付き合ってかれこれ3年、お互い好きなのになかなか結婚にふみきれない――そんなカップルはけっこういます。
「第14回出生動向基本調査」によれば、出会ってから結婚するまでの平均交際期間は4.3年だそうです。お互いに何となく結婚を意識しているのにプロポーズできないでいる理由はいったい何なのか?ひとつには経済的な理由があるようです。
最近では結婚式を挙げないカップルも増えていますが、節目としてやっぱり式は挙げたい……それなら、貯金はいくらあればいいのでしょうか?検証してみましょう。
プロポーズから結婚式までの流れは?
プロポーズのあと、結婚式まで何かとあわただしいものです。その前にちょっとシミュレーションしておきましょう。
もしも彼女の家柄が伝統的な感じなら、ご両親はあなたが正式な感じでご挨拶をしたり、結納式を挙げたり、ということを望んでいるかもしれませんね。
まず、プロポーズしたら顔合わせ食事会というのをやります。これは結婚する本人同士と両親だけの6人で行われるのが一般的です。結婚式の3ヵ月~6ヵ月前になるように行うのが理想。どこかオシャレなホテルや料亭が会場として人気です。
結納については、どこまでしきたりを重んじるかによって、やったりやらなかったりといろいろです。ゼクシィの調査データによれば、結納を行ったのは22.2%。
最近では、結納といっても仲人をたてたりせず、結納品は婚約指輪の交換など、記念品を交換するケースが多いです。それから、結婚式、披露宴、引き出物、指輪交換の計画を立てます。
結婚のイベントにかかる費用は?
実際に結婚式に向けて貯金が足りるかどうか、どれくらいのレベルの式ができるのかどうか調べるために、結婚式までのイベントにかかる相場金額について見てみましょう。平均金額は以下の通りです。
顔合わせ食事会・・・・・・6万円
指輪・・・・・・30万~40万
結婚式、披露宴・・・・・・150万から200万
その他、新婚旅行、引っ越し代など、総額・・・・・・300万円ほど。
顔合わせ食事会 | 60,000円 |
指輪 | 30万円から40万円 |
結婚式、披露宴 | 150万円から200万円 |
新婚旅行、引越し代など | 50万円 |
総額 | 300万円ほど |
プロポーズから結婚式、その後の新生活スタートまでに、ふたり合わせて300万円程度貯金しておけば安心できそうです。
結婚後にかかる費用は?
結婚を考えているなら、結婚式はスタート地点にすぎません。それから新生活が始まるわけですから、そのための費用も考えておきたいですね。まずは賃貸に住むとして、家具や食器、家電を全部新しくする場合、50万円から100万円くらい見ておけば大丈夫そうです。
結婚式を簡単に済ませたい場合
とはいっても、「貯金はないけど今すぐ結婚したい!」という状況もありますね。でも、人生の大きな節目として結婚式はやりたい……。
その場合、ふたりで婚姻届を出した後、結婚式披露宴を親族だけでやり、しかも、結婚式会場は使わないでレストランなどでの食事パーティーにする、というのもいいでしょう。
無料で貸切できる、オシャレな喫茶店を見つけるとよいでしょう。そして、これまでどちらかが住んでいた家に二人で住むなどすれば、家具を購入する必要もありません。
すべてをシンプルに済ませれば、かなり出費をおさえることができます。仮に、それぞれの親戚を20人ずつ招待するとします。一人10,000円のお料理を予約して、家族ごとに3,000円分の引き出物を準備すると、ウェディングドレスのレンタル費用を合わせても50万円くらいにおさまります。
結論、結婚式は気持ちが大事
最近では結婚式披露宴会場を使わない、手作り感覚のウェディングパーティーも人気です。
結婚式は何よりも気持ちが大事。これまでお世話になってきたご両親への感謝の気持ちを伝えることができればよいのです。ウェディングパーティーの場でご両親への感謝のお手紙を読み上げたり、歌を歌ったりすると感動的なパーティーになるでしょう。
(文/河原まり)