東京でひとり暮らしをすることに憧れている人もいるのではないでしょうか。
24時間いつでも利用できる遊び場やおしゃれなショップ、地方にはないショップやテレビや雑誌で取り上げられるような飲食店など魅力を感じるものがたくさんあります。
交通機関も充実しているので地方に比べると車がなくても不便さを感じることも少ないのではないでしょうか。
メリットを挙げるとキリがないのですが、実はデメリットもあります。
東京で暮らすことでデメリットとなるのが、何をするにもお金がかかり値段が高いことです。
家賃や食料品、日用品や交際費、何から何まで高いと感じる人も多いのではないでしょうか。そんな中で東京で快適な生活をするには年収500万円が最低ラインだと言われることがあります。
地方暮らしからすると年収が500万円もあればとても贅沢な生活ができる気がするのに、東京では最低ラインなの?と驚く人もいるでしょう。
東京都の平均年収ってどのくらいなの?
東京都に住む人の平均年収は全国でも一位で、623万円となっています。平均月収は41万円、平均賞与は128万円です。
もちろん年齢や性別によっては平均を下回ることもあるのですが、他の地域と比べても圧倒的に高いと言えるのではないでしょうか。
年代別に見てみると
- 30歳で479万円
- 35歳で542万円
- 40歳で601万円
となっています。今回は東京での快適な一人暮らしということなのでひとり暮らしの割合の多い30代で考えてみましょう。
年収500万円、東京での生活レベルはどのくらい?
年収500万円で独身の場合、手取り額は400万円前後になり、単純に12ヵ月で割ると月の手取りは30万円ほどです。
税金や保険料の負担が年間で100万円ほどなので年収500万円でも実際に手元に入るお金はさほど多くないのですが、一人暮らしであれば問題なく生活していくことができます。
月収30万円であれば家賃は10万円程度でも問題なく支払っていけるでしょう。もしくは家賃をもう少し落として駐車場を借りて車を所有したりできますね。
月収30万円から家賃負担10万円を差し引いても20万円残りますので、一人くらいの水道光熱費の平均が1万円、通信費がスマホやネット回線などで1万2,000円ほど、生命保険料が2万円これらの固定費を差し引いても十分に残ります。
残った分から食費や交際費、被服費、雑費などを出しても貯蓄に回す額を残すことができるのではないでしょうか。
ただし、毎日外食や飲み会などに行って帰りはタクシーでなんて生活をしていては貯蓄どころか赤字になってしまう可能性もあります。ある程度の節度を守ることで年収500万円で快適なひとり暮らしを送られると考えておきましょう。
【関連記事】?年収400万円と500万円とで手取り額、生活レベルはどう変わる?
東京でカツカツの生活をする?悠々自適に地方に移る??
東京都でひとり暮らしをする際に考えるのが家賃についてです。
地方と比べると同じ広さの部屋でも2倍以上の家賃がかかることもあり、家賃は固定費となるので必ずかかるものです。ですから利便性を求めるのか、それとも経済的な余裕を求めるのかによって住む場所を洗濯しなければなりません。
年収500万円なら都心のタワーマンションも可能
年収が500万円あれば15万円から20万円の家賃が発生する都心のタワーマンションに住むことも可能です。
利便性の高さを求めるのであればやはり魅力的でしょう。ただし、家賃負担が大きくなるのでその分他の部分で生活を切り詰める必要があり、場合によっては毎月カツカツになることも覚悟しておかなくてはなりません。
家賃を抑えて経済的なゆとりが欲しい
家賃負担をできるだけ抑えたい場合には都心から離れたところに住むことが大切です。
とは言っても交通機関が充実しているので都心に通勤する人の多くは郊外に住んで通勤時間に2時間ほどかけている人も少なくなく、車の所有などを考えるのであれば郊外に住むことでゆとりのある生活を送ることができます。
利便性の高い東京で切り詰めた生活をするのか?利便性には欠けるが家賃相場などが低い地方で生活をするのか?メリットやデメリットを考えていきます。
地方であれば20代、30代で年収500万円を超えるという人はそこまで多くはないのですが東京であれば普通にたくさんいるのが現状で、特に珍しいことではありません。
東京で快適なひとり暮らしをするために東京で頑張ることを決めたのであればまずは年収500万円を目標にしてみてはいかがでしょうか。
(文/中村葵)