2ヵ月にもわたる長期休暇があり、毎日の自由時間も多い大学生。夜更かしなんて当たり前、規則正しい生活を送る人がどれだけいるのか。
少し前まで大学生をしていた私からすると、それが少数派だったことは間違いありません。卒業単位に近づく3回生、4回生になるにつれて傾向は顕著になり、早朝から開講される授業を受けること自体避けるようになります。
だから早起きする人も少ないですし、夜型の生活を送る人も珍しくなかったり。私も一時期はそうでした。
時間にルーズな大学生 起床時間がやっぱり遅い
「大学生は怠惰だ」と指摘する声があります。よく聞く話であり、理由にはさまざまありますが、多くの焦点となるのは起床時間のこと。
とある調査によると、平日の小学生やサラリーマンは、遅くとも7時半に起きているようです。8~9時にはそれぞれの活動がはじまりますので、当然といえば当然の結果でしょう。
しかし、大学生とみられる年代になると平日の起床時間はグッと上がり、8時を過ぎてしまいます。多くの大学は1講義目の時間を9時前後と設定しており、小学生やサラリーマンの活動開始時間とさほど変わらないはず。それにも関わらず30分以上もの開きがあるのです。
ただ、これには大学生ならではの理由があると私は思います。先述したように、1回生、2回生である程度の単位を満たすと、徐々に受けられる講義が限られます。そうなると必然的に、朝の講義が少なくなるのです。早起きをしないことはむしろ、大学生にしかできない特権とも言えるかもしれませんね。
早起きで50万もトクする?どのくらい早く起きればいいのか
とはいえ、早起きをすれば活動時間が確保でき、1日でやれることが増えます。大学生のなかには、寝すぎてしまい何もできないまま、1日を終えた経験のある人もいるのではないでしょうか。私はそんな日ばっかりでした。
今思うと、やっぱりもったいないんです。その時間で思い出に残るようなことができたかもしれない、もっと生活を楽しめたかもしれない、もっと言えば人生の糧になるような経験ができたかもしれない。睡眠は大学生の特権なので、後悔はしていませんが、そう考えることもあります。
しかし、寝すぎた時間を使って働いていたら良かった、と思うことはしばしば。大学生というのはお金がないもので、それは時間があるから遊んでばかりいるからですが、やはり困ることもたくさんあるんですね、食事とか光熱費とか。
少し調べてみましたが、例えば、今より「1時間」早起きするのを1年間続けた場合、年間365時間もトクします。一般的なアルバイトは、974円が全国平均らしいので、その時間を働けば「355,510円」も稼げるのです。35万円もあれば、海外旅行に行ったり、ほしいものがなんでも買えたり、何回でも飲み会に足を運べたりします。食事や光熱費に困ることも、おそらくありません。
15日間も確保できる!時間があるからこそ大切にしよう
35万円を稼ぐために、毎日働き続けるのは少し酷です。お金と引き換えに健康を失ってしまいます。だから、あくまで「大学生にとっての365時間は、35万円にもなる」と考えてください。もちろん、身体を壊さない程度に働くのは大切なことです。
それからもうひとつ。365時間は、15日間に相当します。ちょうど半月程度です。その時間を全て自由に使えるとしたら……、皆さんは何をしたいでしょうか? 「早起きは三文の得」と言いますが、毎日の生活時間を1時間延ばすだけで、生活が大きく変わるかもしれません。
時間がある大学生だからこそ、そのメリットを存分に活かすべきです。“早起き大学生” を目指して、日々をぜひ見直してみてください。
(文/吉松京介・エストリンクス)