40代になると、お子さんが小学校や中学校へ進学します。お子さんが産まれたのが早いご家庭だと、高校や大学へ進んでいる方も知れません。
住宅ローンの支払いも待ち構えているため、貯蓄をするのは現実的ではなくなります。実は今や、どこのご家庭も貯蓄が難しくなっている状況です。
40代の貯蓄額は30代よりも低い
総務省「家計調査」を紐解くと、年代別の貯蓄事情が明らかになります。
20代は35%、30代でも21%貯蓄できているのに対し、40代では18.1%しか貯蓄ができていません。「子供の教育費や住宅ローンの捻出にお金がかかるから、貯蓄が厳しい」というのは現実的に起こっています。
年齢的にお子さんが進学し、教育費が高くなってくる時期です。公立小学校では年間30万円~40万円程度の支出であるのに対し、大学では国公立で50万円、私立では70万円かかります。
仕送りをするなら、さらに支出は増えるはずです。もし、以前よりも貯蓄ができなくなっている場合、支出が大きい時期であることは理解しておきましょう。
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40代は現状維持を目指そう
お子さんがいらっしゃる場合、40代は貯蓄ができない時期であることが分かりました。しかし、60歳までに3000万円の貯蓄が必要と考えたとき、40代で貯金を食いつぶさないようにしたいところです。
もし、50歳時点で貯金残高が0円になってしまったとすると、順当なペースで考えると50代の10年間は年間300万円ずつ貯金しなければなりません。
40代の目標は貯蓄額の現状維持です。データによると、40代の貯蓄額は1030万円と言われています。もし、40代で貯蓄ができなくなってしまったとしても、現状維持をしていれば50代での毎年の貯金額は年間200万円で済みます。いずれにしても高額ですが、グッと現実的になったと感じるはずです。
長期的に貯金を減らさない方法ですが、貯蓄に充てていたお金を別のものに切り替えることが有効です。実は、ある方法をすれば40代の貯蓄額を維持したり、うまくいけば増やしたりできます。
次の項目では40代でお金を維持、増やすためのライフスタイルをご紹介します。
ポイントは副収入・早期返済・資産運用
お子さんがいる40代が貯蓄をするのは簡単ではありません。40代が真剣にお金に向き合うとき、選択肢は
- 「副業で収入を得る」
- 「借金を早期返済する」
- 「資産運用にチャレンジする」
の3つです。
最初は、副業で収入を得る方法から見てみましょう。アルバイトや在宅ワーク、週末起業などをしてお金を稼ぐ方法が考えられます。月50,000円程度の副収入によって、毎月の赤字を補うことができるはずです。
次に、借金の早期返済を見てみましょう。これは、住宅ローンや教育ローンを借りたときのテクニックです。借金の利息は返済期間が長いほど大きくなってしまいます。
貯金の金利よりも速いペースで増えてしまうのです。もし、ローンと並行して貯蓄をしているご家庭の場合、借金を早期返済すると、将来の負担が軽くなると思います。
最後に、資産運用にチャレンジしてみましょう。40代から老後に向けて資産形成をする方法として、投資が流行しています。
リスクはあるのですが、資産が増える可能性も十分にあります。こちらも元手が必要ですが、貯蓄額に余裕があるなら試してみましょう。
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不動産での資産運用は、将来の資産運用に大きなプラスになります。
40代からの貯蓄事情から考えても大変おすすめです。
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コツはお金に対して攻める姿勢
これらを見ると、40代で貯蓄額を維持したり増やしたりするコツは攻めることです。借金の早期返済や資産運用はもちろん、副業もお金に対して攻めている姿勢だと言えます。
40代は、今まで漠然と貯蓄や消費をしていた人も真剣にお金について考えるべき時期です。お金に対する意識を変えない限り、気が付けば貯蓄ができない状態になってしまいます。
お金に対して攻めの姿勢を持ち、まずは現状維持ができる方法から考えてみましょう。
(文/三堂有人)
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