これで成功! 住宅ローンの借り換え
人生で一番大きなお買い物といえばマイホームでしょう。多くの人はローンを組んで何十年という長い年月をかけ、何千万円という大きな大きな借金を返済していくことになります。
この住宅ローン、一度組んだらあとはひたすら月々の返済に追われてはいませんか?実は賢く住宅ローンを借り換えることができれば、総返済額が100万円単位で変わってくることだってあるのです。ここでは賢い住宅ローンの乗り換え方について紹介します。
借り換えのタイミングは?
金利がどのくらい下がったら乗り換え?
借り換えの時にもっとも気になるのが金利。借入時よりも、「同じ金利タイプ」のローンが0.3%以上下がっていれば借り換えのメリットが生まれます。
まずは「同じ金利タイプ」で0.3%以上下がっていたらシミュレーションをしてみましょう。変動金利で借り入れをしていた場合、金利が上がりそうで心配なら固定金利への借り換え時と考えましょう。ただ、返済総額は上がってしまうケースが多いので要注意です。
たいていの場合、当初固定金利の当初の金利優遇期間が終了すると、固定金利ではなく変動金利になることが多いようです。すると当然金利があがってしまいますね。なので、タイミングとしては、優遇期間が終わる前に、他の「当初固定金利」の住宅ローンへ借り換えるかどうかを検討しはじめるのがいいでしょう。
年収が下がる時は10月までに借り換えを
住宅ローンを借り換える際にも審査があります。審査を通るための最大のポイントは収入。「残業代が減って年収が減りそうだから住宅ローンを乗り換えよう」と決心する方も多いでしょう。
ただ、年収が減ると借り入れできる額も減るので要注意です。サラリーマンの場合は、年収が確定する前に借り換えのアクションを起こしましょう。もし年収が下がってしまうことが確実になってしまったら、その年の10月頃までに手続きを済ましたほうがベターです。
また転職する人は、転職する前に乗り換えた方がいい場合があります。乗り換えの審査では、勤続年数も大事なポイント。年数が浅いと審査を通らない場合もあるのでこちらも要注意です。
健康なうちに手を打とう!
住宅ローンのほとんどの金融機関の借入れ要件には「団体信用生命保険に加入できること」とあります。つまり、生命保険に加入できる健康状態である方が乗り換えにはきわめて有利なのです。
若いうちは、なんとなく「自分はいつまでも元気」と楽観的に考えてしまいがち。ですが、自分がずっと健康がどうかなんて誰にもわからないことなのです。年をとればとるほど健康に対するリスクは大きくなります。住宅ローンは若いうち、健康なうちに見直して借り換えておきましょう。
どこの銀行を選ぶのが一番賢い?
手数料に要注意!
住宅ローンの借り換えで、成否を分けるのは実は諸費用かもしれません。せっかく金利が下がって、支出が減るというのに、手数料で何十万もかかってしまってはメリットが享受できませんね。手数料はネット銀行の方が圧倒的に有利。最低30,000円の商品もあります。
保証料・繰り上げ返済手数料無料がおすすめ
保証料がない、というのはとても重要です。保証料は金利に換算すると「毎年0.2%」。決してあなどることはできません。また、繰り上げ返済に関わる手数料も重要なチェックポイント。理想的なローンはインターネットから1円単位で、しかも繰り上げ手数料無料で返済できることです。
気になる疾病保障付の住宅ローン
最近人気を集めているのが疾病保障付の住宅ローン。これは、借入時に設定した病気になった場合に、住宅ローンの残高が0になるもの。大黒柱のお父さんとしては、「超」安心の住宅ローンです。
でも当然のことながら金利は高く設定されています。メガバンクの場合、「毎年プラス0.3%」程度です。「毎年プラス0.3%」だったら、他に生命保険に加入したほうが支出は抑えられるかもしれません。選ぶなら「疾病保障が無料」の住宅ローンを選択しましょう。
金利などローンに関係する状況は刻一刻と変化していますから、常にアンテナを張っておくことがなにより大事。インターネット上で簡単にシミュレーションができるので、人気のローンをいくつか申し込み、メリットがあるならすぐに行動を起こしましょう。
いま以上に優秀なローンができれば、再度乗り換えればいいのです。方法によっては100万円単位で総額が変わってくる住宅ローンの借り換え。賢く乗り換えて、支出を減らし、資産を少しでも増やしたいものです。