子供3人で年収400万は無謀?家計簿シミュレーションも公開

節約・貯めたい        2017年03月20日

(この記事を読むのに必要な時間は約 6 分です。)


  • 少子化が叫ばれて久しい今日この頃。もし人口を増やしたいならば夫婦1組あたり3人以上は子どもを育てなければいけない計算になります。

    しかし、それは平均的な年収400万円の家計で実現可能なのでしょうか。詳しくシミュレーションしてみましょう。

    子ども3人を育てるためのお金

    中学までに1人の子どもを育てるのに必要なお金は1,740万円と言われています。

    「そんなにかかるの?」と、思った人もいるかもしれません。しかし、特別なことをしなくても

    • 未就園児は年間84万円
    • 中学生になるまでには年間155万円

    と約倍近くの金額が必要になり、それらを合算するとゆうに1,000万円を越えてしまうのです。

    単純計算したとしても、

    • 未就園児3人で年間252万円
    • 中学生3人で年間465万円

    が必要ということになり、その負担はけっして小さなものではありません。

    これらにプラスして高校や大学の教育費も必要になります。第1子が誕生してから第3子が大学を卒業するまでおよそ30年かかったとして、その間、親としては気を緩めることができない状態です。

    未就学児の保育料

    以上のような金額を鑑みても、子ども3人を育てるには共働きがおすすめとも言えます。

    しかし、子どもを預けて仕事をしようとなると、当然のことながら保育料がかさみます。認可保育園ならば2~3万円の負担で済みますが、なかなか抽選に当たらず困っている家族は少なくありません。

    認可外保育園は園によって保育料が異なります。たとえば企業・院内保育施設ならば福利厚生の一環としてリーズナブルに利用することができます。

    しかし、一般の認可外保育園は高額なところも多く、妻の給与がほぼすべて保育料に消えてしまうというケースさえあるのは、今後改善されるべき点と言えるのではないでしょうか。

    年収400万円/子供3人の家計簿シミュレーション

    内閣府が実施した「平成21年度インターネットによる子育て費用に関する調査」によれば、夫婦2人の生活費の平均は月額17万円、子ども3人では25万円とのことでした。

    2歳(未就園児) 月額7万円 年間84万円
    6歳(小学1年生)および10歳(小学4年生) 月額9万円 年間115万円

    かかるという結果が出ています。もしこれを、家計簿シミュレーションしてみるとどうなるのでしょうか。

    夫の毎月の手取りが22~25万円、妻のパート収入とあわせて夫婦で30万円弱の月収がある、年収400万円の家があったとしましょう。

    子どもは未就園児1人、小学生2人とすると、毎月子どものために15万円は必要な計算です。家計の約半分は子育て費用に消えてしまうのです。

    家賃 6万円
    夫婦の食費 3万円
    水道光熱費 2万円
    通信費 2万円
    ガソリン代 1万5千円
    日用品 1万円

    としてもギリギリの計算となり、暮らしに余裕はないことは明らかです。

    児童手当

    そんなカツカツの生活をしなくてはいけないなら、子どもは3人もいらない」そう考える人が多いのももっともなことです。このままでは少子化を食い止めるのは難しいと言わざるを得ません。

    もちろん、現在でも子育て支援はいくつかあります。たとえば児童手当などを利用してみるのも一つの方法でしょう。児童手当の対象となるのは日本国内に住む0歳から中学卒業までの全児童です。

    支給額は年齢やきょうだいの数によって異なってきます。

    たとえば、3歳までは一律月額1万5千円ですが、3歳から小学校終了前までは

    • 第1子・第2子月額1万円
    • 第3子以降月額1万5千円

    と、きょうだいの多さに応じて多少お得になっています。中学以降はまた一律月額1万円の支給になります。また、年収960万円以上の所得制限世帯は月額5,000円と一定額に固定されています。

    もし、小学生の子どもを3人育てていたとすれば、3万5千円が支給される計算になります。3人目特典が反映された金額になるのです。

    しかし、子どもが全員中学生になってしまうと3万円となり、きょうだいが多いからといってお得になるわけではありません。児童手当の3人目特典は小学生というほんの一時期、しかもわずか5千円というのも改善されるべき点と言えるかもしれません。

    家計節約術

    以上のように年収400万円で子どもを3人育てるというのは並大抵のことではありません。できるだけ節約術を活用して賢く乗り切りたいところです。

    たとえば、ベビーグッズなど一定期間しか使用しないものはレンタルで安くすませるようにしましょう。

    成長とともに次々と新しいものが必要になる衣類はつい安い商品に手を伸ばしがちですが、品質が劣悪だと摩耗も激しいものです。リサイクルショプならば高品質の衣類が安価で売られているので、利用してみるのもいいでしょう。

    旅行やレジャーも楽しみたいところですが、家族が多いほど出費もかさみます。近場・日帰りで楽しめるところはないか、よくリサーチしてみましょう。

    遠くまで出かけても疲れて帰ってくるだけということも多々あります。家族の思い出作りのためには、近くで無理なく楽しめるところが一番なのではないでしょうか。

    また、最近、多くの家計を圧迫しているのが通信費です。家族がそれぞれ別々の会社とスマホを契約しているというような状況ならば、一刻も早く同じ会社に統一して下さい。家族割引などのお得な特典を利用しない手はありません。

    または、家族全員で格安SIMにするというのも非常に賢い選択です。「知識がないから」とあきらめずに、インターネットなどでよく調べてぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

    いくら家計を切り詰めたいと思っても、まったく保険に加入しないというのもリスクが大き過ぎます。掛け捨ての保険を選択すれば、いくらかは安くすることもできます。

    保険会社にすすめられるまま高額商品を契約していないかどうか、今一度見直してみることをおすすめします。

    どこまで子どもの教育費をかけるのかというのも、夫婦で一度じっくり話し合いたいものです。習い事は一切なし、すべて公立という選択もありますが、なかなかそこまで思いきれるご家庭も少ないのではないでしょうか。

    もし、習い事をひとつだけさせるなら何にするのか、また、いつまで続けさせるのかというのもよく考えたいところです。

    本人の希望、資質などとあわせて、より少ない投資でできるだけ多くの実りが期待できるものは何なのか、冷静に考えてみてはいかはでしょうか。

    まとめ

    いかがでしたでしょうか。日本人の平均である年収400万円で子どもを3人育てようというのは、なかなか挑戦的な試みではあります。まわりを見回しても、子どもは多くて2人というご家庭がほとんどなのではないでしょうか。

    ひとりっ子も現在はけっして少数派ではありません。きょうだいが多い=正しいというわけでも、もちろんありません。これだけ子どもの数が少なくなると、たくさんのきょうだいの中で育った人は「抜け目ない」と、必ずしも肯定的に見られないこともあります。

    それでも、親としては将来たくさんの孫と賑やかに過ごすこともできるかもしれませんし、3人以上の子どもを育てればそれなりに楽しいことも待っています。

    困難は多いかもしれませんが、3人以上の子どもを育てるというのはやりがいもあることです。家計を工夫するなど知恵を絞りつつ、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

    日本の少子高齢化にストップをかけるためには、3人以上の子育てをしている家族がもっと増えなくてはいけないのは歴然とした事実であることに変わりはないのです。

    (文/川端まり)

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    木野きのこ
    木野きのこ
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