求人情報を見ていると、地域によって給与額に差があることに気づきます。特に都心の求人情報は高時給ですよね。高い年収を希望しているのなら、平均年収の高い地域に引っ越して職探しをする、というのもひとつの手かもしれませんね。
さて、ここでは高年収を狙う男性へのお役立ち情報をお伝えします。以下、2015年の平均年収が高かった地域ベスト5を挙げてみます。
【この記事の目次】
1位:東京都港区 平均所得1023万円
港区は経済活動が大変盛んなので日本のビジネスの中心といわれています。とくに虎ノ門、新橋、芝といったオフィス街が有名。
その他、青山、赤坂といった商業エリア、六本木という歓楽街、汐留、台場といった大規模開発地区も含んでいます。麻布、白金台といった住宅街は富裕層が多いことで知られています。
港区には企業が集中しているので、それだけ仕事も見つかりやすいといえます。でも、港区のような、いわばお金持ちな地域では、物価も高い傾向がありますね。
ちなみに港区の平均家賃はワンルームで126,000円。ちょっと面倒でも電車で40~50分離れれば、40,000円から50,000円で快適なワンルームが見つかります。港区で職探しをして、住まいは都外、というのが経済的な選択だといえます。
2位:東京都千代田区 平均所得848万円
千代田区の構成を分析してみると……。まず、区のほぼ中心に皇居があります。大手町、丸の内などのオフィス街があり、周辺は新聞会社の本社や放送局が多くなっています。その他、大学や神社、ホテル、公園など。
仕事の見つかりやすさについていえば、特殊な技能や知識を持っているほど見つかりやすい、というのは他の区と同じです。でも、高層ビルが立ち並ぶ都心なだけあって、企業も多く入っています。職種にこだわらなければ、比較的みつかりやすいといえるでしょう。
千代田区の家賃相場はワンルームで10万円。経済的なことを考えるなら、都外に住んで電車通勤した方がいいかもしれませんね。
3位:北海道 猿払村 平均所得784万円
猿払村はオホーツク海側の北端にある、北海道の中でも一番ホタテ漁が盛んな地域。青い空と緑の地面が続く広大な大自然に囲まれた田舎町でありながら、この高所得を叩き出しているのはホタテの水揚げ地日本一だから。水揚げは力がいるので、男性の手が必要です。
猿払村の求人情報を見てみると……。確かにホタテに係わる水産加工系の求人が多いですね。都心と違うのは、都心は人の入れ替わりの速度が速いのに対して、北海道は全体的に人の入れ替わりが少ない、ということです。平均所得が高い地域ではあっても、高給与の転職先がすぐに見つかるというわけでもないようです。
4位:東京都渋谷区 平均所得736万円
渋谷区にはオフィス街、繁華街、商業施設、ファッション関連の産業がギュッと密集しています。渋谷区に本社を構えている会社も多く、通勤しているサラリーマン男性も多いです。
就職のしやすさは、渋谷区だからしやすい、といえるわけではないと思いますが、求人の数が多いだけ高給与のものが見つかりやすいイメージがあります。
5位:兵庫県芦屋市 平均所得612万円
兵庫県芦屋市は国際観光文化都市に指定され、オシャレな街並みが続いています。高級住宅地で、富裕層が多く住んでいます。
芦屋市内に稼げる仕事が多いから平均所得が高い地域になったのではなく、お金持ちが引っ越してきた結果、平均所得が高い地域になった、といった方が良さそうです。
実際、画家や音楽家、作家、詩人、プロ野球選手などが多く住んでいます。
引っ越すならどこがいい?
こうして平均年収が高い地域の特徴をみてみると、経済活動が活発な都会は、確かに高給与の仕事が多い、といえます。
一方で、田舎町でありながら高所得者が多い地域は、必ずしも高給与の仕事を簡単に見つけられる訳でもないということも分かりました。家族を養う男性なら、高給与の仕事の見つかりやすさは特に気になるところですよね?
高給与の仕事に就きつつ静かな暮らしを楽しみたいなら、都会で仕事をしながら、住まいは郊外にする、というのが良さそうです。
それか、北海道の猿払村のようなところに引っ越して、水産加工系の工場や牧場などで働きながら、できるだけ自給自足するというのも楽しそうです。高年収の仕事に就けるかどうかは分からなくても、出費がかなり抑えられ、貯金に回せそうです。
(文/河原まり)