ゴールドマンサックスは世間から勝ち組の象徴として見られている会社で、仕事自体は激務である反面、社員の生活は派手で合コンではモテモテだと噂されています。
高収入であるため、高級マンションに住むことができるという富裕層の象徴かのようなイメージを持たれているゴールドマンサックスですが、本当にそんなに年収を得ることができるのでしょうか?
社員の派手な生活や合コンでモテモテというネットの噂はともかくとして、本当に高収入なのかどうかについてリサーチしてみました。今回はゴールドマンサックスの日本法人の年収について紹介します。
ゴールドマンサックスとは
ゴールドマンサックスはニューヨークのウォールストリートに本社を持つ会社で、日本では証券会社として有名ですが、世界最大の投資銀行で、株や通通貨、債券の他、保険や富裕層向けのプライベートバンキングなどのサービスを行っています。
世界中に現地法人を持ち、ロンドンや東京、香港など、55の主要都市に会社を構えています。日本法人は六本木ヒルズに本社を構え、約800人の社員数となっています。
大規模である会社にもかかわらず、長らく上場をしていませんでしたが、1999年に上場を果たしたことでも注目を集めていた会社です。
ゴールドマンサックス日本法人
ゴールドマンサックスの日本進出はどちらかというと後発となっており、バブルがはじけた後に行われた規制緩和を追い風として、日本でのポジションを確立した形となっています。
星野リゾートやユニバーサルスタジオジャパンへの再生事業や出資にからんで話題となったことは記憶に新しいという人もいらっしゃるのではないでしょうか。
日本ではゴールドマンサックスジャパンホールディングスを持株会社として、ゴールドマンサックス証券株式会社、ゴールドマンサックスアセットマネジメント株式会社、ゴールドマンサックスリアルティジャパン有限会社の3つを傘下に従えています。
ゴールドマンサックス証券株式会社は投資銀行業務や証券業務などを中心としており、資産運用なども行っています。ゴールドマンサックスアセットマネジメント株式会社は投資家への資産運用や投資情報の提供、助言などを行っています。
ゴールドマンサックスリアルティジャパン有限会社は、関連会社の委託業務をが中心となっており、ホールディングス制の中で、それぞれの役割を果たす仕組みとなっています。
ゴールドマンサックス日本法人の会社概要(2017年現在)
《ゴールドマンサックス証券株式会社》
事業内容 | 金融商品取引法に基づいた金融取引業務 |
住所 | 東京都港区六本木6丁目10番1号六本木ヒルズ森タワー |
電話 | 03-6437-1000 |
《ゴールドマンサックスアセットマネジメント株式会社》
事業内容 | 有価証券などの顧問業務や関連業務 |
住所 | 東京都港区六本木6丁目10番1号 六本木ヒルズ森タワー |
電話 | 03-6437-6000 |
《ゴールドマンサックスジャパンホールディングス有限会社》
事業内容 | ザゴールドマンサックスグループの業務委託 |
住所 | 東京都港区六本木6丁目10番1号 六本木ヒルズ森タワー |
電話 | 03-6437-1000 |
チームワーク重視の社風
外資系企業の社風は個人主義であるというイメージがあるかも知れませんが、実はゴールドマンサックスはチーム重視の社風となっています。この根拠はゴールドマンサックスの経営理念にあり、そこにチームワークを重んじるという内容が記されてます。
一部を抜粋すると、「あらゆる面においてチームワークを重んじる。個人の利益を顧客や会社の利益よりも優先する者は必要としない。」となっており、チームワークを重視していることが分かります。
ゴールドマンサックス日本法人の年収はいくら?
ゴールドマンサックス日本法人における平均年収はいくらなのでしょうか?
残念ながらゴールドマンサックスが公式に発表しているデータはありません。そこで、さまざまなネットでの口コミサイトの情報を独自にまとめると、入社間もない社員でも600万円、実績を上げたベテランともなると4,800万円と投稿されています。
日本の証券会社の平均年収は、30歳で1,000万円から2,900万円といわれているので、一定の信憑性があるかと思います。
しかし、もう少し突っ込んだ情報として、平均年収JPが調査したデータを元に、職種別や学歴別の平均年収を確認したいと思います。
職種ごとの平均年収
ゴールドマンサックス日本法人は給与水準が高いだけでなく、中途採用でもハンデのない評価制度となっており、外資系金融機関ならではの給与制度となっています。
ボーナスを含む
- 総合職の平均給与は1,400万円
- 技術職が980万円
- 一般職が1,000万円
で、かなり高額な報酬となっています。始めて会社から給料をもらった人は、給与明細を見て驚くといいますが、管理職になればさらに高額の収入となります。
外資系企業は成果主義をとっているところが多く、頑張りなどのプロセスではなく、結果がしっかりと評価されることの現れだといえるでしょう。
《職種ごとの平均年収》
年収 | 月給 | ボーナス | |
総合職 | 1,400万円 | 87.5万円 | 350万円 |
技術職 | 980万円 | 61.3万円 | 245万円 |
一般職 | 1,000万円 | 62.5万円 | 250万円 |
参考:平均年収JP
学歴別平均年収
学歴別の年収で見た場合には高学歴であるほど年収に反映されている傾向があります。最も年収が高い世代である50歳から54歳のデータによると、
- 大卒の場合が1,500万円
- 短大卒の場合が1,128万円
- 高卒の場合が960万円
となっており、それなりの格差が見られます。
《最終学歴別の平均年収(50歳から54歳時)》
大卒 | 1,500万円 |
短大卒 | 1,128万円 |
高卒 | 960万円 |
参考:平均年収JP
ゴールドマンサックスに入社するためのポイント
ゴールドマンサックス日本法人の社員として働きたい場合にはどうすれば良いのでしょうか?ゴールドマンサックスは年収が表すとおり、社員クラスも高いといわれています。
そのため、転職先として人気でもあり、転職リサーチサイトの求人にも応募が多い会社です。ゴールドマンサックス日本法人で働くためにはどういう人材になる必要があるのかについて考えてみたいと思います。
面接では理数系の質問をされるケースがある
元社員の口コミ情報などを集め、それらを要約すると、ゴールドマンサックス日本法人が求めている人材の像が見えてきます。
ひとことでいうと会社の利益になる人材かどうかが見られるわけですが、その指標として理数系の質問が面接で問われることが多いといわれています。
資産運用の予測や瞬間的な判断は、数字を根拠とした論理性が必要であるため、これらがしっかりと備わっているかどうかが見られているようです。
まとめ
ゴールドマンサックスの日本法人は、日本では証券会社として有名です。社員の年収は高水準であり、外資系企業ならではの成果主義が給料にしっかりと反映されていることが伺えます。
しかしながら、チームプレイを重視している面もあり、個人主義と思われがちな外資系企業としては異質となっています。
しかし、それが結果につながると理念に記されているので、個人よりもチームを大事にした結果、まわりまわって自分の成果につながると考える人に向いている会社だといえるでしょう。
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