貯蓄額の中央値

節約・貯めたい

貯蓄額の見るべきは平均値ではなく「中央値」。これを知れば現実が分かる!

投稿日:2016年2月1日 更新日:


現実に近い貯蓄額は中央値を見ないと分からない

自分の年代の平均貯蓄額を見たことがありますか。平均年収は知っていても、貯蓄の平均額は知らないという方は案外多いかもしれません。見たことがあるという人は、自分の年代の貯蓄の多さに驚いたという方も多いことでしょう。ここでは平均貯蓄額ではなく、中央値を見て必要な貯金額を考えてみましょう。

えっ!?自分の貯蓄少なすぎる!?

インターネットで自分の年代の貯蓄額を調べて、自分貯蓄額の方が低いことがわかると、もっと節約をして貯蓄しなければ、と焦るもの。平均貯蓄額の 多さと、自分の貯蓄額の少なさのギャップに驚く人も少なくないのではないでしょうか。

確かに「平均貯蓄額=みんなが貯蓄している金額」と捉えることもできます。 しかし、実は平均貯蓄額を見ただけでは実態はよく分かりません。平均値というものは貯蓄が極端に多い人も少ない人も含めて全てを平均化、すなわち全体の数値を個数で割ったものですので、収入格差や世帯ごとの所得格差が広がる今、参考となる適正な貯蓄額を知るヒントにするには厳しい場合もあります。

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見るべきは全体のちょうど真ん中の値

極端な例ですが、A,B,Cという3人がいてAとBがそれぞれ貯蓄額100万円と200万円だったとしてもCに貯蓄が1億円だった場合、平均貯蓄額は約3400万円となり、多数派であるはずのA,Bの値から大きくずれることになります。

ここでは貯蓄額を平均で見るのではなく、値を順番に並べていったときに全体の丁度真ん中に位置する値(上記の例で言えば貯蓄額200万円のB)を見ることによって、本当に多い自分の年代の貯蓄額を見ることにしてみましょう。

30代、40代、50代の貯蓄額の中央値はこれだ!

さて、それでは年代別貯蓄額の中央値を見ていきたいのですが、まず始めに平均貯蓄額と貯蓄額の中央値がどれだけ違うのかということをわかりやすくするために、平均貯蓄額から見ていきましょう。

  • 20代 183万円
  • 30代 415万円
  • 40代 614万円
  • 50代 1124万円
  • 60代 1765万円

平均貯蓄額はこのようになっています。多いか少ないかは別にして、そんなに貯蓄していない!という声が聞こえてきそうですね。

では、平均貯蓄額ではなく、年代別の貯蓄額の中央値を見ていきましょう。

  • 20代 30万円
  • 30代 130万円
  • 40代 300万円
  • 50代 408万円
  • 60代 740万円

とこのようになっています。中央値の金額の方が自分の貯蓄額に近い!という方が多いのではないでしょうか。平均貯蓄額というのは、ごく一部の富裕層や資産家が大きく値を押し上げていることがわかります。

中央値の方が実態に近い?

30代にしろ40代にしろ、貯蓄が1000万円を超えている人もいるのです。その大きな数字が平均貯蓄額を引き上げています。

一方の中央値はすべての値を並べたときの真ん中の数字。とびぬけた数字があるときは、中央値のほうが実態に近くなるという傾向があります。

このことを踏まえて分かることは、「30代のうちは、貯蓄のある人とない人の差がそこまでは大きくない」けれど、「40代になると貯蓄のある人とない人との差が一気に開いてしまっている」ということです。

中央値よりも貯蓄額が多くても油断は禁物!

上記の平均貯蓄額と貯蓄額の中央値を見ると大きな格差があると言えることがわかります。それだけ一部の人が平均貯蓄額に大きな影響を与えているということなのです。

しかし、自分の貯蓄額が中央値よりも大きかったからといって油断はできません。中央値となると、平均貯蓄額以上に年収が低い人も影響を及ぼしてくることになります。あるデータによると、「金融資産がない」と答えた世帯の割合は、およそ3割とも言われています。自分の年収であれば本来もっと貯蓄が必要だということも考えられるでしょう。

子どもがいる家庭であれば、これから子どもにかかるお金も増えてきます。特に女性は一定期間、仕事を休む可能性があるので、今までと同じように貯蓄できるかどうかは、まだまだわかりません。

退職金や老後の年金があてにできない今の時代、子どもがいなくても会社を引退したら旅行に出かけたいと思っている人や、自分の趣味に時間を割きたいと考えている人はある程度まとまったお金を貯めておく必要があるのです。 

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本当に必要な貯蓄額とはいくらなのか?

