21世紀になりすでに15年が経過しています。その間にも、時代はすごいスピードでさまざまな変化をとげています。
たった1年後でも、科学や医学は大きく進化をするものです。その中でも特に目ざましいのがコンピューターの技術革新でしょう。
英オックスフォード大学でAI(人工知能)などの研究を行うマイケル・A・オズボーン氏が発表した『雇用の未来—コンピューター化によって仕事は失われるのか』という論文が今波紋を呼んでいます。
今、当たり前に人間が行っている仕事の多くが10年後にはコンピュータに取って代わられてしまう、という内容なのです。
【この記事の目次】
いずれはタクシーもすべて無人になる?
最近特に世界的に話題になり、また開発が進んでいるのが、無人で走行する自動車です。
まだ、無人カーは日本では認可されていませんがすでに10年後を待つことなく2020年開業を目指した会社が設立されたとニュースが伝えています。
仮にこの無人カーが一般的になるとなくなる仕事としてタクシーやトラックのドライバーが該当します。
金融系の仕事こそ、実はコンピュータが得意とするところ
そして、10年後にコンピューターが進化することで、今は1,000万円以上の収入がある銀行員の仕事も激変します。
銀行員の主な仕事のひとつは融資をすることですが、その融資窓口には高性能のコンピューターを搭載したロボットに取って代わるようになると予想されています。
融資先のデータを、入力して分析をするのには人間よりも的確にミスをすることがないからです。これは、銀行だけでなく証券会社にも当てはまります。
2015年現在、すでにロボット化が進んでいる分野もある
最近まではロボットは決められた仕事しかできないとされてきました。しかし、ロボットの進化は人間の想像を超えるパワーとスピードを兼ね揃えています。
そのうち、簡単なスーパーなどのレジやコールセンターなど今までは人が接客をしていた仕事まで、ロボットこなして行く日がきっと訪れるでしょう。
コールセンターでは、現実にアメリカでは音声による対応がスタートしており、これによって60%のコストが削減できたといわれています。このように今の時代にすでにロボット化が始まってしまっている仕事もあるのです。
高度医療においても、ロボット化は必要不可欠
また、医療の面でも、膨大なデータを保存できるコンピューターは進化をしていきます。データからの分析を行い、より正しい診断に繋げて行くことができるのです。
また、患者の遺伝子を分析することで治療方法までも割り出すことが可能になっています。このように、コンピューターの進化は、簡単な仕事だけでなく高度医療にも新しい影響を与えています。
また、センサー技術の働きで、将来的には患者を見守ることができ医療スタッフの必要がなくなるでしょう。人間は、疲れると集中力が低下をすることや、見逃すこともありますがこれがロボットになるとそのようなミスがなくなります。
人間ならではの分野も、もちろん存在する
このように、今まではロボットが人間のかわりとして単純作業をしていましたが、21世紀は知識人のかわりとして働くことが予想されています。
ただ、コンピューターがいくら高度成長してもどうしてもできない分野はでてきます。それは、芸術や創造をすることです。
また、昔からある手に職をもつ職人の代用はすることができません。ある意味、伝統産業でもあり、芸術でもあるからです。
10年後には仕事がないというようにならないように人間にはさらなるスキルが求められます。自分の仕事を、現状で満足しているのではなく未来に向けてスキルアップをしていくことで10年後も残ることができます。
ただ、便利な状況に身を委ねてしまっては、時代に追い越されて行くことでしょう。