せどりはもう稼げないという噂は本当なのか
最近インターネットやスマートフォンの普及、アプリやウェブサービスの向上の影響もあって副業への関心が高まっています。少しでも資産運用することができれば、自分の収入を毎月10,000円上げることはそれほど難しいことではありません。
時間のないサラリーマンでも毎日30分から1時間ほど時間を確保することができれば、月に20,000円から30,000円は稼ぐことができるでしょう。
そこで初心者でも始めやすく、稼ぎやすい手法の一つとしてせどりという手法があります。せどりとは簡単に言うと安く購入して、高い価格で販売するという手法です。一昨年スマートフォンアプリとしてリリースされたメルカリというアプリの影響もあり、一気に参入者が増えたようにも感じます。
しかし、一気に参入者が増えたから、せどりはもう飽和状態で稼ぐことができなくなったかと言われると、そうでもありません。確かに以前に比べると競争は激しくなりましたが、まだまだせどりで稼ぎ出すことはできます。今回はヤフオクを使った価格設定についてお話ししていきます。
ヤフオクはこれだけ理解しておけばOK!
なぜ出品にヤフオクを利用するのかという説明の前にヤフオクについて少し説明します。そもそもヤフオクって名前は知っているけれど、どういうサービスかよくわからない!という人もいるかもしれません。
ヤフオクとは基本的にはオークション形式で販売され、商品を欲しいと思った人がどんどんと入札(購入希望価格を言うこと)を行い、制限時間内に最も高い価格で入札した人が、商品を購入することができます。
しかし中には最高入札価格というものが設定されている商品もあり、その最高入札価格で入札すれば誰でもすぐに落札することができます。つまり、最高入札価格が設定されている商品は多少高い価格で購入することになりますが、すぐに商品を購入できるというメリットがあるのです。
逆に最低入札価格というものが設定されている商品もあり、この最低入札価格を超える価格でないと入札することができない価格もあるのです。
この最低入札価格、最高入札価格、オークション形式というのがヤフオクの最も基本的なルールだと言えるでしょう。
そしてなぜヤフオクを利用するのかということですが、ヤフオクは他の販売アプリと比べると手数料が安いという特徴があります。例えばAmazonでは手数料として15%取られるので、実際の売り上げの85%しか手元には残りません。
ヤフオクは2016年2月16日より8.64%まで上がりましたが、メルカリやAmazonと比べるとまだまだ手数料は安く、稼ぎやすいと言えるのです。
ヤフオクで最も利益を出すための価格設定とは
それではせどりを行うにあたって実際にヤフオクで商品を売ることを考えてみます。当然ですがせどりで商品を売るにあたって、商品の販売価格というものを気にする必要があります。
商品が高く売れればそれだけ利益が大きくなるし、安く売れれば利益は小さくなります。つまり商品をできるだけ高く売りたいのです。そのために基本的には最低入札価格を設定することは必須と言えるでしょう。
例えば2,000円の価値がある商品を500円で購入したのに、最低入札価格を設定しなかったために300円で落札されれば200円の赤字になってしまいます。ですからこのような場合は最低価格を1,500円に設定することで、赤字になることを防がなければいけません。
入札が自然と多くなるような人気商品では1円出品しても適正価格で落札されることも多いですが、どれが人気商品か判断できないのであれば最低入札価格を設定するのが無難です。
また、ヤフオクに出品したからといってすぐに入札が入るわけではありません。場合によっては1ヶ月、2ヶ月と商品が長期間に渡って売れない可能性もあります。1度出品期間に売れなかったからといって安易に値下げしてしまうとほとんど利益が取れない、あるいは赤字になってしまうということもあります。ヤフオクで出品する場合は少なくとも3ヶ月は同じく値段で様子を見て、売れなければ値下げをするというように考えればいいでしょう。
(文/河崎鷹大)