ロックバンドがYouTubeだけで食える再生回数とは?【第2回】

副業で稼ぎたい        2015年12月22日

Youtuberになってロックバンドを運営

(この記事を読むのに必要な時間は約 4 分です。)


  • バンドマン兼ライターの安藤です。YouTuberという言葉が登場してしばらく経ちますが、私たちバンドマンもコンテンツを積極的に配信すべきです。

    そして、YouTuberになってバンドを運営することで、真のクリエイターを目指すべきです。今回は、ロックバンド(男性3名、女性1名)を運営するために必要なコスト、そして動画の再生回数を考えてみました。

    YouTuberになりたい理由

    今回は唐突な書き出しから書き始めてみましたが、私はYouTuberという職業に憧れがあります。自分たちで企画・編集した動画を配信して広告収入を得て生活できるなんて、ちょっとでもクリエイティブな心があれば興味が湧くはずです。

    私が活動しているhiyorimiというバンドですが、バンドのコンセプト・力量その他諸々を考えてみると、純粋なバンドの力だけでメジャーを目指すのは難しいと感じています。しかし、「好きなことで食べていく」なら、バンド活動だけで生計を立てたいところです。 

    YouTubeの広告収入は、大体動画再生回数×0.1円と言われています。HIKAKINさんは年収1億円以上らしく、うらやましい限りです……。

    リハーサルスタジオ代は200,000回再生でクリア

    バンド活動を始めるにあたって、メンバーと練習をする必要があります。そのためには、全員が演奏できる場所が確保できなければなりません。自宅にドラムセットやアンプ、防音室を用意するわけにもいかないので、一般的なアマチュアバンドマンはリハーサルスタジオを利用します。

    それなりの音質を求めるなら、リハーサルスタジオは1時間2,000~3,000円くらいでしょうか。今のバンドでは週1回大体2~4時間はスタジオに入っていますが、経験上、週1回2時間というケースが一番多いように感じます。 

    【リハーサルスタジオのコスト】

    • 月20,000円(リハーサルスタジオ代 月4回)

    月間20,000円をねん出するためには、広告収入に当てはめて考えると、200,000回再生される必要があります。「傘を持ち上げてみた」という動画がされた事例もあるらしく、もしかしたらいけるかもしれません。

    スタジオ代+ライブ代は500,000回再生

    さらに、私たちバンドマンはライブハウスに出るたび、チケットノルマを支払います。ライブハウスによって差はあると思いますが、地方で、ある程度しっかりしたところなら30,000円くらいが相場になるだろうと考えられます。社会人バンドマンなら月1,2回程度の出演で、十分に多いほうではないでしょうか。 

    【リハーサルスタジオ代+ライブ代】

    • 20,000円(リハーサルスタジオ代 月4回)
    • 30,000円(ライブのチケットノルマ 月1回)

    以上のことから、月50,000円の収入があればよいことになります。大体、毎月500,000回再生されれば目標達成です。筑波大学の研究チームが発表した『Fairy Lights in Femtoseconds』が2週間程度で50万回だったので、少しハードな目標かもしれません。

    その動画はこちら↓↓↓

    ※チケットノルマはバンドで集客することで回収することが基本です。また、YouTuberとしてある程度再生回数があるような人なら、チケットノルマを回収できるくらい集客できそうな気もしますが、ここでは考えないこととします。

    4名が給与所得を得るには……

    YouTuberとしてのゴールは動画収入だけで生活を得ることです。今回の目標は、「YouTubeからの収入だけでバンドメンバーが生活する」なので、どれくらいのコストがかかるかを考えてみましょう。 

    20代後半の男女の平均年収は男性です。この条件に合わせて考えてみると、年間1408万円かかることになります(ここでは、社会保険料その他は考えないこととします)。月間で考えると、1,170,000円ほど必要です。

    【スタジオ代+ライブ代+給与】

    • 20,000円(リハーサルスタジオ代 月4回)
    • 30,000円(ライブのチケットノルマ 月1回)
    • 1,170,000円(男性3名、女性1名の給与)

    つまり、月間1,220,000円が必要です。1200万回の再生回数を達成するには、100万人以上ファンがいる人気ブロガークラスの知名度が求められます。

    YouTube

    音楽で100万人のファンがいるかを確認する指標は、CDの売上枚数やダウンロード回数でしょうか。このクラスのアーティストとなると、ミスチル、サザン、宇多田……など、メジャーのレコード事務所が意地でも手放さないような大御所でなければ不可能です。言い換えるとYouTuberにならなくても生きていけると思います。

    ロックバンドだけで頂点を目指すべきなのか、YouTuberで頂点を目指すべきか……悩みどころですが、どちらも険しい道のりです。もう少し、現実的なロックバンド運営方法を考えてみたいと思います(泣)!

    (文/安藤悟・エストリンクス

    【ロックバンド運営の関連リンク】

    売れるロックバンドになるには55万円!バンドの経営戦略を考えた【第1回】


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    安藤悟
    安藤悟
    1987年、静岡県出身・在住。株式会社エストリンクス代表取締役社長/静岡のローカルWEBマガジン「miteco」( http://miteco.jp/ )編集者。10年以上ロックバンド活動を続けている。愛聴するジャンルはシューゲイザー、ポストロック、激情ハードコアなど。主に、音楽とお金についての話題を執筆する。

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