自宅でインターネットを利用する場合、最近では光回線を利用することが当たり前と思えるほど、光回線の普及が進んでいます。
光回線が出始めた当初はNTTのBフレッツしか光回線サービスはありませんでしたが、最近ではNTT以外のキャリアやプロバイダが光回線サービスを提供しています。
しかし、数多くの光回線サービスが登場した結果、結局どこのサービスがおすすめなのかが分からないという人が増えているようです。
そこでこの記事では、サービス選びの目を養うために、光回線のキホンを知っていただき、その上で各社の月額利用料を紹介します。
光回線は戸建てで利用するかマンションで利用するかによって、ファミリータイププランやマンションタイププランがありますが、シンプルに料金比較をするために、ここではファミリータイプの月額費用を紹介いたします。
サービス選びのために光回線のキホンを知ろう
少しでもお得に光回線を選ぶためには、まずは光回線のキホンを知っておくことをおすすめします。押さえておきたいキホンは
- 工事費などの初期費用について
- ひかり電話について
- 回線速度について
を知っておくと良いでしょう。
これらのキホンを知らなければ、月額料金だけで比較しがちとなってしまいます。しかし、その他の要因も含めて検討をしないと、同じ土俵で比較することができません。
その結果、せっかく契約して工事までしたのにもかかわらず、他の光回線の方がお得だったということにもなりかねませんので、しっかりとキホンを理解しておきましょう。
違約金や工事費用などの初期費用がかかる
光回線の契約をした場合には、契約金や工事費用がかかります。
たとえばNTT西日本やNTT東日本が提供しているフレッツ光の場合は、契約料800円と初期工事費用18,000円が必要です。
工事費用は月々500円の分割払いとなり、支払い終えるまで月額料金に上乗せされますので、工事費用を含めた金額が実質月額となります。
ただし、その分の割引があったり、光回線会社や販売代理店のキャッシュバックキャンペーンなどで補てんされることも多いので、実際には工事費用の負担がないことが多いでしょう。
工事費用分割や割引料金の適用によって、契約期間が定められますので、途中解約の場合は工事費用の残額や、割引に対する違約金が発生しますので注意が必要です。
ちなみに回線工事とは、光回線の引き込み工事のことで、1時間ほどで終わる手軽な工事です。
電話料金の安い光電話がお得
光回線はインターネットを快適に利用するためのものですが、固定電話もセットで光にすると電話料金が安くなります。
NTTの固定電話の基本料金は月額1,700円ほどですが、光電話にすると会社によって300円から500円で済みます。
また、通話料もお得です。
従来の電話回線では通話距離が遠くなると電話料金が上がり、市内が3分で8円程度、遠いところでは3分で最大80円程度必要だったのが、光電話の場合は全国一律料金で8円前後の料金となっています。
固定電話をよく利用する人は通話料がお得ですし、ほとんど利用しない人も基本料金が安くなるので節約につながります。
光電話をインターネット電話(IP電話)と勘違いしている人もいらっしゃるのですが、光電話は一般の固定電話です。そのため、通話品質が良いという特徴があります。
回線速度の見方を教えて!
