請求詐欺の電話がかかってきたとき、高校生であることを告げたことがあるという。相手は「えっ、高校生なの!?」と驚き、許してくれたそうだ。悪徳業者も人間ということだろうか。
4.頭がおかしいフリをする
「かかってきた電話に対し、頭がおかしいフリをした」というパターン。何を言われても意味が伝わらない返答をするというものだ。少しでも相手との会話が成立するとダメなので、すばやい頭の回転が必要かもしれない。
ウワサでは、悪徳業者は極端な対応をする人をブラックリストに入れているという。例えば、上記の4番のような対応をする人をターゲットにするのは難しいようだ。月給1か月分以上の大切なお金を奪われないよう、勇気を持ってチャレンジしよう。