新型コロナウイルス拡大防止のためにテレワークが推奨され、在宅勤務が続いているという方は多いのではないでしょうか。
今までの生活がコロナウイルスの流行をきっかけに様変わりする中、それに合わせて、住まいの新築・購入、リフォーム工事を検討している方も多いでしょう。
そんな方々にとって「グリーン住宅ポイント制度」はメリットの多い制度となるはずです。
この記事では、グリーン住宅ポイント制度について、特に「テレワーク」関連のメリットを中心とした情報を紹介します。
グリーン住宅ポイント制度の目的とは
グリーン住宅ポイント制度とは、国土交通省が導入した住宅投資を推進するための制度です。
住宅投資を増やし、経済活動を盛んにすることによって、新型コロナウイルス感染症による経済の落ち込みを引き上げる目的があります。
そのほか、制度に適用条件を付けることによって、
- グリーン社会の実現
- 地域創生
にも貢献する仕組みになっています。
制度の要件に合う住宅投資をした消費者は、内容に応じたポイントを受け取ることができ、それを追加工事や商品との交換に使えます。
グリーン住宅ポイント制度の対象となる住宅投資は、
- 注文住宅の建築、新築住宅(マンションを含む)の購入
- 既存住宅の購入
- リフォーム(賃貸を含む)
- 賃貸住宅の建築(共同住宅等)
この4ケースです。
それぞれのグリーン住宅ポイント制度の適用条件を見ていくと、
- 注文住宅建築・新築購入
必須条件は一定の省エネ性能を持つこと。東京圏の対象地域からの移住が理由ならポイント加算
- 既存住宅の購入
空き家バンクに登録されている住宅、東京圏の対象地域から移住するための住宅などの条件等いずれかに該当することが必須
- リフォーム
エコ住宅設備の設置、特定箇所の断熱改修のいずれかが必須
- 賃貸住宅の建築
住宅のトップランナー制度(建築物省エネ法に基づく)に適合することが必須
という様に、「グリーン社会の実現」「地方創生」に貢献する項目が含まれています。
※それぞれほかにも適用条件があります。詳しくは以下をご確認ください。
2021年グリーン住宅ポイント制度とは?お得に新築購入・リフォームを |
なお、制度利用の第一条件は対象期間内である令和2年12月15日~遅くとも令和3年10月31日までに、工事請負契約か売買契約を結んだ場合になります。
さらにポイント発行申請をしなければ制度の対象とはなりません。令和3年3月29日より完了前ポイント発行申請が開始しています。
申請内容によって申請の流れが異なるので、確認しておきましょう。
グリーン住宅ポイントの申請方法|新築・購入・リフォームの流れと必要書類 |
ポイントが使える追加工事・商品
条件に合う住宅投資をして、発行されたポイントは追加工事や商品との交換に使えます。
対象となる追加工事や商品で特徴的なのが、コロナ対策関連のラインナップがあることです。
ほかにも防災、子育て、地域振興などに関連するものが揃っています。
追加工事のラインナップ
追加工事の対象カテゴリは2つです。1つは、新型コロナウイルス感染症の拡散防止を踏まえた「新たな日常に資する追加工事」、もう1つは、地震や台風のような災害が起きた際に備えるための「防災に資する追加工事」です。
それぞれ、さらに詳しい対象工事内容が提示されているのでラインナップを見てみましょう。
「新たな日常」に資する追加工事
- 屋内外のワークスペースの設置など
- 防音設備の設置(音環境向上工事)
- 換気設備などの設置(空気環境向上工事)
- 非接触型設備、抗ウイルス建材などの設置(菌・ウイルス拡散防止工事)
- キッチン・浴室周り等の設備、宅配ボックスなどの設置(家事負担軽減に資する工事)
防災に資する追加工事
- 止水板の設置、屋根瓦の飛散防止など(水害・台風対策)
- 家具固定器具、感電ブレーカーの設置など(地震対策)
- 蓄電池の設置、貯水システムの設置など(停電・断水対策)
グリーン住宅ポイント制度|ポイントと交換できる防災対策工事・商品とは |
商品のラインナップ
ポイントと交換可能な商品は7つの政策テーマのいずれかに沿うものが揃っています。
政策テーマは以下の通りです。
- ウィズ・コロナの生活様式に対応する「新たな日常」に資する商品
- 生産・加工の工程で環境上の問題が配慮されている、省エネ・環境配慮に優れた商品
- 災害発生時の被害防止・円滑な避難、生活手段の確保などに役立つ防災関連商品
- 健康の保持増進や高齢者が暮らしやすい環境づくりに役立つ健康関連商品
- 家事負担の軽減に役立つ商品
- 子どもの健やかな成長に役立つ子育て関連商品
- 地域振興に貢献する地域資源を活かした地場産品
交換商品はこちら
