定期預金をうまく使うことで、より貯蓄がスムーズで効率よく行えるようになります。一度、定期預金の使い方を見直してみましょう。
定期預金とは何か?もう一度確認
定期預金というのは、半年や1年、10年など、期間を定めて銀行にお金を預ける貯蓄のことです。普通預金よりもお金の出し入れの自由がないかわりに、金利が高めであるという特徴があります。それでは、定期預金を上手に使う5つのポイントについて考えてみましょう。
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1.普通預金口座も活用する
ほとんどの銀行では、定期預金口座だけを開設することはできません。定期預金目的で普通預金口座を作ったら、そちらもしっかり活用するようにしましょう。定期預金口座と普通預金口座の使い分けは簡単で、「今すぐは使わないお金」や、「使う時期が決まっているお金」を定期預金口座に預け、「日々の生活や引き落としに使うお金」を普通預金口座に預けます。
定期預金を預けることで、クレジットカードなどの引き落とし額に普通預金口座残高が足りない時、自動で融資してくれる制度が利用できる場合もあります。もちろんそんなことにはならないのが一番ですが、万が一の時に自動貸し付けが受けられるというのは案外便利なものです。普通預金口座は使わないから、と放置してしまうのではなく、しっかり活用するようにしましょう。
2.金利だけでなくサービスにも注目
定期預金をどこの銀行に預けようか迷ったとき、誰もが「金利が何%か」を気にします。しかし、金利だけで銀行を選ぶのは少し待ってください。銀行のサービスには、様々なものがあります。ATM手数料無料や振り込み手数料無料、ポイントバック制度などです。
定期預金を契約することによって、こうしたサービスが使えるようになる銀行もあります。総合的にその銀行で口座開設をするメリットがどのくらいあるのかといったことに着目するようにしましょう。
また、もともと普通預金口座を持っている銀行で定期預金を開設すると、口座開設の手間が省けて便利ということもあります。サービス内容をしっかり吟味することも大切ですが、新たに口座開設をするのが面倒でどんどん先延ばしになってしまうくらいなら、口座開設済みの銀行の定期預金を利用してみてはいかがでしょうか。
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3.中途解約について知っておく
定期預金は、期間の途中で解約することもできます。受け取り利息は少なくなってしまうものの、元金が減ることはありませんから安心してください。中には、定期預金を解約すると元金割れしてしまったり、そもそも解約できないと思い込んでいる人もいますが、これは間違いなのです。
ただし、定期預金とよく似ている「銀行側が満期を決められる預金」(最高10年定期として預けるが、金融情勢によっては銀行が途中で満期を繰り上げる可能性がある。一般的に利率が高い)などは元金割れする場合もあるため、契約時にしっかり内容を確認しましょう。
4.満期は短めがいい?
定期預金の満期は、1週間程度の極短期間のものから、10年といった長期間のものまで様々です。お金の用途に合わせて選ぶことになりますが、10年などの長期間に渡る定期の場合、中途解約のリスクがそれだけ高まります。また、今は低金利時代ですから、今後、より高金利の商品が出ることも予想できます。あまり長期間の定期に預けるよりは、短めの定期に繰り返し預ける方が賢いと言えるでしょう。
5.分割して預ける
100万円のお金があった時に、A銀行ひとつに預けるよりは、50万円ずつA銀行とB銀行に預ける方がお勧めです。何故なら、途中で30万円が必要になった時、分散させておけば片方だけを解約することで対応できるからです。ただし、いざという時の貯蓄が別にある場合や、A銀行で「100万円以上定期預け入れで○○円キャッシュバック!」などのキャンペーンをやっていた場合はこの限りではありません。
定期預金の賢い使い方をマスターして、無駄なくお金を増やしましょう!
(文/平野恵子)
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