一般的に成人していない未成年者は、金融会社からの借り入れ契約は難しいといわれています。未成年者は学生であることが多く、社会人としての責任能力が認められません。無収入である場合も多く、仮にアルバイトをしていても、会社員ほどの収入がありません。
また、法律で未成年者への融資が禁止されているという事情もあるため、未成年者がお金を借りることは難しいのです。では、未成年者がお金を借りる金融業者からお金を借りれる可能性はないのでしょうか?この記事ではその方法をお伝えします。
未成年者が借金する場合に知るべきこと
最近はテレビCMで、銀行カードローンの宣伝がしきりに流れたり、消費者金融カードローンのCMが盛んに流れるなど、一日のうちに何度もカードローン会社のCMを目にすることがあります。
利用者増加を意図して作られたCMを見ていると、誰でも気軽に利用できるような印象がありますが、18歳未満の未成年の場合にはキャッシング申し込みができないので注意が必要です。まずは、年齢条件なども含めて、未成年者が借金する場合に知っておくべきことについて紹介します。
未成年者はカードローンが利用できない
銀行などの金融機関や、消費者金融などを利用すると、1%台から18%ほどの金利で、手軽に現金を手にすることができます。融資審査が必要ではありますが、審査に通過すると最大1,200万円の限度額でお金を借りることが可能です。
返済は無理のない範囲で毎月計画的に行うため、お金に困った人の金策に利用されています。業者によって年齢制限が異なり、60歳から70歳を上限としているところが多いのですが、いずれも下限が20歳からですので、18歳の未成年者は対象外となっています。
既婚者は成人とみなされる場合あり
ただし、未成年者でも社会的に成人とみなされるケースがあります。それは既婚者であることが前提です。既婚者で定職についており、安定収入が備わっている場合には、社会人とみなされる可能性があるのです。
社会人とみなされた場合には、借金が可能となるケースもあるため、未成年者だからという理由だけで借金の可能性がゼロになるわけではありません。ちなみに、親や法定代理人から借金の同意を得ている場合にも借金は可能となります。ただし、同じ未成年者でも、18歳未満か18歳以上でその状況は異なります。
18歳以上の人がお金借りる方法
未成年者がお金を借りる場合、18歳未満がお金を借りることはできません。しかし、18歳以上の未成年者となるとその選択肢は広がります。
18歳以上の未成年者がお金を借りる方法としては、「学生専用ローンを利用する」「クレジットカードのキャッシング機能を利用する」などの方法があります。それぞれ具体的に見ていきましょう。
学生ローンを利用する
未成年者だったとしても、18歳以上であれば学生ローンの利用が可能です。ただし、学生ローンも20歳以上としているところが多く、18歳となると選択肢が限られてしまいます。
しかし、18歳以上であれば借入可能が学生ローンもちゃんと存在するため、どうしてもお金が必要なのであれば、それらの業者に相談してみると良いでしょう。業者によっては、卒業後も利用できる場合もあるようです。
おすすめの学生ローン一覧
18歳以上であれば借入ができる学生ローン業者を具体的に紹介します。金利や限度額、それぞれの特徴を端的にまとめましたので、ぜひ参考にしていただければと思います。
おすすめの学生ローン一覧
学生ローン業者 | 金利 | 借入限度額 | 融資スピード | 備考 |
アイシーローン | 10%~20% | 50万円 | 即日可 | 親の同意書原則不要 |
学生ローン カレッヂ | 10%~20% | 50万円 | 即日可 | 友達を1人紹介するごとに金利が1%下がる |
フレンド田 | 15.0%~17.0% | 50万円 | 即日可 | 社会人も利用可能 |
クレジットカードでキャッシング
18歳以上であれば、クレジットカードでのキャッシングも可能です。
クレジットカードの利用枠は、ショッピング枠だけでなく、キャッシング枠も付いています。クレジットカード会社によって、年齢条件や限度額の大きさに差がありますが、多くの場合18歳以上であればクレジットカードの保有は可能です。
おすすめのクレジットカード一覧
18歳以上が利用できるクレジットカードの中で、おすすめのクレジットカードを紹介します。クレジットカードの場合は学生ローンよりも選択肢が多いので、自分にあったカードを選ぶと良いでしょう。
未成年の場合は、キャッシング枠が少ない可能性がありますが、一定の金額を借りることはできるでしょう。ちなみに、高校生は不可となっている表記をよく目にしますので、注意が必要です。
18歳以上が利用できるオススメクレジットカード
カード会社 | 利用枠 | 申込み年令 |
新生アプラスカード | 10万円~99万円 | 18歳以上(高校生は不可) |
三井住友VISAカード | 5万円~99万円 | 満18歳~満25歳 |
セディナCFカード | 0万円~50万円 | 18歳以上(高校生は不可) |
楽天カード | 1万円~90万円 | 18歳以上(高校生は不可) |
オリコカード | 収入に応じる | 18歳以上 |
三井住友デビュープラス | 10~30万円 | 18歳~25歳 |
学生専用LIFEカード | 5~30万円 | 18歳以上25歳未満 |
ANAJCBカードZERO | 個別設定 | 18歳以上29歳 (学生不可) |
エポスカード | 収入に応じる | 18歳以上 |
18歳未満の人がお金を作る方法
18歳以上の場合には、学生ローンやクレジットカードのキャッシングを利用することができますが、18歳未満の場合には、これらの利用も難しくなります。では、18歳未満の未成年がお金に困った場合には、どのような方法で金策をすれば良いのでしょうか?
もちろん、保護者に相談することが前提とはなりますが、その前提の上で、お金を作る方法を考えてみましょう。
アルバイトをする
15歳以上であれば、一定の制限はあるもののアルバイトをすることは可能です。アルバイトをすると、働いた時間分の給料がもらえるため、安定して一定の収入を得ることが可能です。短期バイトなどでは高収入のバイトがあったり、面接なしで翌日から働けるバイトもあるなど、すぐにお金が必要なケースにも対応しやすいといえるでしょう。
お金を稼ぎながら社会勉強にもなりますので、アルバイトで金策をすることは良い方法だと思います。ただし、高校生の場合には、校則で禁止しているケースもあるので注意が必要です。
不用品を売る
不用品を売るということでお金を作ることも可能です。ヤフオクやメルカリで不用品を販売したり、リサイクルショップで不用品を販売すると、部屋の整理にもなって一石二鳥です。意外なものが高値で売れる場合もあるので、これらを利用すると良いでしょう。
ただし、不用品販売は親の同意がないと、買い取ってもらえないケースが大半です。オークションサイトも年齢制限があるので、親に出品してもらうなどの対策が必要です。
まとめ
未成年者は基本的にはお金を借りることは困難です。銀行カードローンも、消費者金融カードローンも、20歳以上が対象となっているので、未成年者が借入することはできません。未成年者は学生ローンやクレジットカードの利用で金策を打つことは可能ですが、いずれも18歳以上という条件が付きます。
18歳未満の未成年者がお金を作りたい場合には、保護者への相談を前提として、アルバイトや不用品販売などをすることが考えられます。