29歳という年齢で貯蓄がない人は、人生おけるピンチと考えた方が良いのでしょうか?確かにお金がないと将来に対しての不安がある上、さまざまな機会ロスとなっている場合があります。
男性も女性も29歳という年齢は、
- 結婚資金や家の頭金
- 保険商品への投資
- 資産運用
など、生活費以外のところにも気を配らなくてはならない年齢です。年収のうち一定割合の給料はしっかりと貯金に回し、ある程度の貯蓄額を確保しておきたい年齢ともいえるでしょう。
この記事では、29歳で貯金がない場合に世間からどう見られる可能性があるかや、どんな機会ロスがする可能性があるかについてあなたと一緒に考えてみたいと思います。29歳貯金なしは、はたしてピンチなのでしょうか?
29歳で貯金なし!こんな人は世間からこう思われている?
29歳で貯金がない場合、世間からどのような目で見られる可能性があるのでしょうか?
ネットの質問サイトなどをリサーチしていると、貯金がない投稿者と回答者のやり取りを無料で見ることができますが、それらのページを数多く見て行くと、貯金がない人が世間からどのように見られているかの共通点をあぶり出すことができます。
もしもあなたが29歳前後の年齢で、「自分は貯金がないけど大丈夫だろうか?」と思っているのであれば、これらの共通点を参考にしていただければと思います。まずはそれらの情報をまとめてみました。
浪費家である
29歳の年齢で貯金がない人は、世間から浪費家と見られる傾向があります。
社会人になって何年も経ち、場合によっては役職も与えられている人もいらっしゃるかと思いますが、収入と社会的ステータスが上がる一方で貯金がないと、後から後悔することが増えるかも知れません。
中には実家暮らしで、固定費が節約できているはずなのにお金が手元に残らないと嘆いている人もいらっしゃいます。
収入が増えても趣味や衣服、飲食や衝動買いなどに浪費をしていれば、いくらお金があっても足りませんし、浪費は癖になる可能性が高いので、買い物をする時にはひと呼吸おいて、本当に必要なものだけを買うように心がけましょう。
ビジョンがない
貯金がないと人生のビジョンがないとみなされることもあるようです。
ファイナンシャルプランナーなどのお金の専門家は、まず最初にライフプランを設定します。さまざまなライフイベントを考慮しながら、老後資金までしっかりと考慮し、人生のビジョンをライフプランに落とし込みます。
このように、お金は人生のビジョンに大きく影響されますので、29歳という年齢で貯金がない場合は、ビジョンがない人だと思われるようです。
後先考えていない
ビジョンがないということよりも短期的な意味合いで、後先考えていない人だという風に思われることもあります。
貯金は将来のための備えですが、直近でお金が必要になることもあり得ます。いざという時にお金がないと困るケースも想定できますが、それに備えていないことからも、後先考えていない人だと思われてしまいがちなのです。
しっかりと人生のビジョンを持って、それをライフプランに落とし込み、必要なお金を割り出すことは理想ではありますが、少なくとも直近に臨時出費があっても良いように、一定の貯金をするという意識は持っておいた方が良いでしょう。
貯金がないのはあなただけではない!過度な不安は不要
29歳で貯金がないという状況が世間からどのような目で見られがちなのかを紹介して来ましたが、全てを真に受けてしまうと不安や焦りを大きく感じでしまわれるかも知れません。
しかし、それほど世間の目を気にする必要がないというデータを紹介したいと思います。
金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査(2016年)」(2人以上世帯)によると、20代で貯金がない世帯は45.3%となっており、約半数が貯金なしというのが20代の実態なのです。
1年歳を重ねて30代になったとしても、貯金のない30代の世帯は34.2%と依然高い数値となっており、貯金のない人の数の多さを物語っています。
つまり、貯金がないのは決してあなただけではなく、3割から5割の人が貯金がない状態なので、過度に焦る必要はありません。
もちろん、だからといって貯金が不要ということではありませんので、しっかりと貯金をされることをおすすめします。
29歳で貯金なし!想定される機会ロス
29歳の年齢で貯金がない場合は、将来リスクだけでなくさまざまな機会ロスも想定されます。本来であればチャンスだったのに、お金がないがために諦めないといけないというのは勿体ないことですよね?
でも、それらの機会ロスとは具体的にどんなことが考えられるのでしょうか?貯金がない場合の機会ロスについて紹介したいと思います。
転職でのスキルアップの機会ロス
ヘッドハンティングされてより賃金が高い会社へ転職するチャンスや、自分自身がやりたいことを業務としている会社への転職、現職よりも上質な経験を得ることができる転職など、自分をスキルアップする方法として転職は有効な方法の1つです。
しかし、貯金がなくて仕事の移行期間の生活費を工面できず、転職を諦めざるを得ないとなると、人生での大きな機会ロスと成り得ます。貯金がないと転職も慎重にならざるを得ないのです。
自分への投資の機会ロス
自分が習得したいノウハウを学ぶための学校や習い事、自分が知りたいノウハウを教えてくれるセミナー、自分を成長させてくれる自己啓発プログラムなど、自己投資にもお金がかかります。
せっかく自分が受講したい内容のものがあったとしても、貯金がなくて受講できなければ学ぶことはできません。
読書は安価で自己投資することができますが、より専門性の高い学びは高額であることが多いのです。そのため、貯金がないと自己投資への機会ロスとなってしまいます。
素敵な出会いや人付き合いの機会ロス
素敵な人が集まるイベントや、メンターに成り得る人とのお付き合いも、お金がなければ制限されてしまいます。
本来はそういう出会いから化学反応があって、自分にとってかけがえのない人脈となるはずが、貯金がないという理由のために、そのチャンスをフイにすることも考えられるでしょう。
人脈は人生の宝に成り得るほど重要なことですが、お金のためにそれをフイにしてしまうのは勿体ないといわざるを得ません。
結婚の機会ロス
結婚資金がなくて結婚を諦めている人も多いようです。経済的理由により、婚活を積極的にできなかったり、相手との交際に億劫になるケースもあるようです。
人生のパートナーとの出会いも、貯金がないという理由で機会ロスとなっている可能性もあるのです。
子供との生活の機会ロス
仮に結婚したとしても、貯金がないために出産に慎重になっている夫婦も数多くいらっしゃいます。
子どもが産まれると生活費だけでなく、子どもの教育費も捻出しないといけないため、多額の資金を準備しなければなりません。
そのため、貯金ができてから子作りをすると考える夫婦もいらっしゃり、結果的に授かりにくい年齢となって機会ロスとなるケースもあるようです。
まとめ
29歳で貯金なしの場合、世間から浪費家・ビジョンがない・後先考えてないと見られがちですが、実は3割から5割の世帯が貯金なしという実情があります。
ただ、貯金がないとさまざまな機会ロスが生じる可能性がありますので、しっかりと貯金をすることがおすすめです。
貯金がない人が多いので、過度に不安になる必要はありませんが、機会ロスのことを考えると貯金の必要性は高いと考えられますので、まずは貯金に対する意識を高めることが大切です。
(文/田中英哉)