働きながらキャリアを積むことに対して今は男女の差がなくなっていた現代において「年収500万円以上」は働く女性たちのハードルの1つはではないでしょうか。
女性管理職に続いて働く女性の中で勝ち組の証明となる「年収500万円以上」を叶えた彼女たちはどんな生活をしているのでしょうか?
キャリア女性が重視するポイント
ケース1.年収510万円
まず目黒区在住の20代女性の部屋を紹介します。彼女の仕事内容は技術系の正社員です。年収510万円の彼女が暮らす部屋は築17年の1K、家賃は82,000円です。
決して広い部屋ではありませんが、バルコニーが2つあること、3方向から光が入り風通しが良い構造で気に入っているようです。また最寄駅から徒歩4分、4駅利用可能という好立地で周囲も背の低い建物ばかりで圧迫感がなく彼女は大満足のようです。
ケース2.年収700万円
次に港区在住の30代女性の部屋を紹介します。彼女の仕事内容は営業系事務の正社員です。年収700万円の彼女が暮らす部屋は住まいにこだわりがないというため築30年と古いものですが、駅や大通りに近くて交通の便が良い、家賃70,000円の1LDKの部屋です。
近隣が条例の関係で高い建物が建たず、部屋から新宿の高層ビルの夜景がきれいに見えるなど眺望の良さがお気に入りポイントのようです。
1LDKという間取りなので仕事スペースや寝室などのプライベート空間を維持しながら友人を招待してホームパーティーをひらくこともあるようです。
ケース3.年収1,000万円
最後に渋谷区在住の20代の女性の部屋を紹介します。彼女の仕事内容はクリエィテブ系のフリーランスです。年収1,000万円の彼女が暮らす部屋は築15年の2LDK、最寄駅から徒歩8分の物件の家賃である195,000円はご主人と折半しているようです。
彼女は自宅がオフィスでもある個人事業主であり、オフィスの賃料がかかっていないことを思うとやや高めの家賃も受け入れられるようです。
専業主婦と違いご主人と生活時間帯が異なるため2LDK以上の部屋は必須であり、大好きな都心に行きやすいなど条件にこだわって部屋を選んだそうです。
このように職種別、年代別にわけた女性が住む3つの物件を紹介しましたが、まず年収の割にそれほど高額な部屋で暮らしていないことがポイントです。また駅までの近さも3人に共通しています。
交通の便が良い、アクセスが良いというポイントは時間を無駄にしないことにつながります。3人ともお金と時間に対するコスト意識が高いようですね。
10人に1人の勝ち組生活
女性のための求人・転職サイト「とらばーゆ」が働く女性322人にマネー事情を調査した結果、全体の8割以上が年収400万円未満で、500万円は全体の約1割です。
10人に1人の彼女たちですが職業は専門職が多いですね。資格や専門職種などの強みがあると年収が高くなるようです。今回の最高年収は800万円の食品会社で働く30代の女性です。
独身で購入したマンションで暮らしており、高い収入ですから派手な生活をしているかと思いましたが月収45万円のうち10万円ほどは貯蓄へ、18万円は住宅ローン、残り約15万円が生活費と特別派手な生活ではありません。
勝ち組女性は貯蓄上手?
注目したい点が貯蓄です。年収800万円の彼女も月約10万円貯蓄へ回しています。
今回の調査で働く女性の平均貯蓄額は約330万円、最高貯蓄額はなんと7,000万円です。不景気が続いているので貯めても不安、貯蓄はあってもありすぎることはないという考えです。
そのため貯蓄する目的も8割が将来を見越しています。財テクしている人も全体の約4割、自分の資産なのできちんと把握・管理が常識となりつつあるそうです。
財テクとしては預金がトップ、注目したいのが預金に続いて多いのがネットオークションの利用ということです。株式投資や投資信託が少なく、今あるものを手堅く運用する、要らないものは売ってお金にするという考え方が主流のようです。
女性なら避けられない結婚と出産
Girls Channel(ガールズチャンネル)で年収500万円超える女性はどんな会社・立場で働いているのかというスレッドについて読むと、「独身だから」という意見が多く出てきます。
まず仕事の選択肢は子どものころから決まっています。国家公務員になり年収500万円を超えた女性は小さな頃から一生懸命勉強してきた結果だと堂々と宣言しています。
どんな働き方をするにしろ500万円を超えるためには努力が必要だということが解ります。しかし努力でどうしてもうまくいかないのは結婚や子育てなど自分以外の優先事項ができた時です。
例えば看護師の場合
看護師で年収500万円を超えている人は休日・夜間出勤そして残業をしているからであり、結婚したり小さい子を育てながらは難しいと意見を言っています。
この意見については同意する人も多く、結婚や育児は高年収を難しくしてしまうのでしょう。逆に子育てをすることを視野に入れて保育園と提携している企業に就職して現在年収700万円で働く女性もいます。就職する時にそこまで考えられていることはすごいことですね。
例えば経営者の場合
経営者という女性は人生は選択の連続でどちらかを選ぶしかないという意見です。プライベートの充実、家庭を持ち子どもを産み育てることは考えずに仕事を選んだのが彼女の選択です。
人生の成功や満足は自分以外には分からないものです。年収500万円以上になって「すごい!」と周囲に言われても自分が満足していなければなりませんね。
経営者の彼女の言う通り自分で選択していくことが大事ということです。家族がいるならば相手もあることですから自分だけの人生でなくなるので話し合うことが大切ですね。
年収500万円以上の女性は合理的
人生には選択しなければいけないことがたくさんあります。仕事、結婚、育児などその都度選択していうことが大切です。何が幸せなのかはその人によって異なりますが、年収500万円以上の女性は全てにおいて合理的だと思われます。
周囲の評価よりも自分の大事にしているポイントを優先し、生活レベルや将来のことについて考えているようです。
特に住んでいる物件は金額的に無理のないところ、ストレスを感じないところを選んでいるように感じられます。駅までの近さなどの立地や景観ですね。
コストと時間の管理がしっかりできているからこそ、パフォーマンスの高い生活・仕事ができるのだと見受けられます。そういうことができるからそこそこの年齢で500万円以上の年収を得られるのですね。
以上のとおり何人かの働く女性の生活の概要を紹介してきましたが、世の中の女性にはたくさんの希望があります。例えば「マイホームを持ちたい」「大手企業に就職をしてたくさんボーナスをもらいたい」「素敵な結婚式場で式を挙げたい」などなど。もちろんこれまで紹介してきた人たちはそれらがすべてかなっているわけではありませんが、自分の優先順位を明確にし時代にそぐう生き方をして社会で活躍している人たちと言えるでしょう。
では、これまで紹介してきた女性たちはいったいどうして就職先を探し出したのでしょう?
さすがに契約社員の女性はいませんでしたが、アンケートの結果、彼女たちの多くがDODAエージェントサービスなどの転職エージェントのサービスを活用したそうです。
また、正社員転職情報サイトなどの専門サイトの活用も見受けられました。
これら転職サービスは転職情報に関するリアルデータを保有しており、就職活動をフォローしてくれます。業種に至っては「サービス系」「アシスタント系」から「クリエイティブ系」「事務系専門職」「金融系専門職」「営業職」「技術系職種」などさまざまな業界を網羅し、その情報も豊富なため、転職をした人たちの満足度は非常に高いものでした。
ただ、いくら情報がふんだんにあるとはいえ、結婚相手までは紹介してはくれませんので、あしからず。(笑)
(文/高橋亮)
(文/HOW MATCH編集部)