光回線は通信速度が最大のウリです。
最近の光回線は1Gbpsという通信速度が一般的となっていますが、それがどれくらいの速度であるかイメージができないために光回線に変えていない人もいらっしゃるかも知れません。
そこで、光回線の速度がどれくらい早いのかを知っていただきたいと思います。
回線速度は時速でたとえると分かりやすいです。
たとえば、光回線の前に主流だったADSLという回線の速度は1Mbpsから50Mbpsでした。時速でたとえると徒歩から原付バイクほどでしょう。
光回線が出始めた当初のBフレッツやフレッツ光プレミアムの場合には100Mbpsとなり、私鉄特急くらいの速度となりました。そして、現在の1Gbpsとは1,000Mbpsのことで、つまり飛行機と同じくらいの速さとなります。
光回線はADSL回線と比較すると原付バイクと飛行機ほどの違いがあるのです。
光回線には3つの種類がある
光回線は主に3つの種類があります。
まずはNTTやKDDIのような回線事業者が提供している光回線、次にNTTの設備を利用してプロバイダなどが独自に光回線サービスを展開している光コラボ、最後に地域限定でサービスを提供している光回線です。
種類別に違いがあるわけではなく、それぞれの会社ごとに独自性があるため、結局色々なサービスを比較する必要があるのですが、どうしても多くのサービスを探していると頭がゴチャゴチャになってしまいます。
少しでも頭の中を整理した状態で探すと効率が良いので、どのタイプの光回線なのかを知っておくと、探しやすくなるでしょう。
光回線の種類別月額料金をご紹介
では、光回線の種類別に月額料金を見比べてみたいと思います。一旦契約してしまうと、しばらくの間は変更することが難しいので、選ぶ時には慎重に選びましょう。
ここでは光電話や工事費用は考慮せず、実質回線利用料で比較します。
実際に回線を選ばれる際には、以下の情報である程度目星をつけてから、工事費用やキャンペーンの詳細をチェックされると効率的です。そのため、あえて月額料金のみ紹介します。
独自回線を持っている光回線の月額料金
独自回線を持っている光回線はNTTのフレッツ光とKDDIのauひかりがあります。フレッツ光は光回線の草分け的存在であるため、その品質にも定評があります。
auひかりは、光回線と一緒に、スマホやタブレットや携帯電話をまとめ、データ定額サービスに加入すると最大2年の間、月々2,000円の割引が可能です。
auの携帯電話を契約している人はauひかりでの加入を検討すると月々の通信料が削減できるでしょう。
独自回線を持っている光回線の月額料金
フレッツ光 詳細▶ | 4,910円(1Gbps)※NTT西日本でプロバイダOCNの場合 |
auひかり 詳細▶ | 5,100円(1Gbps) |
コラボ光の月額料金
コラボ光とは、NTTフレッツ光の設備を借り受けて、独自サービスを展開することを指します。そのためフレッツ光と同等の品質で、さまざまなプロバイダの光回線を利用することが可能です。
SIMのセット割や光パックなど、各プロバイダごとのサービスに独自色があるため、自分に合ったサービスを選びやすいという特徴があります。
ちなみに、フレッツ光から乗り換えることを転用といいますが、転用の場合は解約にならないので、契約期間中にフレッツ光から気軽に乗り換えができるメリットもあります。
コラボ光の月額料金
OCN光 詳細▶ | 5,100円(1Gbps) |
softbank光 詳細▶ | 3,800円(1Gbps) |
BIGLOBE光 詳細▶ | 4,980円(1Gbps) |
DMM光 詳細▶ | 4,820円(1Gbps) |
ドコモ光 詳細▶ | 5,200円(1Gbps) |
地域限定光の月額料金
全国展開をせず、地域限定のサービスを提供している光回線もあります。
月額料金が安価であるというメリットがある反面、提供エリア外への引っ越しの場合には移転ではなく解約となってしまうデメリットがあります。
地域限定光の月額料金
NURO光 詳細▶ | 関東のみ | 4,743円(2Gbps) |
コミュファ光 詳細▶ | 東海のみ | 5,130円(1Gbps) |
eo光 | 近畿と福井のみ | 4,500円(1Gbps) |
ピカラ光 詳細▶ | 四国のみ | 4,953円(1Gbps) |
BBIQ光 | 九州のみ | 4,700円(1Gbps) |
関東で提供しているNURO光は2Gbpsという超高速光回線であるため、最近注目が集まっている回線です。
まとめ
光回線は多くの提供会社があるため、選別することが難しくなっています。そのため、各社をしっかりと比較して選ぶと良いでしょう。
ここで紹介した情報で目星を付けてから、実際にはその時に行っているキャンペーン情報を参考にしながら選択すると効率的でお得です。
しっかりと納得できる回線をお選びいただき、充実の光回線ライフをお過ごしいただければと思います。
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