年収を上げたい

アルバイトだけで生計を立てているフリーターの年収事情

投稿日:2016年10月25日 更新日:


アルバイトの平均時給はいくら

アルバイトは日給や月給で支給されるケースもありますが、基本的には時給で支払われることが多いでしょう。最近は正社員として就職するのが難しく、大学を卒業しても、アルバイトなどの非正規雇用で働いている人が多くなっています。

そこで気になるのがアルバイトの平均時給ですが、実はアルバイトの時給に関しては、都道府県ごとに最低賃金というのが定められています。この最低賃金より低い金額での支払いは違法となるので、最低賃金よりも高い金額を従業員に支払う必要があるのです。

地域別の最低賃金

まずは都道府県別に定められた最低賃金について見ていきましょう。

最低賃金というのは、毎年必ず同じ金額なのではなく、頻繁に改正されています。そこで平成28年度の最低賃金を都道府県別に見ていきたいと思います。

最も高く設定されているのは、やはり日本の首都であり、最も人口が多い東京都となっているのですが、大学生が東京へ出てくる理由の1つでもあります。

確かに大学が多いから東京に出てくるという人もいるでしょうが、日本の大学は学費が高く、支払えない人もたくさんいます。そのため、アルバイトをして学費を稼ぐ必要があるのですが、アルバイト先も多く、最低賃金が高い東京に出てきたいと考えるのは当然でしょう。

ちなみに東京都の最低賃金は、932円となっています。もしこれ以下の時給になっている場合には、法律に違反していることになるので注意しましょう(特定最低賃金など例外はあります)。

東京都に次いで高くなっているのが、東京都に次ぐ人口を誇っている神奈川県です。神奈川県の最低賃金は930円となっているので、東京都と比べても2円しか違いがありません。

大体人口に応じて最低賃金は変わってくるのですが、全ての地域が人口によって決められているわけではないのです。

例えば九州を例に取ってみると、福岡県に次いで人口が多い県は熊本県なのですが、熊本県は715円に設定されているのに対して、九州で最も人口が少ない佐賀県の最低賃金は、同じく715円となっているのです。

ちなみに日本で最も低い時給になっているのは、714円の沖縄県と宮崎県です。

1日の平均勤務時間はどれぐらい

アルバイトで生計を立てている人もいますし、副業としてアルバイトをしている人もいます。小遣い稼ぎで行っている人もいますが、アルバイトで働いている人の1日の平均勤務時間はどれぐらいなのでしょうか。

ちなみに大学生でアルバイトをしている人の平均は、全体で63.7パーセントになっており、1週間の平均勤務時間は14.3時間となっているのです。これを1日で換算すると、大体2時間勤務している計算になります。しかし、7日間毎日アルバイトをしているわけではないので、大体1日4時間前後が平均だと言えます。

これが社会人になるとかなり上昇するのですが、アルバイトのみで生計を立てている人の場合、正社員と同じ時間働いている人もいます。

しかし、アルバイトをしている人は、やはり主婦や高齢者、若者が多くなっているので、全ての人が正社員と同じ時間勤務しているわけではありません。逆に正社員よりもたくさん働いている人も多いのです。

その理由は、給料が安くて生活できない人が多いからでしょう。そのため、社会人の1日平均勤務時間は、正社員と同じ8時間だと考えてよいでしょう。

アルバイトで高収入を得るためには

アルバイトは正社員より収入が低いのが一般的です。しかし、中にはアルバイトでも正社員より高い給料をもらっている人もいます。

なぜアルバイトの方が、正社員よりも収入が多いのか、それは正社員の給料が安いからという理由が1つ、きつい仕事を行っているからというのがもう1つの理由です。

公務員と違い、民間で高い給料をもらうためには、それだけ厳しい仕事をしなければいけません。もし高い給料が欲しいのであれば、高収入のアルバイトを探す必要があるのです。

