「将来のために今月から毎月5,000円ずつ貯金しよう」と思ったとき、あなたは今の家計から5000円を捻出しなければなりません。
節約というと食費を削る人が多いのですが、食費5,000円カットですよ?今月は晩酌なしとなったら嫌ですよね?そんな我慢をしなくてもスマホで簡単に節約できるんです。
格安スマホとは?
日経BPコンサルティングがまとめた「携帯電話・スマートフォン“個人利用”実態調査2015」によると2015年8月のスマートフォンの国内普及率は49.7%、2014年7月に実施した調査結果に比べると約1年間で12.8ポイントも伸びておりスマホの普及率はうなぎのぼりです。
道行く人の2人に1人がもっているスマホですが、スマホには2種類あることを知っていますか?1つはau(KDDI)、docomo、SoftBankといった大手キャリアが販売しているスマホ、もう1つはMVNO業者が販売しているいわゆる「格安スマホ」と呼ばれるスマホです。
さて「格安スマホ」とはなんでしょうか。まず販売している「MVNO」とは「モバイルバーチャルネットワークオペレーター(仮想移動体サービス事事業者」の略称で、大手キャリアのインフラを利用してサービスを提供している通信業者です。
インフラの整備にはお金がかかるので、大手キャリアの回線を借り受ける形でモバイルネットワークのサービスを提供しているのです。借りている方が格安でスマホを提供できるのはずるいと思いますよね?同じようなスマホならば誰だって安い方が良いのですが、格安スマホには大手キャリアよりも劣っている点があります。
格安スマホのデメリット
いまや生活に欠かせないものとなりつつあるスマホは中に膨大な個人情報を取り込んでいます。そのためスマホは便利かつ安全に使える必要があります。価格が安いのは魅力的ですが、使い勝手が自分好みに使えなくては困ります。まずは格安スマホのデメリットを知っておきましょう。
格安スマホの一番のデメリットは大手キャリアのスマホに比べて付加サービスが豊富にないことです。どんな付加サービスが使えないのかまとめてみました。全ての格安スマホに該当するデメリットではありませんが、格安スマホの多くに当てはまるデメリットです。
格安スマホのデメリット一覧
- 携帯各社公式のメールアドレスが使えない
- 音声通話やSMSができない(別料金を支払えば可能なことも)
- 通信速度が遅い
- 端末代金の割引が受けられない
- 公衆Wi-Fi、テザリングが使えない
- 自分でセキュリティ対策しなくてはいけない
- トラブル発生時に店頭でサポートが受けられない
- 海外で使えない
スマホ、つまり電話なのに音声通話ができないというのは意外かもしれませんがそうすることで格安にスマホを提供しているのです。また個人情報の塊であるスマホをまもるセキュリティ対策を自分でというのに不安を感じるという人も多くいます。
問題はSIMカード
「SIMカード」「格安SIM」と言う単語を聞いたことはありませんか?SIMカードとは携帯電話に差し込んである小さなカードで、内蔵されたICチップには利用する人を特定する番号、その人の個人情報が書き込まれています。
SIMカードにはその人が契約した情報も入っていて、電話をするとき、データ通信をするときなどはその都度自動的にSIMカードに入っている契約内容が確認されることになります。
そしてSIMカードの中にはどの通信事業者が提供するスマホで使用ができるかについても書き込まれているので、契約していない通信事業者以外では使用できません。そのような制限を「SIMロック」と言います。
制限されたSIMカードされたカードに対して「SIMフリー」と呼ばれるSIMカードがあります。格安スマホはSIMフリーのカードを差し込んで利用します。
SIMフリーのSIMカードには種類があり、音声通話対応SIMカード、速度制限なしSIMカードなどがあります。格安スマホのデメリットはSIMカードで改善できるのです。
格安スマホの最大メリットは料金
大手キャリアに月額プランの高さに不満を持ったことはありませんか?その多くが「こんなにデータ通信は使わない」です。
確かに時間が空いたらすぐにスマホゲーム、ラインをチェック、データ通信使いまくりという人と、家にいてスマホは電話がかかってくる時だけ使うという人では必要な通信量、速度は全然違いますよね?
現在大手キャリアが提供しているプランはおおよそデータ通信をたくさん使う人向けになっています。あまり使わない人にとっては無駄としかいえない通信量であり、彼らの多くは無駄に通信費を支払っているのです。
データ通信をあまり使わないという人には断然格安スマホがおすすめです。まずは現在のスマホの1ヵ月の通信量を見てみましょう。改めて確認してみると「意外と使っていなかった」と言う人はとても多いです。
使っていると思う人でも一度確認してみると良いですね。実際の使用量とプランの間に差があったら、実際の使用量にあったプランを選びましょう。なければ格安スマホに乗り換えの検討をするべきです。
格安スマホを提供している業者はたくさんあるので、初期費用、月額料金、契約年数、解約手数料を必ずチェックしましょう。
例えばDMM mobileならば初期費用は3,000円、月額料金630円~(1GB、ライトプラン440円あり)、契約年数は通話SIMプランならば1年、通信のみのデータSIMプランは1ヶ月、契約期間内の解約よる違約金は9,000円です。
さて、大手キャリアのスマホを利用している場合は安くても月額7,000円です。DMM mobileならば630円ですよ?家計は大助かりですよね。
通信量は細かくプランがあるので、現在の使用量で契約すると良いです。スマホを変えたからといって急に使用量が増えるということはありません(スマホゲームをしてみたかったという人は再考して下さい)。
また格安スマホのデメリットも使い方を工夫することで解消できることも多いので、通信量が1/10ならば検討の余地は十分にありますよね。あなたはこれからも大手キャリアのスマホを利用しますか?
(文/高橋亮)