パイオニアは有名な電機メーカー。元は音響メーカーでしたが、ここ数年で企業の方向性が少し変化し、現在はカーナビを主に扱うメーカーとなっています。
そんなパイオニアですが、年収や働きやすさはどうなのでしょうか?調べてみます。
パイオニアの平均年収は?
企業の平均年収がまとめられたサイト「年収ラボ」でパイオニアの平均年収を調べてみます。
パイオニアの平均年収は約665万円。国内のサラリーマンの平均年収は400万円代ですから、それと比較しても高いことが分かります。
ところで、ここ数年のパイオニアの平均年収推移はどうなのでしょうか?見てみましょう。
<平均年収の推移>
年度 | 平均年収 |
平成26年 | 665万円 |
平成25年 | 610万円 |
平成24年 | 726万円 |
平成23年 | 715万円 |
平成22年 | 624万円 |
平成21年 | 642万円 |
平成20年 | 726万円 |
平成19年 | 734万円 |
平成18年 | 714万円 |
平成17年 | 715万円 |
ここ10年のパイオニアの平均年収を見てみると、624万円から734万円の間を推移していることが分かります。
平均年収が落ち込んだ平成21年、22年ごろの売り上げを調べてみたところ、売り上げも同様に落ち込んでいることが分かりました。
これにはアメリカの金融危機が発端となってプラズマディスプレイやカーオーディオ、DVDドライブなどの売り上げが減少したこと、それに円高が追い打ちをかけたことが分かりました。
そして、この年にプラズマテレビの開発、生産から撤退を発表していることも分かりました。
その後は徐々に路線を変えてカーナビに転身し、売り上げは再び伸び始めました。それに伴って、ここ数年は平均年収も右肩上がりになっています。今後も売り上げ向上が期待されます。
パイオニアは働きやすい?
パイオニアの平均勤続年数は18.4年と長め。平均勤続年数が長いところを見ると、パイオニアは働きやすい職場なのではないか?と推察できます。でも、平均勤続年数の長さだけでは判断できませんよね。
パイオニアの社風や職場環境などについて調べてみます。
パイオニアはフレックスタイム制
パイオニアでは、フレックスタイム制がとられています。
フレックスタイム制とは、1日の労働時間だけ決められており、出勤と退社の時間が自由なこと。夕方早めに帰宅したければ、朝早く出勤してお昼休みも短めにすればいいわけです。その逆もあり。朝ゆっくり出勤したければ、夜遅めまで仕事をすれば大丈夫。
ある程度自分のペースで出勤できるので、ライフを充実させやすい印象を受けます。パイオニアは残業が少ないのも魅力です。
女性が働きやすい
パイオニアは女性が働きやすい職場です。
女性は結婚、産休、育児など、仕事に影響が出やすい出来事が多いもの。パイオニアは、女性の産休や育児にまつわる仕事時間の調整に関しては比較的温かく見守る風潮があるようです。
カーナビに絞る「選択と集中」のモデルに注目が集まる
パイオニアは今後、カーナビ部門に集中して事業を展開してゆきます。こうして「選択と集中」により復活を目指していきます。「選択と集中」とはつまり何かを捨てるということ。事業の的を絞り、効果を上げていく計算です。
現時点ではこの方法は功を奏している様子。営業利益は確実に上がっています。円安もそれを後押ししている形になっています。「選択と集中」で復活はなるのか?パイオニアに注目が集まっています。
ここまでで、有名な機器メーカーパイオニアの平均年収や働きやすさなどについて調べてみました。年収は比較的高く、働きやすい環境であることが分かりました。
パイオニアでの仕事は人と交渉することが多いので、就職、勤務の際は、コミュニケーション能力が強い武器になりそうです。またパイオニアでは、立案、計画、実行、教育などの能力も評価されるようです。
自分の才能をめいっぱい生かせる職場、能力を伸ばせる職場は魅力的ですよね。自分に合った職場探しがしたいものです。
(文/河原まり)