高収入アルバイトの探し方

高収入のアルバイトを探す場合には、まず求人サイトの選び方が重要です。求人誌やハローワークなどでは、高収入のアルバイトを探すのはかなり難しいでしょう。そこでインターネットを使い、高収入のアルバイトが記載されている求人サイトを利用するのです。

ただし、中には怪しいアルバイトもあるので、安易に応募してはいけません。きちんとした会社であるのか、仕事内容はどうなっているのかをきちんと調べてから応募しましょう。また、怪しいアルバイトの求人が記載されていないサイトを選びましょう。

技術や知識がなければできないアルバイトを選ぶ

アルバイトは民間企業や個人事業を行っている人のところで働くことになります。しかし、高い給料をもらいたいのであれば、他の人ができない高い技術と知識を必要とするアルバイトを選ぶ必要があります。

女性であれば水商売という方法もありますが、男性ではそうはいきません。しかも水商売は思っているよりも厳しい仕事です。

中には危険を伴うような職場もあるのですが、このような仕事をするには、資格を取得していないとできない場合が多いでしょう。

では、知識や技術がないとできない仕事、体力的にも精神的にもきつい仕事には、どのような種類があるのでしょうか。それは

  • 夜勤や早朝勤務が多い仕事
  • 勤務時間が長い仕事
  • 資格を取得していることが条件の仕事
  • 長期間家に帰れない仕事
  • 危険を伴う仕事

があります。夜勤や早朝出勤を行えば当然夜勤手当を付ける必要があるので、その分高収入になります。勤務時間が長ければ、その分時給も高く設定されていることが多いでしょう。

当然体もきついので、ある程度体力や精神力が必要です。資格を取得していないとできない仕事の定番と言えば医療関係です。医師や看護師、薬剤師などは高収入ですが、資格がないと仕事ができません。

また、遠洋漁業などは長期間家に帰れなくなります。さらにビルの解体工事や高所での作業、危険物の取り扱いなども資格が必要ですし、かなり高い技術と知識が必要になります。

どれぐらいの年収の人が多いのか

アルバイトの年収というのは、人によってかなり差があるのが一般的です。なぜなら先ほども紹介したように、都道府県によって最低賃金が異なること、しかも学生と社会人では勤務時間にかなりの差が出てしまいます。

最近は年金の支払額を上げられたにも関わらず、政治家の悪政で年金支給額が下げられてしまったため、定年退職後もアルバイトをしている人がたくさんいます。定年退職者の年収も、当然学生や社会人とは大きく異なるのです。

アルバイトをしている学生の平均年収

まずはアルバイトをしている学生の平均年収を見てみましょう。

学生の場合には、高校生や大学生が主にアルバイトをしていますが、高校生は夏休みなど長期の休みのみアルバイトをしていることが多いでしょう。そのため、大学生や専門学生の平均年収となっています。

学生の場合、1週間で14時間から15時間勤務となり、それが1ヵ月になると60時間前後になります。全国平均時給が大体850円から900円前後であるため、900円と考えて、1ヵ月で54,000円、これが1年になると、648,000円となるので、大体学生の平均年収は、65万円前後と考えてよいでしょう。

アルバイトで生計を立てている社会人の平均年収

学生の場合には、親からの仕送りや奨学金を利用している場合もあるので、65万円前後が平均年収となっていますが、アルバイトで生計を立てている社会人の場合にはどうでしょうか。

社会人の場合には、親からの仕送りも基本的にありませんし、奨学金もないので、アルバイトのみで生活をするようになります。そのため、学生に比べてかなり年収も高くなっています。

しかし、正社員と比べるとかなり低くなっているのが現状です。もちろん年代によっても大きく変わるのですが、

年収 割合
100万円未満 17%
100万円から150万円 45%
150万円から200万円 22%
200万円から300万円 11%

となっています。もちろんこれ以上もらっている人もいるのですが、その数はかなり少ないと言えるでしょう。

よってアルバイトで生計を立てている人の半数近くは、100万円から150万円の間の年収となっているのです。

(文/出川宏)

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