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ゴールドカードの利用枠から審査時の年収基準を逆算する裏技

投稿日:2016年2月29日 更新日:


ゴールドカードの審査基準とは?

ネット上で様々な憶測が飛び交っているゴールドカード入会時の年収基準。過去には「年収500万円以上」などと明確な基準を打ち出していた各社だが、現在では会員数確保とブランド力の維持という相反したミッションを達成するため「安定した収入が見込める方」という極めて曖昧な基準を掲げている。

そのため、中には「年収よりも勤続年数(=安定性)や返済履歴の方が重要」という間違った認識を記載しているサイトも多数存在している。

しかし、カード発行においては割賦販売法において足切りとなる年収基準が存在しており、それ以下の年収の人物が申し込みを行っても審査は当然否決となる。今回は、その足切りとなる年収基準の計算方法と、ゴールドカードのメリットについて解説する。

カード発行のための最低年収基準がわかる!

発行会社はクレジットカード発行の際、法律に基づいた「支払可能見込額調査」を行い、年収や家族構成を基にクレジット利用可能な枠を算出している。

つまり、「支払可能見込額」を自分で計算することができれば、申込予定のクレジットカードの最低利用可能枠と比較することで法律上の足切り年収を算出することができる。

支払可能見込額とは?

支払可能見込額とは、「クレジット利用者の年収」「生活維持費」「クレジット債務」をもとに算出される「1年間のクレジットの支払いに充てることが可能とされる金額」のことである。

クレジットカードの利用枠は、最大でもこの支払可能見込額に「経済産業大臣が告示した率(2016年1月時点では「0.9」)」を乗じた金額までと法律で定められている。

例えば三井住友ゴールドカードの場合、ショッピング枠は70万円~200万円となっているので、

支払可能見込額×0.9>70万円

とならなければ法律上発行できないことになる。

実際に計算してみた!

前項までをご理解いただいたところで、スタンダードなゴールドカードである三井住友VISAゴールドカードを作るために必要な年収を見てみよう。

三井住友VISAゴールドカードのショッピング枠は70万~200万であり、支払可能見込額に0.9を乗じた金額が最低でも70万円以上になる必要がある。ここでは家賃負担を有り、クレジット債務は無しとして、各世帯人数別に利用可能枠が70万円以上となる年収を計算してみる。

  • 1人世帯:194万円
  • 2人世帯:255万円
  • 3人世帯:287万円
  • 4人世帯以上:318万円

家賃の負担があって、クレジット債務が無い人が三井住友VISAゴールドカードに申し込む場合、これらが法律上の足切りラインとなる。

当たり前だがこの法律で定められたラインをクリアした上でさらに会社基準による審査があるため、このように算出した年収を超えていたとしても必ずカードが発行される訳ではないのであしからず。

ついでにワンランク上のカードも計算してみた!

三井住友VISAプラチナのショッピング枠は原則300万円からである。ついでなのでこれも前項とおなじ条件で足切り年収を計算してみよう。

  • 1人世帯:450万円
  • 2人世帯:511万円
  • 3人世帯:543万円
  • 4人世帯以上:574万円

やはりプラチナになると取得するための足切り年収が一気に上がっている。ネット上では年収500万円で三井住友プラチナが取得できるかと検証しているサイトもあるが、このように計算するとショッピング枠300万円という条件の下では1人世帯の場合のみ取得できる可能性があることがわかる。

ゴールドカードのメリットとは?

ゴールドカードの様々なメリット中でも特に汎用性が高いものとして、旅行傷害保険があげられる。この保険は、旅費を事前にゴールドカードで支払うと、旅行中にケガをしたり死亡した場合、おおよそ5000万~1億円が補償されるというものだ。

地味ではあるが各社に共通して存在し、非常に有用なので、長距離の移動が多い方はぜひ活用されてはいかがだろうか。

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