https://goods.greenpt.mlit.go.jp/apl/public/viewCategoryTop
追加工事、商品ともに「新たな日常」に資するという条件を含みます。
以降、その中でもテレワークに関連する工事、商品を詳しく説明します。
テレワーク関連の追加工事
追加工事の中でテレワークに関連する工事の具体例は以下になります。
ワークスペースの設置
コロナの影響で在宅勤務になり、自室や書斎がないという方の中には、家族との共有スペースで仕事をしている人もいるでしょう。そのため、なかなか集中できないという悩みを持つ方もいるのではないでしょうか。
また、オンライン会議時に相手の声がよく聞こえないなど、コミュニケーションが上手く取れず困ったという経験がある方もいるでしょう。
グリーン住宅ポイント制度を利用すれば、もらったポイントを下記のような追加工事に使えます。
- 屋内ワークスペースの設置(造り付けデスクカウンター、本棚・棚・引き出し、間仕切りなどの設置)
- テレワーク関連設備の設置(天井・壁に固定する照明器具、プロジェクター、モニター、スピーカー、コンセント、インターネット環境などの設置)
- 間取りの変更(間仕切壁、天井、窓、ドア、収納などの設置・撤去)
- 屋外ワークスペースの設置(プレハブ、ユニットハウス、 日よけ、テラス屋根などの設置)
- (共同住宅の場合)共用ワークスペースの設置
DAIKENではワークスペースの設置に当たる工事例を多数紹介しています。
https://www.daiken.jp/product/contents/greenpoint/workspace.html#goods01
音環境向上工事
お子さんの声、テレビの音、外の騒音。オンラインMTGの際にそれをマイクが拾ってしまい困った経験はありませんか?
声や音が気になって、集中力が続かないという人もいるでしょう。
追加工事には防音設備設置工事も含まれます。
具体例は以下です。
- 防音室の設置
- 壁・二重窓・ドアの設置
- 内窓の設置
- 外窓の交換
- 防音換気設備の設置
- 防音フローリングの設置
ステイホーム中に楽器演奏をはじめたという方も、グリーン住宅ポイントを利用して、防音室を設えてはいかがでしょうか。
DAIKENは音環境向上工事に当たる工事例も紹介しています。
https://www.daiken.jp/product/contents/greenpoint/sound.html#goods02
テレワーク関連の商品
ポイントと交換できる商品にもテレワークに役立つものがあります。
家電とテレワーク環境に分かれているのでそれぞれ見てみましょう。
家電
- パソコン(デスクトップコンピュータ・ノートブックコンピュータ・ツーインワン・シンクライアント・コンピュータサーバ・タブレット)
- 周辺機器(インクジェットプリンター・複合機・電話機・ファクシミリ・スキャナ・インクカートリッジ・コピー用紙・ディスプレイ・卓上スタンドライト・シュレッダー・キーボード・マウス・Webカメラ・ヘッドセットマイク・無線LANルータ・LANケーブル・HDMIケーブル・延長コード・スマホ充電スタンド・USBハブ・外付けHDD・電源タップ・Wi-Fi機器など)
- 携帯電話・スマートフォン(通信契約は対象外)
テレワーク環境
- インテリア(背景用ロールスクリーン・パーテーション・パソコンデスク・デスク用本立て・デスクチェア・座椅子・クッション・フットレスト・畳・本棚・電話台・チェスト・収納ベンチ・リビング壁面収納・システム収納・玄関収納サイドワゴンなど)
- デスク周辺用品(モニターアーム・マウスパッド・スマホスタンド・セキュリティワイヤー・PCスリーブケース・テレワークバッグ・レターケース・ペン・ケーブルホルダー・ケーブル整理収納カバー・卓上収納ラック・ブックスタンド・のぞき見防止フィルム・プライバシーテント・OAクリーナー・ゴミ箱など
交換商品には、仕事の効率化や快適な仕事環境づくりに役立つあらゆるものが揃っています。
買うほどではないけれど、あると便利かも、と思っていたものもきっとあるはずです。
まとめ
続くコロナ禍で在宅勤務が思いのほか長くなり、いつか出勤に戻るはずだからと、不便な部分を我慢してきた人たちの中には、本格的にテレワーク環境を整え出した方もいるでしょう。
また、テレワークが基本となり、通勤を考慮しなくて良くなったという方の中には、都心から離れた場所への引っ越しを考えている方もいるのではないでしょうか。
そんな方は、グリーン住宅ポイント制度の条件やポイント交換の対象となる追加工事、商品を確認してみましょう。
今の時代に合った感染症予防も考慮した、快適な住まいづくりをする絶好のチャンスだということがわかるはずです。