僕はオタクだ。
お金の使い方が、社会人としてはやや適正ではないという自覚がある。
結婚もせず、あまり真っ当な贅沢もせず、そのくせ毎月数万円単位で怪獣のフィギュアを買っている。
そんな僕の友人知人にも、やはりオタクはチラホラいる。
今回は、ちょっとオタクと日本の経済についての話をしてみたい。
コミックマーケットは金が動く!コミケ…それなに?
皆さんは、コミックマーケットという言葉をご存知だろうか。通称コミケなんて呼ばれているが、これは日本中のオタクにとっては垂涎のイベントである。
主に夏と冬の2回行われるもので、僕の知人らも大勢詰め掛ける。
とは言え、コミケは日本最大のオタクイベント。
その経済規模は、いかばかりか。
ちょっと調べてみれば、180億円なんて数字が飛び出してくる。
確かに以前、テレビでコミケについての特集を観ていたときも、180億円というワードが飛び出してきた。
しかし、ちょっと調べた程度なので、この180億円が何年度のものなのか、これが判然としなかった。
2014年のデータで恐縮だけど、この年のコミケの来場者数は、550,000人と発表されている。延べ550,000人ということだろうけど、それでも相当な数だ。
コミケでは何が売られているの?何が楽しいの?
気になるのは、そんなに大きな金額が流れているイベントで、何が売られていて、どう楽しめばいいのかということである。
僕も実は一度しかコミケに行ったことはないが、要はオタクグッズの即売会である。
同人ブースやら企業ブースが色々と林立していて、たとえば人気アニメのエロ本の争奪戦が起きていたり、エッチな格好をしたコスプレイヤーがうろうろしていたり。
ほぼほぼこういう印象のイベントだと思ってもらっても間違いではない。
そのため、アニメやエロ方面に明るくない僕のようなオタクは外様になってしまう。
相対的に見れば僕の好きな怪獣に関するブースは非常に少ないので、ちょっぴり物足りない。
まあ、これは個人的な愚痴になってしまうか。
ともかく、日本中のオタクたちが躍起になって欲しいものを買い漁り、カメラでエッチなねえちゃんたちを撮影しまくるのがコミケということだ。
じゃあどこでやってるの?
こんな大規模なイベント、コミケ。
これほど多くのオタクを受け入れている会場というのはどこになるのかというと、2016年の冬開催地は東京国際展示場となっている。
というか、ほとんど毎回東京国際展示場での開催になっている。
たまに幕張メッセが舞台になることもあったり、初期はもっと小さなハコでやっていたようだけど。
ところで知人のモデラーが、ここ数年、毎回コミケに同人模型サークルとして出展をしている。
出展をするには企画側に申し込みをすることになるが、この際の料金が9,100円。
安いか高いかは分からないんだけど、コミケでは毎度、実に35,000ものサークルを募集しているということなので、このサークルの申し込み料金だけでも結構な額になる。
この知人のように、自ら出展して、コミケでの収益を得ようとするサークルの主宰者にとっては、この9,100円は言わば場所代ということかもしれない。
これで欠損が出てしまうと、僕なら地団駄を踏むほど悔しいものだけど、きっとみんな大人なんだろう。
ちなみに、一般の来場者の場合は、別に入場料をとられる心配もない。
よほど欲しいものがない以上は、早朝からの並びに参加する必要もないので、興味があるという方は、昼飯でも食べた後に覗いてみるのもいいだろう。
(文/松本ミゾレ)