ここまで考えてくると「じゃあ自分の本当に必要な貯蓄額はいったいいくらなんだ?」と思えてくることでしょう。でも、迷うのは当たり前です。

なぜならば、あなたが「20年後にどういう生活をしたいのか」または、「どういう老後を送りたいのか」などによって貯めるべき貯蓄額はまったく違ってくるからです。

貯金や貯蓄に目標が大切というのはこういう理由によるのです。

貯蓄をふやす方法は?

貯蓄が苦手な人は、まずは一定額を強制的に貯蓄に回す方法をおススメします。収入の1~2割くらいを、毎月定期預金に移してしまい、残りのお金で生活することがポイントです。

手元にあるとお金を使ってしまうタイプの人に特に有効です。金利が少ないとはいえ、定期預金なら多少はお金が増えていくので、ムダ使いを防ぎつつ貯蓄を増やしていけます。また、ネット定期は比較的金利が高めなのでおすすめです。

貯蓄を増やす方法としては、投資運用を考えてみるのも一つの手。投資というとリスクが高く感じますが、中にはローリスクローリターンのものも。

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必ずしも増えるとは断言できませんが、うまく利用すれば貯蓄を増やせる可能性があるので気になっているなら、資産運用について一度勉強してみてはどうでしょうか?知識や情報は、お金を増やすうえで、大きな武器になります。投資の話については、「投資信託」記事一覧のページに詳しい記事があるので一度読んでみてください。

ほかに、生命保険を利用してちゃっかり貯蓄する方法もあります。別記事でも紹介した方法なのですが、保険は満期まで納めると戻ってくるお金は納めた金額より多くなります。

老後に向けて長く貯蓄する時などに向いています。もちろん、いざというときには保険も下りるわけですから、生命保険に入っていない人は考えてみてはどうでしょうか?

また、一言で生命保険といっても、たとえば家族を養わなければならない家族持ちと、独身者とでは必要な保障も変わってきますので、人生の大きなイベントごとに見直すことが重要です。一度、知識を持った保険の専門家に相談することをおすすめします。

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40代、平均貯蓄額は700万円!

自分の貯蓄額が周りから比べて少ないのかどうなのか、気になってもなかなか周りには聞けませんね。今回は働き盛りな40代の平均貯蓄額について調べてみました。

働き盛りの40代、平均貯蓄額は700万円という数値がでています。この数値を聞いて実感はわきますか?実感がわかないという人もいると思いますが、だからといって周りよりも貯蓄が少ないとは限りません。なぜなら貯蓄額の中央値は225万円。平均と中央値の差はどこから生まれるのでしょうか?

30代の平均貯蓄額は379万円だったのに

40代の平均貯蓄額と中央値の差の秘密は、30代の平均貯蓄額と中央値をみると見えてきます。

30代では平均貯蓄額が379万円で、中央値は200万円。中央値と平均値の差が40代ほどは開いていません。40代になると平均値だけが一気に増えています。

平均値は全ての数字を合わせて計算するので、とびぬけた数字があるとどうしてもその額に引っ張られてしまいます。 

40代は出費も多い時期

どうしてこのような差が出てしまうのでしょうか?40代は30代よりも収入が増えるので、単純に考えると貯蓄も増えそうですよね。しかし、40代になると子どもが大きくなって教育費にお金がかかったり、住宅ローンの支払いがあったり、支出も増えていく時期になります。

収入が多くなかったり、貯蓄が上手にできなかったりと、貯蓄を増やす余裕がなくなってしまうということです。出費も増える時期だからこそ、上手に貯蓄できるかが貯蓄を増やせるかどうかの分かれ道になりそうです。

さらに、世代が進むと平均値と中央値の差が広がっていくことも調査の結果わかっています。貯蓄を増やすならなるべく若いうちからコツコツと貯蓄生活を始めた方が良さそうです。

毎月の貯金額を設定しよう!

貯蓄額を調べているあなたは、おそらく将来に何かしらの不安を抱えているか、今後の人生について真剣に考えようと考えているのではないでしょうか。貯蓄はどの世代だから大丈夫だとかもう自分の年齢では遅いというものではありません。

他の人より貯蓄が少なくても幸せに過ごしている人もいれば、あり余るほど貯蓄があるのに不幸だといわれる人もいます。

自分が将来どのような場面でお金が必要になってくるのか、またどのような理想の生活を送りたいのか、未来の自分と向き合うことによって貯蓄プランを作成し、コツコツと貯金していきましょう!

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貯蓄額は人それぞれなので焦らずに

いかがでしょうか?参考になれば幸いです。もし自分の貯蓄額が周りより少なくても、焦る必要は無いと思います。

変に焦って家計を切り詰め貯蓄を始めたところで続きませんし、結婚しているか独身か、子どもがいるのか、親と暮らしているのかなどで、日々の支出は異なります。

貯蓄に回せるお金に余裕があるかどうかも、生活環境の違いで変わるのですから、自分のできる範囲で目標額を決めて貯蓄していくことのほうが大切だと思います。

(文/河崎鷹大)

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