中日ドラゴンズのレジェンド、山本昌投手がついに引退。18歳でプロ野球の世界に足を踏み入れ、50歳になるまでの約30年間、中日一筋で投げ続けてきました。通算成績は219勝165敗5セーブ、生涯年俸は33億4480万円。
今回は、今年28歳になる野球ファン(中学時代は野球部)の私がレジェンド引退記念と題し、山本昌投手と私、そして、山本昌投手の生涯年俸について取り上げてみました!
50歳で引退する山本昌投手のこれまでを駆け足で紹介
1983年、私が生まれる4年前、山本昌投手は中日ドラゴンズにドラフト5位で指名されました。入団当初の山本昌投手は、「140km/hに満たないストレートとそんなによくないコントロール、そして、カッコ悪いフォーム」と星野仙一氏に評されていました。ドラフトの順位を見ても分かるように、球団からの期待度は低いピッチャーだったようです。
同期は、ヤクルトスワローズで活躍した「ブンブン丸」池山隆寛遊撃手、西武ライオンズの「トレンディエース」渡辺久信投手など、現在はコーチや監督で活躍する人ばかり。プロを引退してから長い時間が経っている人がほとんどです。
1994年、私が野球に目覚めた小学2年生の年に、山本昌投手は自己最多の19勝を挙げ、沢村賞を受賞しました。名実ともにリーグを代表するピッチャーへと成長します。このとき、山本昌投手は29歳です。ちなみに、この年初めて年俸が1億円の大台に乗ります。
その後、ローテーションの一角を10年以上担い続けるのですが、驚きなのは私が大学へ入学した2006年。41歳の山本昌投手は、なんとノーヒットノーランを達成しました。41歳ながら11勝を挙げ、年俸も2億3000万円を記録。このあたりから、「レジェンド」として投げるだけで何らかの記録が生まれるピッチャーになります。
40代に入り、毎年引退説がささやかれながらも、山本昌投手の40代(2005~2014)の成績は45勝41敗。わずか4つかもしれませんが、40代以上のピッチャーが貯金を作っているのがスゴイところです。
検証!ラジコンとクワガタにいくら使えるのか?
いつもの私なら、「HOW MATCHだから、1勝あたりのコストパフォーマンスを……」と、年度別に分析していきます。しかし、今回は球界一のラジコン・昆虫好きの山本昌投手にちなんで、生涯の年収をすべて趣味につぎ込んだと仮定し、ラジコンを購入できる台数とクワガタを何匹羽化させられるのかを考えてみました。
ラジコンを何台購入できるか?
まずはラジコンから。価格.comで売上第1位(2015年10月7日現在)だった、タミヤ「1/10グラスホッパー」は1台5,593円です。山本昌投手が33億円超の年俸をすべてつぎ込んだとすると、599,104台購入できます!
オオクワガタを何羽孵化させられるか?
次に、オオクワガタの飼育費用です。ざっくりですが、普通のオオクワガタを育てるなら、およそ4,740円かかると考えられます。そのため、山本昌投手が全資産を突っ込めば、705,654匹のオオクワガタを羽化できるんです!
(内訳)
- 産卵セット2,000円
- 羽化までに必要な費用1,300円
- 菌糸瓶600円
- ブロック840円
33億円は30年以上絶やさなかった山本昌投手の努力の結晶
現実的には、全額を趣味に投資することはないと思います。しかし、山本昌投手の年俸を考えると、私たちの感覚で生活していたらかなりのお金があまるはず。収入の8割を趣味につぎ込んだとしても、生活することは不可能ではないくらいに稼いでいます。当然、周りから文句を言われることもないと思います。
プロ野球は厳しい世界であり、実力がなければ活躍できません。また、実力がある選手でも年齢とともに衰えていくのは当然のこと。第一線で活躍した20代後半はもちろん、体力的な衰えを感じさせず、レジェンド的な記録を打ち立てた40代以降も含めて、山本昌投手は評価されるべき選手です。その結果が、33億円以上の総額年俸に繋がったのだと言えます。
30年以上のプロ野球人生、お疲れさまでした!