お金に困って銀行カードローンや消費者金融に申し込んだけれど、審査に落ちてしまった場合、苦しい状況に直面するかと思います。しかし、だからといって闇金業者のような貸金業未登録業者に貸してもらうと、後でとても怖い目にあってしまうでしょう。
自分は闇金とは関係ないと思っていた人でも、お金に困った時に闇金被害にあうケースはありますので、十分気をつけなければなりません。この記事では、そんな闇金の情報と、借りてしまった場合の対処法について解説します。
これから借りようと考えていた人も、すでに借りてしまっている人も、ぜひ参考にしていただければと思います。
闇金の基礎知識と見分け方
闇金はひと言でいうと違法行為を行っている違法業者です。貸付を行うこと自体が違法行為にあたるので、闇金から借りた場合の借金は返済義務がありません。
だからといって、放っておいて恐ろしい目に遭っている人がいらっしゃるのではないでしょか。
お金に困った状態で、うっかり勧誘行為に乗っかって借りてしまったがために、あとから厳しい取り立てに悩まされ、返済したところで法外な金利によってますます借金は増えてしまうという、負のスパイラルに陥るのです。
まずは、そのような恐ろしい目に遭わないように、闇金とはなにか?闇金の種類、闇金の見分け方について紹介します。しっかりと覚えておき、うっかり利用しないように気をつけましょう。
闇金とは?
貸金業法では、出資法という法律によって、貸付時の利息に上限が20%と決められています。その利息上限を無視して貸付契約をしているのが闇金です。
貸金業法は改正貸金業法によって規制強化が行われて来たので、貸金業者登録をしている所からの借入は安心できるようになりましたが、闇金の場合はその限りではありません。
もちろん罰則はあり、刑事罰が科される可能性もあります。一方で、闇金被害に悩まされながら、解決方法を模索している人もいらっしゃり、極滅できていないという現状もあります。
解決まで時間がかかると、その分辛い思いをしなければならないため、一刻も早い対応策が求められています。
闇金の種類
闇金にはさまざまな種類がありますので、あらかじめ知っておいて、闇金の手口に引っかからないように気をつける必要があります。たとえば最近増えているのが090金融です。
090金融とは、チラシに業者名と携帯電話番号だけの連絡先を掲載し、振込融資を行います。他人名義の電話や口座を使うため、実態を把握しずらい特徴があります。
ほかにも、合法的な会社に見せかけて融資する都イチ金融や、事業者を相手取ったシステム金融、車を担保にした車金融などが存在し、さまざまな手口で法外な利息を搾取します。
さらに、質屋を装った偽装質屋や、勝手に銀行口座に振り込んであとから法外な利息とともに返済を迫る押し貸しなどもありますので、ぜひこれらの手口を頭に入れておきましょう。
闇金の見分け方
闇金を見分ける方法はいくつかのポイントがあります。そのポイントは全部で5つあります。
- 1つは090金融のようにチラシなどに掲載されている連絡先が携帯番号だけであること
- 1つは登録番号がないこと
- 1つは直接的に融資をしてくれるのではなく、他の人や事業者を紹介してくるパターン
です。
これらの場合には、闇金の可能性が高いので、十分注意しなければなりません。また、金利が20%を超えている場合には、その時点で闇金であると判断することができます。
闇金から借りてはいけない理由
闇金からお金を借りると、何となくリスクが高そうだということは感じ取っていただけたかと思いますが、しかし、今お金に困っている人は、そのリスクよりもお金を借りることを優先したいと思っているかも知れません。
そこで、闇金からお金を借りることがどれほど怖いことなのかを、もう少し具体的に紹介したいと思います。その理由は数多くありますが、特に知っておくべき内容は、
- 金利が法外であることや
- 取立てが厳しいこと
- 警察に被害届を出しても対応してくれないこと
です。
金利が法外
闇金は銀行カードローンや消費者金融カードローンよりも遥かに高い金利です。たとえば銀行カードローンの場合は1%台から14.5%ですし、消費者金融の場合でも3.0%から18%となっています。
しかし、闇金の場合には40%から50%の金利で営業しているケースが多く、しっかり返済できたとしても返済総額は大きくなります。
たとえば、消費者金融で100万円を借りる場合の一般的な金利は10%程度なので、1カ月の利息は8,219円です。
しかし、闇金から50%の金利で100万円借りた場合には、1カ月の利息は41,096円となります。つまり、消費者金融の5倍程度の、超高額な金利がかかります。
取立てが厳しい
取立行為が厳しいことも闇金の特徴です。家まで訪問して暴言を浴びせながら取り立てたり、本人や家族に嫌がらせをするケースもあります。
もしも本人や家族が引っ越して逃げ出した場合には、身内や友人に取立てることもあります。
勤務先に押しかけてきて取り立てるために、仕事仲間に借金していることを知られてしまうこともあります。
このような取立てを苦にして自殺してしまう人もいるほどですので、闇金を利用すると、厳しくて恐ろしい取り立てが待ち受けているという認識が必要です。
警察も対応してくれない
厳しい取立てや嫌がらせを受けたり、法外な金利を請求されると、警察に相談しようと思う人は多いようです。
しかし、残念ながら警察に相談することは、取立て解決法にも借金の対応方法にもなりません。
被害者であることを主張したとしても、警察が助けてくれる期待は薄いでしょう。なぜなら、警察は民事不介入といって、民事については動いてくれないからです。
借金は民事の範疇ですので、刑事事件に発展しない限り、警察は動きません。闇金側も十分にそのことを理解して融資しているので、余計に質が悪いのです。
闇金から借りてしまった時の対処法
ここまでお読みいただき、闇金からお金を借りてはいけないということは、十分にご理解いただけたかと思います。
しかし、すでにお金を借りてしまっている人や、日々取立てに悩まされている人は、一体どのように対処すれば良いのでしょうか?
その場合には、弁護士や司法書士などの専門家に相談すると良いでしょう。
弁護士や司法書士に相談するためには、法律事務所や司法書士事務所へ直接問い合わせても良いですし、法テラスに相談して紹介してもらうこともできます。
弁護士や司法書士に相談する
弁護士や司法書士に相談すると、取立てが止まる上、支払ったお金が帰ってくることもありますので、闇金からの借金問題がスムーズに解決へと向かいます。
ただし、注意点もあります。闇金からの借入をしていると、債務整理の相談に乗ってくれない弁護士事務所や司法書士事務所が多いのです。
そのため、闇金からの借金にも対応してくれる弁護士事務所や司法書士事務所を探す必要があります。
例えば、闇金問題解決専門の「ウイズユー司法書士事務所」は、全国対応、365日24時間無料相談を受け付けています。費用に関しても後払い・分割払いも可能で、闇金問題をスピーディーに解決してくれます。
闇金業者から借り入れてしまい、取立て等で悩んでいる方は今すぐに相談することをおすすめします。
まとめ
どれだけお金に困ったとしても、闇金からお金を借りると恐ろしい目にあう可能性が高いので、絶対に借りないように気をつけましょう。
どうしてもお金に困った場合には、債務整理を検討した方が良いかと思います。弁護士や司法書士に相談しましょう。
万一、既に闇金から借金がある場合にも、対応してくれる専門家はいますので、一度問い合わせてみることをおすすめします。